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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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305部分:第四十一話 再襲撃その七


第四十一話 再襲撃その七

「それを観に行く」
「時代劇!?」
「何ですかそれは」
 白銀、青銅含めた六人の中で誰も時代劇が何か知らなかった。
「今を舞台にした劇じゃないですよね」
「じゃあ何なんですか?」
「日本の江戸時代を扱ったものだ」
 こう話すのだった。
「主にな」
「ええと、江戸時代っていうと」
「確か」
 青銅の者達は江戸時代と聞いてふと思い出すものがあった。
「あれですよね。ちょんまげをして」
「それであの細長い刀振り回すんですよね」
「あとあの変わった服?袴だったか?」
「他には忍者か」
「その通りだ」
 アルデバランは青銅の四人の言葉に応えて言うのだった。
「それだ。そういったものが出て来るものだ」
「そうですか。それですか」
「何かギリシアでも観たことがありますよ」
「あの辰巳のおっさんに紹介されて」
 そしてここでまた彼の名前が出て来るのだった。
「結構観ましたよ」
「面白いですよね、あれ」
「確か地雷夜だったか」
 アルデバランはその映画のタイトルのことも話した。
「そういったな。確かな」
「ジライヤですか」
「何か凄いタイトルですね」
「それでいいか」
 また彼等に対して問うアルデバランだった。
「観るのは」
「はい、じゃあそれで御願いします」
「どんな映画かわからないですけれど」
 そこまではよくわからない彼等だった。しかしタイトルを聞いて面白そうだとは思っていた。これは予感からそう思っているのであった。
「面白そうですね」
「楽しませてもらいます」
 こんな話をしてそれから映画館に入るのだった。そうして映画で休息の時を過ごすのだった。それが終わった時には夜になっていた。
 彼等は今は夜の街では遊ばなかった。ホテルに入り休んだ。そうして朝になって外に出る。だがその駐車場に七人で来たその時だった。
「アルデバラン様、どうやら」
「来たようです」
 彼等は一斉に足を止めアルデバランに告げるのだった。
「奴等が」
「どうやらこれは」
「そうだな」
 そしてアルデバランもそれを感じ取っているのだった。
「来ているな。奴等が」
「はい、間違いなく」
「どうしますか?」
「すぐに聖衣を装着しろ」
 アルデバランはすぐに彼等に命じたのだった。
「いいな、すぐにだ」
「はい、それでは」
「今すぐに」
 こうして彼等はすぐにその場で聖衣を装着した。するとすぐにだった。
「ほう、もう聖衣を身に着けているのか」
「流石と言うべきか」
 インプ達が彼等の周りを取り囲んでいた。相当な数が存在している。
「聖闘士、その名は伊達ではないな」
「見事なものだ」
「褒め言葉はいいんだよ」
 クリーザが彼等に対して言い返した。
 
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