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ドリトル先生の名監督

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第六幕その十一

「ちゃんと出来ないよ」
「規則正しい生活からですね」
「万全に出来るんだよ」
「だから先生もちゃんと食べて」
「そしてちゃんと寝ているんだ」
 健康的な生活を送っているというのです。
「そうしているんだ」
「そうですよね、それに先生煙草も吸われないですね」
 トミーは先生のこのこともお話に出しました、朝御飯の用意をしながら。
「そうですよね」
「ああ、煙草は実際にね」
「吸われないですね」
「昔から好きじゃないんだ」
 煙草自体がです。
「喫煙の習慣はないよ」
「パイプでも咥え煙草でも」
「勿論葉巻もね」
 それもというのです。
「吸わないよ」
「そうですよね」
「本当にそちらには縁がないよ」
「身体にはいいことですね」
「うん、やっぱり煙草はね」
 何といってもというのです。
「身体によくないからね」
「どう考えてもそうですね」
「あれは吸わないに限るよ」
「だから先生もですね」
「うん、吸わないんだ」
 実際にというのです。
「そうしているんだ」
「そうですよね」
「そのせいか煙草方面で何か言われたことはないよ」
 大学での健康診断でもです、先生はそうしたことを言われたことはありません。このことは学生時代からです。
「太ってることを言われてもね」
「煙草関係がないことはいいことですね」
「そうだね、それじゃあ」
「はい、朝御飯ですね」
「今日の朝御飯は何かな」
「サラダですよ」
 まずはそれだというのです。
「レタスとプチトマト、それにキャベツの酢漬けの」
「あっ、サラダなんだ」
「そこにセロリも入れた」
「朝からいいね」
「あと目玉焼き、それにトーストです」
「ちょっとイギリス風かな」
「そちらをイメージしました」
 先生とトミーの母国をというのです。
「それで今朝はそれにしました」
「和食もいいけれどね」
「イギリス風もいいですね」
「うん、イギリスは朝御飯はいいってね」
「よく言われてますよね」
「うん、他はともかくだけれどね」
 イギリスは残念ながら食べものの評判はよくないのです、このことは先生自身も強く深く自覚していることです。
「朝御飯はね」
「好評ですね」
「他の国の人達からもね」
「そういうことは意識していないですけれど」
「今日はそちらでいったんだね」
「はい、イギリスで」
 その国でというのです。
「やってみました」
「じゃあそっちをね」
「はい、食べましょう」
「皆でね」
「そうそう、もう皆起きてますよ」
 トミーは先生に動物の皆のお話もしました。 
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