転生とらぶる
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機動戦艦ナデシコ
1467話
演算ユニットの件が片付いてから、数日が経つ。
……ああ、ちなみに演算ユニットについては、結局魔法球から少し離れた位置に置く事になった。
勿論そのまま、ただ置いておくという訳ではなく、地面に穴を掘ってそこに何重にもバリアを張っているという、元々の遺跡にあったのと同じような状態でだ。
遺跡と違うのは、魔法球のすぐ側にあるという事で量産型Wやメギロート、バッタ、シャドウといった戦力が常に守っているという事か。
許可なく魔法球の側にやって来た相手に対しては、即座に殺してもいい事になっている。
本来こういう場合であれば捕らえて裏の情報を聞き出したりするのがベストなんだろうけど、そんな悠長な真似をしていると魔法球や演算ユニットに被害が出る可能性もあるからな。
それなら、悪即斬とやった方がいい。
基地にいる火星の生き残りについても、魔法球のある区画に近づけば、それが女子供老人であっても、そして意図的なものであってもなくても、射殺されるという風にきちんと知らせてある。
それに魔法球の区画近くにはこの先に進めば殺されるという事を看板に書いてあるし、それでも入ってくる奴がいたら、それは自業自得だろう。
子供が迷い込んできても、それは親がきちんと躾をしてなかったということになる。
そんな訳で演算ユニットの件も片付き、俺達シャドウミラーがナデシコ世界で出来る事はその殆どが終わった。
「……そんな訳で、シャドウミラーとして今回ナデシコ世界で得た利益は以下となるわ」
ホワイトスターにあるブリーフィングルームにて、エザリアの声が周囲に響く。
現在このブリーフィングルームには、シャドウミラーの主要メンバーが殆ど揃っている。
今喋っている政治班のエザリア、技術班のレモン、実働班のコーネリアを始めとして、幹部陣と呼ばれているメンバーや、スティング、アウル、レイのようにまだ新人扱い――既に腕は超一流と呼んでも構わないものになっているが――の面子や、神楽坂、近衛、桜咲といった面子……更には四葉すらも参加している。
そして何より驚くべきなのは、エリナ、ミナト、ルリ、ラピスといった面子も揃っている事だろう。
……そう、ラピスは俺の養子だからここにいてもおかしくはないのだが、結局ルリもシャドウミラーへとやってきたのだ。
アカツキはナデシコの中枢とも言えるルリを手放したくはなかったのだろうが、ルリはミナトを母親……もとい姉のように慕っていたし、ミナトもルリを妹のように可愛がっていた。
「まず最大の利益は、木連から受け取った古代火星文明の遺産である生産プラント。特にチューリップは新素材を作り出す上での媒体として効果的であり、これのおかげでゲートを設置した場所ではホワイトスターに融合した時の指輪の効果を受ける事が出来るようになったわ」
まぁ、そこはシャドウミラーとしても非常に大きな問題だったからな。
幾らホワイトスターにいる間は不老になる事が出来るからといって、それはあくまでもホワイトスターにいる限りの間だけだった。
だが、チューリップという媒体で生み出された新素材のおかげで、現在ゲートが設置されている場所ではどの世界にいてもその恩恵を受けられる。
そしてシャドウミラーと関係のある世界というのは基本的に俺が先発してゲートを設置し、それからシャドウミラーを呼び寄せるという流れだ。
そう考えれば、ナデシコ世界で得た技術の中で最も優れた技術であると言ってもいい。
「次に、こちらも同様に生産プラントだけど、カトンボとヤンマ。カトンボは1隻につきメギロート40機を、ヤンマは1隻につきファブニール4機を搭載可能になっているわ。恐らくこれからシャドウミラーの主力艦となっていくでしょうね」
「ああ、ちなみに一応捕捉しておくと、カトンボもヤンマも動力炉をブラックホールエンジンに換装して、テスラ・ドライブを搭載してあるわ。それと搭載機が出撃する場所もね」
エザリアの言葉にレモンが追加するように告げる。
「それと、無人機のバッタ。……これは戦力としては使い勝手が悪いから、基本的には労働力として使う予定よ。実際に木連ではバッタを労働力として使っていたみたいだし」
そう告げたエザリアは、その場にいる者達を一瞥する。
するとそんなエザリアに対し、ムウが手を挙げて口を開く。
「俺、そのバッタってのは殆ど見た事ないんだけどさ、具体的にどのくらいの労働力として考えられるんだ? 例えば、量産型Wと同じくらいには働いてくれるのか?」
「いえ、量産型Wには到底及ばないわ。ただそれでも単純作業に関してはそれなりに使い勝手はいいと思うわ」
「……なるほど。ま、量産型Wも数が余ってるって訳じゃないんだし、荷物運びとかそういうのにはバッタを使った方がいいのかもな」
荷物運びに関してはメギロートもかなり有効に働いているのだが、ムウが言ってるのはコンテナを運ぶような荷物運びの類ではなく、ちょっとした荷物……それこそサインが必要な書類とか、そういうのの事だろう。
「あら、何だったら量産型Wの生産をもっと増やす? こちらとしてはまだ結構その辺に余裕があるから、要望があるのなら増やすわよ? アクセルがFate世界とやらから持ってきてくれた細胞を培養して組み込むというのもとっくに成功しているし」
レモンの言葉に、ムウが文字通りお手上げと両手を挙げる。
金ぴかの細胞を組み込んだ事で、量産型Wの性能はかなり上がった。
ただ、それとは逆に金ぴかの細胞を組み込んだ事による弊害がある可能性も否定出来ない以上、まだ多少ではあるが様子見をする必要があるのは事実だ。
「ま、その辺はレモンに任せる。今のままでも戦力的には十分だろうし。ただ、いつ何が起きるか分からないというのを考えると、いつでも増産出来る用意はしておいてくれ」
「はいはい、アクセルがそう言うのならそうさせて貰うわ。実際に他の世界に真っ先に出向くのはアクセルなんだし、その辺の空気はアクセルが一番よく分かってるでしょ」
悪戯っぽい笑みを浮かべて告げてくるレモンに軽く肩を竦め、視線をエザリアの方へと戻す。
その視線を受けると、エザリアは小さく頷いてからまた口を開く。
「次に……ああ、技術関係だとIFSがあるわね。ただ、この技術はアクセル曰く副作用があるらしいのでシャドウミラーでは採用しない方針よ?」
副作用? という視線が、IFSを使っていたナデシコからやって来た三人……エリナ、ミナト、ルリへと向けられる。
そんな視線を受けると、代表としてエリナが口を開こう。
「IFSを使っていたネルガルにいた身としては、何とも言えないわね。副作用といっても好戦的になるってものだから、考えようによっては士気向上とも言えるでしょう?」
「そうね。けど、ナノマシンのネットワークを使ったハッキング……という可能性があるのを考えると、出来ればシャドウミラーで使いたくはないわ。幸い私達の中にはIFSを使わなくても十分戦力になる面子が揃っているし」
レモンがそう言いながら向けられた視線に、実働班を率いるコーネリアは当然とばかりに頷く。
……まぁ、実際問題シャドウミラーの実働班というのは超一流といってもいいパイロットだけが揃っている。
それこそ他の世界に向かえば一騎当千、万夫不当と呼ばれてもおかしくないだけの力を持っているのだ。
今の状況で上手くいっているのに、そこに全く違う操縦システムのIFSを導入するというのは、まず有り得ない選択肢と言ってもいいだろう。
精霊の卵なら……と一瞬思ったが、基本的に精霊の卵はシャドウミラーの実働班を目指している連中の集まりだ。
であれば、当然将来的にはシャドウに乗るのだから、IFSを使っても色々と面倒な事になるだけだろう。
「それと、IFSに関連してたけど、エステバリスのデータもあるわ。これに関してはIFSよりは使い道があるかもしれないわ」
「……何か設計する時の参考にはなるでしょうね」
呟くレモン。
まぁ、実際エステバリスというのは使い勝手が悪い兵器なのは間違いない。
火力という面でもそれ程強力という訳ではないし……そもそもIFS対応の兵器なんだから、IFSを採用しないシャドウミラーでは使い勝手が悪すぎる。
「一応エネルギー切れがないというのは大きいし、防衛用の戦力としてマブラヴ世界に売りつけるのは出来ないのか?」
珍しくイザークがそう提案してきたのは、エザリアが今回の件で司会をしているからか。
「ですが、マブラヴ世界ではエステバリスの動力を確保出来ないのでは? ブラックホールエンジンのような高出力な動力炉を貸し出すのであれば話は別ですが」
レイの言葉に、皆が頷く。
そうなんだよな。マブラヴ世界は戦術機があるから勘違いしそうだが、基本的に技術的後進世界なのは間違いない。……まぁ、BETAとの戦いでG元素についてだとか、治療技術に関してとか、他の世界を上回ったりする技術はあるんだが。
「はいはい、まぁ、エステバリスについての使い道は、何か思いついたら技術班に連絡を頂戴。そうしたらこっちも対応させて貰うから」
レモンの言葉で一旦エステバリスについての話は終わる。
まぁ、普通に考えれば、エステバリスの行く末は技術班の倉庫とかなんだろうな。
エステバリスがナデシコ世界では画期的だった理由の、フレームを交換するシステムだってシャドウミラーにとっては一般的な技術だし。
それどころか、シャドウミラーの主力でもあるシャドウは、そういう何種類も存在する装備を統一して今のような形になっている訳で……
「それと……ナデシコそのものは貰えなかったけど、ナデシコに搭載されていたオモイカネはこちらで貰う事になったわ」
エリナの言葉に喜びの表情を浮かべたのは、ミナトの側で黙って俺達のやり取りを見守っていたルリ。
そんなルリの近くにはラピスの姿もある。
月ドッグでの戦いがファーストコンタクトだった二人だが、何だかんだと今の関係は決して悪いものではない。
ルリにとってはラピスと仲良くしたいという思いがあったし、何よりルリも俺の家に住む事になっているしな。
ラピスの一人部屋だと色々と危険かもしれないという事で、ルリはラピスの姉役という事になった訳だ。……まぁ、ラピスと違って俺の養子という扱いではないのだが。
一応本人に俺の養子になるかという風に尋ねたのだが、戻ってきたのは黙って首を横に振るという返事だった。
それでも今のルリの年齢を考えれば、誰かが保護者になる必要はある訳で……
結局当然のようにミナトがルリの保護者という事になった。
まぁ、考えてみればナデシコ時代からミナトがルリの世話を焼いていたんだから、ある意味落ち着くところに落ち着いたといったところか。
ちなみにエリナも俺の家に住む事になっているのだが、こちらはミナトと違って寝室は別だ。
一応俺を受け入れる気持ちはあるようなのだが、それでもまだ踏ん切りがつかないらしい。
……その辺をシェリルとかにからかわれ、更には俺との夜の生活について話されては顔を真っ赤にしている光景を時々見掛ける。
「オモイカネは取りあえず教育型コンピュータという扱いにして、ルリやラピスとの間で友好的にやっているわ」
「教育型コンピュータ?」
そう疑問の声を上げたのは、スレイ。
そんなスレイの疑問に、エザリアではなくレモンが頷きを返す。
「ええ。自我に近い性格を持っているという意味ではオモイカネは魅力的な存在よ。けど、その自我というのが問題でね。下手をすれば味方に攻撃するような事があるかもしれないのよ。特に私達の場合、一度敵対した相手と手を組むような真似をする事が多いでしょ?」
「あー……そうだな、うん」
ギアス世界では中華連邦と敵対して、のちに協力――陽光だが――する事になったし、黒の騎士団は最初敵対したけど最終的にはこちら側についた。
SEED世界では連合軍と行動を共にしていたが、最終的には敵対した。
スパロボOGs世界ではハガネやヒリュウ改を相手に敵になったり味方になったりとしている。
自我の存在するオモイカネが、そんな俺達と行動を共にすればどうなるか。
一時的に敵だったから、味方として戦っているのに攻撃し、一時的に味方だったから、敵対した相手には攻撃出来ない。
そんな事になりかねないのは事実だ。
そして何より……
「こう言っては何だけど、純粋にスペックとして考えた場合シャドウミラーのコンピュータの方が性能が高いのよね」
そういう事だった。
オモイカネのスペックが低いと言われたルリは普段はあまり変えない表情を若干不機嫌そうにしていたが、それでも事実は事実である以上文句を言う事は出来なかった。
「はいはい、そこまでにして。……さて、そしてシャドウミラーがナデシコ世界で手に入れたものの最後は……人材よ。そんな訳で。アクセルのハーレムに新しく2人加わる事になったので、拍手で歓迎しましょう」
エザリアの言葉に皆が拍手をし……エリナが自分はまだ違う! と叫んでいたのだが、まだと言ってるあたり、本人は意外と乗り気なのだろうか?
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1213
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