ヨハンだがこんな状況を覆す
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ミゲルがまだ死なないぞ~!
アークエンジェルが地表に停泊し、俺とキラも近くに降りる。
「ラミアス大尉!」
ストライクの手から、サイ達とラミアスが下され。
その姿を見た、軍人が駆け寄ってくる。
「バジルール少尉」
「ご無事でなによりでした」
「貴方たちこそ、よくアークエンジェルを。お陰で助かったわ」
『キラ出るぞ』 『わかりました』
通信で二人はコクピットから出る事を決める。
「おいおい…一人は子供。もう一人は若けぇ兄ちゃんじゃねえか」
外見はな…。内心でヨハンは呟く。
「ラミアス大尉。これは…?」
「一人は傭兵らしいわ」
少し苦い顔をしながら、キラではなくヨハンの事は伝える。
「へ~。こいつは驚いたな。地球軍第七艦隊所属、ムウ・ラ・フラガ大尉。よろしく」
その後所属と階級を共に述べ。ムウは乗艦許可を貰いたいと言う。
しかしナタルは、艦長以下主だったものは戦死し、序列でいえばラミアスがそうだと言う。
「な、なんですか?」
近づいてくるムウ達にキラは警戒している様だ。
「君、コーディネーターだろ?」
互いに驚く。当てられた事に驚く者。コーディネーターだと言う事に驚く者だ。
「はい…」
その言葉に銃を向ける者がいたが
「それよりも、次の襲撃に備える方が先じゃないかな?」
「貴方は…?」
ナタルから質問をされる。
「名前はヨハン。戸籍も身分を証明する物もない人間だ」
「それで奴さんがまた来ると?」
「一機奪取に失敗したんだ。破壊する事を考えるだろう」
「「そんな?!」」
「俺も奴らが攻撃を仕掛けてくるのに賛成だな」
「…わかりました。ヨハンさんはナチュラルなのか調べさせてもらいます」
「問題ない」
――――――――――――――――――――――
ヨハンはコーディネーターと判断されず。
ナチュラルと判断された。機械が少し古いため、イノベイター的な物は発見されなかったらしい。
そんなヨハンは、ある程度の自由と共に、フリーの傭兵としてブリッジにいる。
かなりの緊急時以外での離脱が許可されたのだ。
これは金銭による契約が難しかったので、許可された物だ。
「コロニー内の避難はほぼ100%完了しているという事だけれど。
さっきので警報レベルが9に上がったそうよ」
「シェルターは完全にロックされちまったってわけか。
あぁ。けど、そんじゃあのガキ共はどうすんだ?」
「え?」
「もうどっか探して放り込むってわけにも…いかないじゃないの」
「彼らは軍の機密を見たため、ラミアス大尉が…」
「あれはキラにしか動かせなかっただろうな。そうだろうラミアス大尉?」
ラミアスの脳裏には、満足に動かせずキラに助けてもらった自分がいた。
「えぇ、その通りです」
「そして。そのMSに乗ってもらわなければ生きられない。不甲斐無い自分をまず知らねばな」
「今度はフラガ大尉が乗られれば!」
「おい無茶いうな。あの坊主が最適可したOSを見てないのか?」
「MSはそんなひょいひょい乗り換えられん。それとあいつは子供で、能力は高いが人殺しの経験等ない。
あの子供たちにある程度の配慮はしなければならん。軍人なら臨機応変に対応しろ」
ヨハンの言葉に、ナタルとラミアスは黙ってしまう。
ナタルはガチガチの軍人家系故に、思考が硬い。
戦場は生き物で、教科書どおりには進まないのだから。
ヨハンはブリッジを後にした。
「ヨハンさん。前に言っていた事、今になってわかりました」
「そうか。恐らく敵はまた攻めてくる。そして、自分は人を生かすも殺すもできる。兵器に乗っている事を知るだろうな」
「だが忘れるな。自分が一体何のために戦うのかをな」
キラから目線を切り、サイ達を見るヨハン。
「君たちもキラにおんぶにだっこで良いのか?キラの帰る家。守らなくていいのか?」
子供たちには時間が必要だと考え、彼らの元を去り。格納庫のマードックに会いに行くヨハン。
「おぉ、兄ちゃんか。それにしても凄いなこの機体」
「まぁな。エネルギーの補給は?」
「それは問題ない。だが兄ちゃん、一体どうやってこいつを?」
「自分で作ったのさ」
精確にはFFでだが。ヨハンは少し笑いながら誇らしげにしていると。
マードックにガッシリと掴まれる。
「え?」
「なら兄ちゃんも整備出来るってことだな。よし人員確保だぞぉ!!」
「「「うぉおお!!」」」
「あ、ちょっと待てぇ!」
マードックにメビウス・ゼロ等の整備を手伝わされるのであった。
「んで。兄ちゃん敵さんはまた来るのかい?」
「あぁ、今度は確実に仕留められると思っている。武装を持ってな」
「か~っ!物資もロクにねぇってのに」
「さっさと動いた方が賢明だろうな」
「あぁ、俺もそう思うね」
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