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ソードアート・オンライン∼the Resurrection Lightning∼

作者:村雲恭夜
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∼the Resurrection Lightning∼
  第一刀:始まりの鐘

ダークside

「よっせいっ!」

俺はライトにレベル勝負するぞと言うメッセージを送り、ホルンカの森でレベル上げをしていた。序でにアニールブレードも貰っておこうと言う算段もあったけど。

「んー、やっぱりここのリトルペネントの設定は変わってねぇか」
初期の剣である«スモールソード»を振ってモーションを確認する。

「ソードスキルも変更なし……っと。まぁ、上に行きゃ色々変わってるか」
«スモールソード»を背中に納めようとすると、草がガサガサッと音を立てる。

「ッ!」

納めかけた«スモールソード»を停止させ、少しそこからジャンプして離れる。

(Mobか……?いや、リトルペネントは三層のトレントのような物はなかったはず……新手か?)

俺は警戒して動かない。俺はこのゲームをもうひとつの現実としてみている。いや、見てしまっている、といった方が良いか。
死んでいい命は一つもないとし、常に油断せずに警戒するスタイルだ。PK推奨なら尚更当然だ。

(そう言えば警戒してる理由って何だったか……。まぁ、どうでもいい)

«スモールソード»を抜いて、草に向ける。

「出てこいよ……。居るんだろ」

ガサガサッ!と音を立てると、何かが出てきた。
それは人だった。

「……」

「お前……なにもんだ」

警戒して動かない。剣を向けてそいつに質問する。

「……そっちこそ、何者?」

フードを被っているから性別が分からないが、声質から言って女性らしい。

「……警戒して損したぞ」

«スモールソード»を納めて、俺は歩き出す。

「……」

「……」

俺の背中に視線が突き刺さる。恐らく、先程の女性が追いかけてきているらしい。

(苦手なんだけどなぁ……仕方ねぇ)

俺は隠蔽(ハイディング)を発動し、木の上にジャンプして飛び移る。

(わりぃけど巻かせて貰うぜ)

静かに木の上を駆け、女性を巻く。
しかし、だ。

(よめてる)

目の前に女性が現れた。

「なっ!?」

脚を滑らせ、木から落ちる。

(隠蔽してたのに見破られた……!索敵(サーチング)持ちか!)

索敵とは、プレイヤー側の特殊技能の一つで、プレイヤーやMobの索敵、不意討ちを防ぐのにもっぱら使われる初期スキルだ。俺は索敵じゃなくて隠蔽を選んだけど。
そのまま地面に落下して背中を打つ。
肺の空気が一気に抜ける感覚に襲われ、動けなくなり、女性が俺を見下ろす形になる。

「……やっぱり」

女性は呟くと、フードを脱ぐ。
髪は金髪で、翡翠色の眼がかなり印象的だった。

「ねぇ、運命って(しんじる)?」

「は?」

そして、かなり不思議な奴だった。




ライトside

「……おせぇ」

転移門の近くで、俺はダークの帰宅を待っていた。
いきなりメッセージでレベル勝負しようとか言うわ、時間指定から暫く立つわ……。

「……いや、彼奴に時間指定って言葉は期待しなくていいか」

溜め息をつくと、俺は立ち上がる。

「しゃあない。探しにいくか」

装備一覧から«スモールソード»を装備したその時だった。

「おーい!」

ダークが手を振りながら此方に駆けてくる。

「……遅いぞ」

「悪い。ちょっとコイツに付き合っててな」

ダークが後ろの少女を親指で指して示す。

「……やっぱり」

少女はぽつりと呟く。その声質は何処かで聞いたことのある声だった。

(……何処で聞いた?確かに聞いたことのある声なのに)

思い出そうとした、その時だ。

リンゴーン!リンゴーン!

辺りに鐘の音が響き、プレイヤー達が転移してきた。

「何だ!?」

「これは……GM側の強制転移!?何が……!」

そして、少女がそれに答える。

「始まる……。死のゲームが」

そして、それは唐突に始まった。

命を賭けた、死のゲームが。 
 

 
後書き
とうとう始まったデスゲーム……。
ライト「……これさぁ。何か色々混ざってないか?リメイクなんだろ?」
リメイクだけどやっぱり影響が出たか……。プロットの時点で気が付いてたけど。
ダーク「お前なぁ(汗」
ちゃんと書ければモーマンタイだろ全部。
二人「いや駄目じゃね!?」
次は一層から始まります!
ライト「〆にいきやがった!」
ダーク「仕方ない!次回も俺達の活躍見てくれよな!!」 
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