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『Trap of a spider』

作者:零那
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『Mist』



僕と君の秘密の場所。
他の人は誰も知らないだろう。
深く濃い霧は、先が見えない。
現実逃避中の僕に、そんな逃げ廻っても先は見えないと言いたげだ。

此の世の終わりを見てみたい。
どんなものが見れるのか楽しみだ。
夢の中では何度も死ねるのに現実なんて...
どんなに足掻いても、どんなに逆らっても、夢は夢。

輪廻転生、どんなに望んでも命は自身の自由には成らない。
始めることに恐怖は無くとも、終わらすことへの恐怖は在るのだろうか。

神様は狡い奴なんだろう。
それとも悪い奴なんだろうか。
苦しむ人を見て嘲笑ってる。
神様はいつ生まれたの?
何の為に生まれたの?
人と違って、生まれた意味チャント在るんでしょ?

誰がいつ何処で何の為に生まれるのか。
自殺志願者は何故、命を枯らすことを選ぶのか。
殺人者は何故、ひとの命を奪うのか。
漠然とする疑問や困惑、解決する方法なんてのは無い。

深く濃い霧は自らの意志と想いでどうにかするしかない。
迷い、逃げ、立ち止まって、振り返って、後退りしながらでも。
それでも、光を求めてみよう...


 
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