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ネット通販は異世界最強なんだよ!(勘違い)・ω・`)ノ

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044「 妖精さんと、初期型ダイナマイト」



恐ろしい嫌悪感を抱いたシルバーは、爆弾を投げながらハムスターマンに問いかけた。
戦闘が始まっているから、中途半端な所で終われない。

「ちょっと聞きたいんだが……村中に生えている木々って、お前らの母親なのか?」

「当たり前なのぜぇぇぇぇ!!!
一般常識を知らないのぜぇぇぇぇぇ!?
会話しながらっ!攻撃するのはやめるのぜぇぇぇぇぇ!!」

「お前ら、母親を生産奴隷にしているのか?」

「女は役に立たないのぜ!
だから、こうやって産む道具になって、群れに貢献するのが正しいのぜ!」

『妖精さん、あっちの茂みに隠れて、詠唱しているハムスターマンがいますぞ』
『妖精さんが家屋から離れた場所を攻撃しているから、家屋にハムスターマンが退避してるお』

ネットの皆に言われたが、面倒臭くなったシルバーは、ダイナマイトを次々と投げる。
銃弾でニトログリセリンを引火させて、それらしい場所を爆風で一気になぎ払った。
家屋や茂みにいたハムスターマンが数百匹単位で死ぬが、やはり爆風だけでは効率が悪い。
爆風は、圧倒的な速度で空気抵抗を受けて減速して、殺傷力が落ちて不効率だ。

(もう、皆殺しにするしかないような……?)

シルバーは、ハムスターマンの生態が、ここまで異常なものだと知らなかった。
記憶を親から継承する以上、村中にある木々は全て破壊するしかない。
そうしないと、亜人を過剰に差別するクズが量産されて、また同じ問題の繰り返しだ。
そして、親から子供へ記憶を継承する以上、この村に居る全てのハムスターマンを殺すしかない。
そう内心で思いながらも、ネットの皆が見ているから、ショタ妖精は綺麗事を口から唱え続けた。

「詠唱はやめろ。そう言ったはずだ。
あと、さっきから、お前の話を聞いているとさ。
全部、薄っぺらく聞こえるんだよな……。
道具を壊されたから怒っているように見えるんだが?」

「さっさと賠償を持ってくるのぜ!
亜人の奴隷をたくさん寄越すのぜ!
ミカドワが逃げたせいで、製鉄の仕方が分からなくて困っているのぜぇぇぇ!」

『ちょwwっおまwwwww記憶を一部引き継げるメリットを全然生かしてないwwww』
『恐らく……記憶を一部引き継げても、全部を引き継げる事ができないから……技術の継承的には安定してないのだろうな……』
『ミカドワたんに頼りすぎだお!』

爆風になぎ倒されて、発言していたハムスターマンは死んだ。
豚人間と比べると全く学習能力がない相手だから、怖くない。
ただ物量が多いだけの雑魚だ。
シルバーは、交渉を続けながら、村中にある木々に向けて、ダイナマイトを投げつける。

「いや、だから妥協しようよ。
お前らは俺に高いレンタル代金を払う。俺がお前らに仕事をプレゼントする。それで和解が成立するだろ?」

「お前の村を寄越すのぜ!
そうすれば許してやるのぜ!」

「分かり合うのって難しい。
お前ら、親から記憶を継承したせいで、価値観が凝り固まってないか?
村の建物をいくつか吹き飛ばせば、降伏するだろ、うん。
やっぱり恐怖政治って楽だなぁ……はぁ……口先ですべてが解決する世界に産まれたかった……」

「さっきから同胞を殺すのはやめるのぜ!
人間を殺すのは、先史文明の頃から続く大罪なのぜ!
亜人の分際で止めるのぜ!」

また、ダイナマイトが村の一区画を吹き飛ばし、ハムスターが実っている木々を消滅させた。
外に逃げようとする個体が発生し始めたが、村の出入り口には跳躍地雷が埋まっている。
無理して、水堀を越えて逃げれば、その先にあるのは頭が良くなった骸骨軍団。
地下トンネルの類があっても、ダイナマイトで吹き飛ばされて瓦礫の下だ。

『もう3000匹くらい殺してないか?』
『うむ……妖精さんは完全にサイコパスという奴なのだろうな……』
『妖精さん、目の前にいる人間を殺せば、3人の人間を救えるなら、どうする?』

「3人の人間に、プラチナやエルフィンが含まれるなら、容赦なく殺すよ」

『うむ……サイコパスという奴だな……。
罪悪感を一般人より感じないから、酷い事を平然とやれるという事なのだろう……』

そろそろ、魔法の詠唱が完了し始めた個体が出てくる。
空中に、毒ガスや、雷が迸り、シルバーがいる場所めがけて突き進む。
しかし、届かない。雷は空気中に存在する物質のせいでエネルギーが殺され、毒ガスは空に浮いている相手には効果が薄い。
風で拡散して、効果が消失する。

(あ~、もうそろそろ、勝負を決めないと、負ける可能性が出てきたな。
どんな魔法があるのか知らんが、即死させるタイプの魔法があったら、さすがに死ぬだろ)

すぐに判断したシルバーは、ネット通販の画面で、以前から気になっていたダイナマイトの欄を出した。
なんと、1個1円。異常な低価格。安さの裏には秘密がある。
今まで、安すぎて怖いから手を出していなかったダイナマイトだ。
しかも、画像データがないから、ネットの皆のアドバイスも得られない。
シルバーは、わざとらしい声を上げ――

「あ、間違えた。1000本も購入した」

ダイナマイトを千本、購入し、場に出現したダイナマイトを重力に任せるまま、村の各所へと落とした。
さすがにこれだけ大量にあれば、ハムスターマンを皆殺しにでき――

『妖精さんっー!それっ!ちょっとした衝動で、爆発するダイナマイトー!?』
『早く逃げろぉー!』
『爆弾は同時に起爆すると爆圧が高まってやばいんだぞ!』
『いや、空にいるなら、大丈夫じゃね?』

もう、間に合わない。
化学的に不安定すぎる初期型ダイナマイト千本は、村の各地で爆発の花を咲かせる。
それらがお互いに援護する形で、爆圧を高め、爆発半径内にいたハムスターマンを尽く殺す。
家屋をなぎ払い、木々を壊し、塀を倒し、畑を荒野へと変え暴れまくった。
爆風が凄すぎて、空を飛んでいるシルバーすら、少し遠くへと弾き飛ばされてしまう。
手足に怪我を負ったが、どうせすぐ治るから、問題はない。

『見ろ!これが工場や船や家屋を、事故で吹き飛ばしたノーベルの爆弾だ!』
『おかげで借金だらけになって大変だったお』
『うむ……なんて酷い製品だ……。
よく、こんなものを大量出荷しようとしたな……当時の白人……。
衝撃だけで爆発とか……運搬するのも怖いぞ……』

爆発の白い煙が、風で流れる。
場に残されたのは――村の廃墟。
ハムスターマンの姿は1匹もいなかった。
シルバーは、心の中で、計画通りと思いながら、悲しそうに呟く。

「あ、村を壊滅させちゃった、どうしよう」

『棒読みだ』『大根役者だわ、このショタ』
『初期のダイナマイトは、ちょっとした衝撃で化学反応を起こす問題製品なのですぞ!』
『おかげで、開発者のノーベル先生も、借金だらけで苦労したお』
『でも、最後は返り咲いて、愛人に死後も大金をプレゼントしたお、ノーベル先生』

ハムスターマンは絶滅したかのように見えた。
だが、ネットの皆が気がついた。
壊れた廃墟の中に……地下室がたくさんある事に。
そして、ハムスターが成っている木々は、1割ほど生き残っている。
植物だが、こいつもハムスターマン。
魔法で攻撃してくる恐れがある。
まだ、戦いは終わっていなかった。
シルバーはネット通販から、安い拡声器を購入して、それを片手に、大きな声を場に響かせる。

「……お前らー!地下室から出てこいー!
出てこないと、1匹1匹、骸骨戦士に残党狩りさせるぞー!
無駄な抵抗はよせー!」

『妖精さん、皆殺しにする気満々じゃね?』
『戦争とは……悲劇だな……。妖精さんみたいなキチガイを量産してしまう……』
『妖精さん!争いは何も産まないわ!だから女装はよ!』


~~~~~~~


村から離れた高い丘。戦闘が終わったと思い込んでいる領民たちは、これらの光景を見ながら、ひたすら拍手してシルバーを絶賛していた。

「わ、わかるんだよー!これは正義の大量虐殺なんだねー!」
「にゃー、横暴な人間が死んで良かったにゃー!」
「これでオラ達は、人間に怯えなくても暮らしていけますだぁー!」
「わがらないよぉぉぉぉ!!完全に大魔王だよぉぉぉぉ!!」

「さぁ!皆さん!
シルバー様に拍手しましょう!
大丈夫です!シルバー様は味方です!
税金をちゃんと払う相手には優しいです!
はい拍手ー!パチパチパチー!」

人間(ハムスターマン)は、亜人に嫌われている。
これが、ドワーフや、エルフだったら、恐怖でビクンビクン震えている奴らばかりだが、
人間(ハムスターマン)は生態が違いすぎて、他者と共存するのが難しすぎる。

「今日から!人間の事はハムスターマンと呼びましょう!
死体は、ちゃんと骸骨戦士にして有効活用しますよ!
軍事力もっ!もちろんレンタルします!
亜人が安心して暮らせる国作りをお楽しみください!」

吸血姫のオシッコで、人間や豚人間が、ゾンビや、骸骨戦士になる現実。
プラチナは、その事に何の疑問も抱いていなかった。



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雑費 (戦費)
10万円

ノーベル先生(´・ω・`)振動で大爆発を引き起こすダイナマイトで、大失敗したけど、諦めずに頑張ってダイナマイトを改良して、歴史に名前を残したお。
褒めて欲しいお。
愛人にもちゃんと、死後に大金をプレゼントしたお。


新聞(´・ω・`)人間を殺す兵器を量産した奴だぁー!


ノーベル先生(´・ω・`)世間の評価が悪いから……ノーベル賞作るお。
俺が死んだという誤報が流れた途端、新聞が俺を叩きまくったお……。怖いお……。



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雑費 (戦費)(ダイナマイト+手榴弾)

10万円
消費総額151万 300円☛ 161万300円



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(´・ω・`)主人公が今まで購入したアイテムは、こっちに全部纏めた。
http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Neltuto_tuuhan/Aitemu.html



【内政チート】「行軍速度をアップさせて、軍事チートする!」
https://suliruku.blogspot.jp/2016/06/blog-post_27.html 
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