光の道の使者と共に駆け抜ける未来。
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第1章 1年生前半~学園生活に溶け込んでみた~
第2話 初めましてオシリスレッド~チートドローにメタを張れ!?~
前書き
ども、寝ぼけて階段から落ちた作者です。
階段にはお気を付け下さい。
あと、今回早速レギュ違反行います。そこのところご了承ください。
それではどうぞ。
前回のあらすじ
事故に巻き込まれて死んだと思ったら性別反転して神様転生しました。
ついでのように遊戯王GX世界軸に投げ込まれたのでアカデミアを受験。
試験官を裁龍さんで叩きのめしました。
「ふぃー…疲れた疲れた。一方的だったとはいえいい感じに勝てたでしょーう」
無事黒服戦に勝った私は控室に戻らず、観客席に紛れ込んだ。
だってテンション上がってるし。それに、他の受験生たちもフィールドを見ていろいろ言ってるし。
それに、
《こういう雰囲気の方が、いろいろ聞けるし、というところか》
「心読みやめてくだしぃ…」
隣にビジョン上の大きさよりはかなりスケールダウンされた裁龍さんがいても何とかなりそうだったからである。
もちろん他の人からは見えてない。声も、私にしか聞こえていない。
精霊を見る眼ってすごい。
そしていろいろ聞こうと思っていたことも、今の感動のうちにいつの間にか忘れていた。
「おおっと」
《…いしのなかにでもいそうなセリフだな、主》
(なんでネタにまで対応できるのこの龍…)
そんな風にぼんやりしてたら、いつの間にか十代vsクロノス教頭戦も終わってた。もちろん、十代が勝ってたけど。
…なにしにここに来たんだ?私…
光の道の使者と共に駆け抜ける未来。
第2話 初めましてオシリスレッド~チートドローにメタを張れ!?~
後日。ここは私の部屋。
「何が出るかな、何が出るかな、それはサイコロ任せよ…そおい!」
今私が持っているのは、アカデミアから届いた合否通知。
全くサイコロなぞ関係ない。でもノリがいいから言いたくなっちゃうんですよねぇ。某番組風に。
そして中の紙には、こんな感じのことが。
「何々、貴女はデュエル・アカデミアの入学試験に合格しました。配置先はオシリスレッドです…やった受かった」
そもそもあのデュエルに勝ったんだから受かったのは確定だったでしょ。オシリスレッドってことは…下?
やっぱ筆記試験響いたかなぁ…
てか女性生徒って私あんまり記憶にないんだけど…確か天上院明日香さんが一番上のオベリスクブルーだったよね。
その取り巻きもブルーだったし…あれ、他にモブの女性生徒とかいた?
「まいっかぁ。これで私も学生に…あれ逆戻りしてない?」
確か今回の入学試験は高等部だったはず。…年齢的にもさ。
「…気にしなかったことにしよう」
考えたくもない…。
とりあえずひとしきり騒いだので、今度は学校へ送る荷物の準備。
とはいえ、そもそも物が少ないので大した荷造りをする必要はないんだけども。
それでもカードをとりあえずは整理してたら、
《主よ、そういえば他にも使っているデッキがあったはずだが?》
「いきなり来ますねあなたも…」
後ろに裁龍さん降臨。てか、いつでも来れるの?
でもそういや遊戯とクリボーもそんな感じだったっけ。
「他のデッキ?私も四六時中ライロ使っているわけじゃないからいくつかはあるけど…もしかして四六時中使ってほしいとk」
《私たちだって過労死したくない》
「ですよねー」
やっぱり過労死って概念あるんだ。世代が進めば進むほど過労死認定されそうなモンスターって増えてくからなぁ…
せっかくだからカードプール全部持っていこうかな。いろいろ使ってみるのも面白いかも。下手に1つのテーマに縛ってやるとメタ張られそうだしなぁ。
日にちはまた進んで入学式当日。当然、
「zzz」
長い(ように感じるけど実際長い)校長の訓話は華麗に爆睡。私の特技です。
そんなわけで入学式は終わって、寮設備の説明を受けて、自分の部屋に到着。
やっぱりオシリスレッドに女子は一人だったよ…
それでも(?)、配慮はあったのか本来2人部屋のところを1人で使わせてもらっている。
無事前日届けた荷物も届いていたみたいなので、まずはこっちを整理しなくちゃ、と思ってたら、
ドンドンドンドン(扉をたたく音
「へあっ!?」
いきなり何なの!?私そういうびっくり系にすごい弱いんですけど!?
とまあ狼狽する私を置いていくようにドアは向こうから開いて。
「よっ!確か…そうだ、俺の前にデュエルしてたやつだよな?」
GX主人公、遊戯十代ご登場。なお私の名前は多分あの聞き方だと知ってない。何という挑戦者現る。Here comes the new challenger.
ザタイムオブレトビューションバトーワンデッサイダデステニー
・・・何だこのコンボは。
「あ、まあ…多分そう。…遊城十代君…だったっけ?」
「おー!俺の名前もう憶えてんのか!ずいぶん物覚えがいいんだな!」
元から知ってたっていう心の声は押し込めておこう。
確かに名前だけなら寮に入ってすぐに全員の自己紹介は行われていたんだけど、流石にあの1回で覚えてられるほど記憶力に自信があるわけじゃないです。
…やっぱりこの世界GX時間軸なんだなぁ、今更なんだけど。
「私は藤堂龍華。よろしくね」
「おう、よろしくな!あ、そーだ!せっかくだからこの後デュエルしないか?」
来たなデュエル脳。ただしこの世界のデュエル脳は滅茶苦茶優位である。
しかし、こんな初めから主人公と戦っちゃっていいんだろうか?
そんな疑問はあったけど、拒否できる雰囲気でもないし、いっか。
「もちろん、受けて立つよ!」
「そうこなくちゃな!じゃあ、寮の前の広場に集合な!じゃっ!」
そう言い残して嵐のように過ぎ去って行った十代。
「じゃあ、私も準備していきますかー」
《ところで主よ》
「ひゃい!?」
絶対狙ったでしょ裁龍さん。私の弱点と知りながら。
《そういうわけではないが…今回はどのデッキを使うのだ?》
「うーん…相手はチートドロー…もといディスティニードローがめちゃ強い十代だしなぁ…ここは何もさせないという手で行きますか」
《何もさせない?》
「そう、だから今回裁龍さん出番ないかも」
一応ライロは入っているけどね。むしろ、世間一般の形よりもライロ多め。
相手が特殊召喚すればするほど嵌る罠ってところかな?
《…ほう。ならば思う存分後ろで物言いができるわけだな》
「ネタであおるのはやめてくだしぃ」
というわけで場所はレッド寮前の広場。
私が行くと既に十代と十代をアニキと慕う丸藤翔が待ってた。
「じゃあ早速デュエルだ!お互い楽しくいこうぜ!」
「了解!」
「「デュエル!!」」
(先行は十代かー…まずは手札を確認…って、なぁにこれぇ)
私の手札、良過ぎ!?
(ネタが入り過ぎではないか主よ…)
「俺のターン、ドロー!俺は手札から融合を発動!手札からフェザーマンとバーストレディを墓地へ送り、現れろ!マイフェイバリット!E・HERO フレイムウィングマン!」
相手の手札も良過ぎじゃないですか!?
・・・って、今なら私もあれくらいできるか・・・
「俺は2枚セットしてターンエンドだ!」
十代 LP4000 手札1枚
モンスターゾーン
E・HERO フレイムウィングマン 風・戦士族 攻2100/守1200 表側攻撃
魔法・罠ゾーン 2枚
「私のターンだね、ドロー!」
よし、これなら回る。でもこの形、いくらライロ混ぜても主成分はこっちに寄っちゃうんだよねぇ、まあ仕方ないか。
「私は手札から、影依融合を発動!これは自分の手札かフィールドから、シャドール融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚するカード。そしてエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、自分のデッキのモンスターも融合素材とする事ができる!」
我ながら説明が長いね!
「お前も融合使うのか!楽しくなってきたぜ!…って、俺の場にはフレイムウィングマンがいるから…!」
「ご明察!デッキからも融合できるよ!私は手札のライトロード・ビースト・ウォルフとデッキのシャドール・ドラゴンを墓地に送って、融合召喚!影を纏いし神の写し身よ、今その姿を現せ!エルシャドール・ネフィリム!」
フィールドに現れたのは巨大な人形…てか、でかっ。
「おおーっ、すっげぇでっかいぜ!」
十代も素直な感想。
…って、あれ、何この既視感。いや見たことはないけどこの感じは。
《やっと使ってくれましたねマスタァァァ》
直後ちっちゃくデフォルメ―具体的に言うと私よりやや大きいくらいの―されたネフィリムが私の胸に飛び込んできた。
なんだこいつ、可愛い。精霊の力ってすごいね。
(まあ向こうでは禁止だったけどね!おかげで使えなかったけどようやく使えるよネフィー)
《嬉しすぎますよ感動ですよぉ》
って感動の再会してる場合じゃない。もっとしてたいけど、まずはデュエルを進めなきゃね!
「とりあえずいろいろ効果使ってくよ!ネフィリムの効果でデッキからシャドールモンスターを墓地へ送るよ!私はシャドール・リザードを墓地へ!」
さて、ここから墓地効果処理。うん、なんか私のテンション上がってきた。
「そして融合の時に落としたドラゴンの効果!フィールド上の魔法・罠を1枚破壊するよ!私はデッキ側を選択!」
「『ヒーロー見参』が割られちまったか、仕方ない!」
何気に危ないもの伏せてるなぁ。私、そういう運ゲーに弱い気がするから。
「次にネフィリムの効果で送ったリザードの効果!デッキからリザード以外のシャドールモンスターを墓地へ送るよ!ドラゴンの効果は1ターンに1度だから…やっぱここはドローだね!シャドール・ビーストを墓地へ!ビーストを墓地に送ったことで効果発動!私は1枚ドローする!」
「すごい!無駄がないッス!」
褒められると私はどんどん乗ってくよー!
《…手札もこたえてくれているようだ》
わお、これはすごい。これなら十代のチートドローに本当に対応できるかも。
…てか私も運命力高まってきてない?これ。
「調子がいいのでもう1回!今度はこっち!神の写し身との接触!」
「速攻魔法の融合!?すごいぜ、龍華!」
「ありがとね!このカードは自分の手札・フィールドから、シャドール融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送って、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚するよ!今回は手札からシャドール・ヘッジホッグとネクロ・ガードナーを墓地へ!融合召喚!…ごめん召喚口上思いつかない!」
《えー?》
《場の動きが忙しいからな、仕方あるまい…》
精霊たちから文句が飛べば、
「考えておけよー!」
十代からもツッコミが入ってしまった。本当に申し訳ない。考えてなかった私が悪い。
「本当にごめんね!…でも思いついた!闇の力を加えし影よ!その力よ今解き放て!神の写し身、ここに昇華!エルシャドール・ミドラーシュ!」
うーん、この場のノリ感。嫌いじゃない。
現れたのはドラゴンの人形に乗った女の子の人形。…これどっちが本体なんだろうね。
「えーと、ここでさっき墓地に送ったヘッジホッグの効果!デッキからシャドールモンスターを手札に加えるよ!私はリザードを手札へ!」
ここで場の整理をしておく。
龍華 LP4000 手札3枚 デッキ枚数29枚
モンスターゾーン
エルシャドール・ネフィリム 光・天使族 攻2800/守2500 表側攻撃
エルシャドール・ミドラーシュ 闇・魔法使い族 攻2200/守800 表側攻撃
魔法・罠ゾーン なし
なにこれ、壮観。
さてここからはライロの時間。手札3枚から動けるってところで相当不思議。
シャドールの効果は使えないって?…私の管轄外です。
「こっからが私の領域!魔法カード、光の援軍発動!自分のデッキから3枚墓地へ落とし、その後デッキからレベル4以下のライトロードと名の付くモンスターを手札に加える!」
「なあ、そんなにデッキ枚数削って大丈夫なのか?」
「これが生きる道なんだからしょうがないじゃない!」
本当にしょうがないんです。
それで、落ちたカードはダムド(ダーク・アームド・ドラゴン)、ブレイクスルー・スキル、ライコウ。
この状況はどうせダムドは出ないし、そう考えるとよさげな落とし方かな?
持ってくるのは万一この布陣が突破された時用のジェイン。最大瞬発火力2100は実はウォルフより出やすい分使い勝手がいい。
…やっぱシャドールの恩恵を受けれない今はやめておいた方がいいかなぁ…
《領域って大きく出た割には…》
やめてネフィ。それ以上は私によく効く。
「さあ行くよ!バトルフェイズ!ネフィリムでフレイムウィングマンを攻撃、この時に効果発動!」
その時、ネフィリムの手から無数の糸が放たれ、十代のフレイムウィングマンに絡みついた。
《…ふさわしくないわ》
ネフィリムがその手を下した時、十代の場には誰もいなかった。
「な、何が起こったんだ!?」
「ネフィリムの効果は、特殊召喚されたモンスターに攻撃するとき、相手をダメージステップ開始前に効果破壊する。…うん、やっぱ頭おかしい効果してる」
もちろん最後の部分は小声ですよ。
こういう時に攻撃反応罠が来るのが十代なのは予測済み。多分あれはヒーローシグナルか何か。
効果破壊で攻めれば問題ないって算段ですよ。
「続いてミドラーシュでダイレクトアタック!」
攻撃ってどうするんだろって思っていたら、少女が持っていた杖を高く振りかざす。
すると十代の後ろから影で出来た杖が伸びあがり、十代に襲い掛かった。
「十代後ろー」
「えっ、っておわっ」
十代 LP4000→1800
《言ってあげる優しさ、か》
「申し訳ないけど不意打ちはNG」
本当に申し訳ない。てか、十代相手にそれは流石に。
さて、メイン2に入るわけだけど…ここで私の中に通常召喚権使ってないの勿体ない病が出てくるわけで。
(手札は…わざわざリザード出すのも…いいや、スルーで。あ、一応ミドの説明しておこう。絶対十代えらい目に遭う)
流石にこの形が決まると元環境上位の暴力と言えるんじゃない?とも思えるわけで。
「十代、一応説明しておくね?ミドラーシュの効果はお互い1ターンに1度しか特殊召喚が出来ない」
「うげ…でも、まだまだここからだぜ!」
さてどうやって超えてくるのか見物ですね。
「私はメインフェイズ2に1枚セットして、ターンエンド!」
龍華 LP4000 手札2枚 デッキ枚数25枚
モンスターゾーン
エルシャドール・ネフィリム 光・天使族 攻2800/守2500 表側攻撃
エルシャドール・ミドラーシュ 闇・魔法使い族 攻2200/守800 表側攻撃
魔法・罠ゾーン 1枚
十代「俺のターン!ドロー!」
何引いたんだろ。
《…今ちょっと露骨に嫌な顔してた》
…今のがミドかぁ。
《もはや驚かなくなったな》
「流石に慣れたね。それで、喋ってる方はどっち?」
《こっち》
そう言って女の子の人形が手を上げる。むしろそっちじゃなかったらどうしようかと。
「流石に厳しくなってきたか…?でもこのターンはしのげる!モンスターをセット!そして手札が1枚になったから、手札からバブルマンを守備表示で特殊召喚だ!」
精霊と戯れてたら場に2体のモンスター。数的優位なくなっちゃってる。
モンスターを裏守備かぁ…クレイマンってところかな…?
《相手はHEROか、この時代であれば壁にはなるな。だがこの場ではそれも無力とはいえるが…》
その為の罠、だとすると?
《ヒーローシグナルですか。このターン使える特殊召喚枠を使って継戦能力を維持しようという考え》
…多分。この頃の十代のデッキならこの動きは出来る。そのまま残して次に融合準備でも引かれるとミドが危ないかも。一応伏せはあるけど。
融合HEROの火力ってそこそこ大きいからなぁ…
「手札もないし、俺はこのままターンエンド!」
十代 LP1800 手札0枚
モンスターゾーン
裏側守備モンスター1枚
E・HERO バブルマン 水・戦士族 攻1200/守800 表側守備
魔法・罠ゾーン 1枚
「私のターン!ドロー!」
あっ。
《…地雷除去は嫌いだろうか?》
《タイミングのいいものを引きましたねマスターも…》
《お姉ちゃん、流石》
出来良過ぎでしょ。
「引いちゃったから、仕方ないよね。速攻魔法、サイクロンで」
「若干どころじゃなく申し訳ない感が半端じゃないんですが」
《…お姉ちゃんの所為じゃないから、きっと大丈夫》
あの後、サイクロンで割ったカードは読み通りのヒーロー・シグナル。裏守備だったモンスターもクレイマンでこれも読み通りでした。
ジェイン出してネフィ→ミド→ジェインでジャストキル。BPボーナスください。
十代は負けてもすっきりした顔でした。あのメンタル見習いたい。
そして夕飯も終わって私の部屋。
さっきのデュエルで出てきたネフィやミドも一緒にいるわけで。
ちなみにミドのあのドラゴンは出てきてない。むしろ出てこなくてもいいのかとも思ったけど気にしないで行きます。
「ところで、ミドなんで私のこと…その」
《ご注文は妹ですか?》
ネフィの仕業か。ごちいもってなんだ。…あ、私得ですね。はい。
《…好感度が上がるって言ってたから》
「もちろんいいんだけどね、こう、すごくいい」
妹ができるってこういう感じなんだろうか。待てよ、本来の妹ってこうもっと反抗的だよね。流石は2次元の妹。
《その納得の仕方もどうかとは思うのだが…》
「わりとこじつけてる感はあるよ」
今日も私は精霊に囲まれながら元気です。
後書き
龍華さん第2デッキはシャドール型カオスライロ。
ネフィリム・ミドラーシュが平気で両立する環境時代のシャドールです。
…ネフィリム使いたかったんですすいませんでした(平謝り)
…いや、純シャドールとか列車ドールとかじゃないんで許してくだしぃ…
あと、今回出てませんがカオスライロなんであのカードとか入ってます。出るかどうかは別ですが。
次回は女王との決戦になりますね。
それでは、適当にお待ちください。
北道翔でした。
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