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サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

作者:ドリ男
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251

カラカラ:「カラッ!」



スタッ!






カラカラは倒れているサトシの前に立った。



ワタル(あのカラカラ、出てきた時とは
全く違うな)



カンナ:「、、、」




サトシ(、、、カラカラ、、)





カラカラ:「、、、」キッ



ブンブンブンッ(骨)



そして、カラカラは
ニューラへの戦闘態勢に入った。



カンナ:「あの(カラカラ)やる気ね、、、」



ニューラ:「、、ニュラッ」


スタッ



ニューラも立ち上がり、カラカラとニューラが
互いに(にら)み合う。




サトシ(カラカラ、、、お前、、)


あの懐かなかったカラカラが今、
倒れている自分の目の前に立っている。
朦朧としている意識の中、
サトシは一瞬、夢なのか現実なのか
状況を疑った。





カラカラ:「、、、」




〔こいつらはきっと頼りになる!
それに、、、こいつらが居れば、
ポケモン達も絶対に見つかる!
俺はそう信じてる!〕



カラカラ:「、、、カラッ」




カンナ:「ニューラッ!メタルクロー!」



ニューラ:「ニュラッ」



キィィンッ



カラカラ:「カラッ」


ダッ(跳)


ニューラ:「!」


ブン(爪)(空振り)



しかしサトシは、”これは現実だ”と確信した。
今、自分の目の前にはカラカラが居て、
自分を守る為に敵のニューラと対峙している。




サトシ(お前、、、まさか俺を守る為に、、)




カラカラ:「、、、」




〔俺、サトシって言うんだ!
カラカラっ!俺と友達になろうぜ!〕




キィィン(ほねこんぼう構え)(空中)

スッ(落下)


ブンッ

ガキィンッ(張り合い)





ギギギギギッ



ニューラ:「、、ニュラッ」



カラカラ:「、、ッ」


スッ(離)

スタッ

スタッ






カンナ:「れいとうビーム」



ニューラ:「ニュラッ」



ポゥッバシューー!



カラカラ:「、、、」


スッ(骨)


ヒュンヒュンヒュンヒュン(ほね回し)


バシュゥゥバババババッ



カンナ:「!」
カンナ(れいとうビームを骨で防いだ!?)





バトル経験はさして多く無く、ましてや
指示を出してくれる相手も居ない中
果敢(かかん)に敵に挑むカラカラ、、。
サトシの、カラカラへの諦めなかった愛情が、
カラカラの心を動かしたのだ。



サトシ(逃げろって言ったのに、、、。
、、お前って奴は、、本当に
俺の言う事を聞いてくれないんだな)(笑顔)







カラカラ:「、、、」



〔こいつらは無限の可能性を
秘めているんだっ、、きっと強くなる!〕


バババババッ、、、



ニューラ:「、、、ニュラッ」



カンナ:「こうそくいどう!」



ニューラ:「ニュラッ!」



ダダダダダッ!



カラカラ:「!」





ダダダダダッ!


スッ(爪)


ガッ!


カラカラ:「ッ!」


ブンッ(骨)

スッ(空振り)


ダダダダダッ



ニューラ:「ニュラッ」


ガッ!


カラカラ:「カラッ!」






サトシ(、、くっ、、立たなくちゃ、、。
こんな所で寝てる場合じゃない、、、
あいつ(カラカラ)の為にも、、、)


ズッ

そして、そのカラカラの姿を
()の当たりにしたサトシの心には
トレーナーとしての熱い火が(とも)り、
サトシはカラカラに指示を出すため
力を振り絞り立ち上がろうとした。




しかし、、、





カンナ:「ニューラ、メタルクロー」



キィィン


ドガッ!



カラカラ:「カラッ!」


ダッ、、ダッ、、ズザァッ



カンナ:「れいとうビーム!」


ポゥッバシューー!



ドゴォォン


カラカラ:「カラッ、、、ッ」



カラカラはニューラのメタルクローで
吹っ飛ばされ、れいとうビームをくらった。


カンナ:「次で最後よ、、、ニューラ、
メタルクロー」



ニューラ:「ニュラッ!」



ダダダダダッ


キィィン!




カラカラ:「、、、」




〔よろしくなっ!カラカラっ〕



〔カラカラっ、黙ってちゃ何も分からないだろ?〕



カラカラ:「、、、」


〔俺、お前と仲良くなりたいんだ!〕



カラカラ:「、、、」



〔カラカラ、、、お母さんに会いたいんだろ?〕





〔俺もさっ、最近までずっと
一人ぼっちだったんだ〕



カラカラ:「、、、」





〔でもな、カラカラ、、、。
これだけは言わせてくれっ。
、、、お前は1人ぼっちじゃないぞ!
お前が俺の事をどう思ってるかは
分からないけど、俺はずっとお前の側にいる!
お前は俺の大事な友達(ポケモン)だ!〕







ずっとお前の側にいる









お前は俺の大事な友達だ







お前は俺の大事な













友達だ









カラカラ:「!!」


スタッ


カラカラは立ち上がった。
そして、、、












サトシ:「カラカラッ!あなをほるで
地中に潜るんだ!」















カラカラ:「カラッ!」


スタッ!


ザザザザザッ!




ニューラ:「ニュラッ!?」



カンナ:「!!」


ワタル(サトシ君が起き上がった、、)



カンナ(まさか!、、あれ程のダメージを
くらっておきながら、まだポケモンに
指示を出せるっていうの!?)



サトシも立ち上がり、カラカラに指示を出した。



ザザザザザッ(地中)



ニューラ:「ニュラッ、、ニュラッ!」


カラカラに翻弄され、地中を見渡すニューラ。




カンナ:「ニューラっ、地面の穴に
れいとうビーム」



ニューラ:「ニュラッ!」


ポゥッバシューーーーー!


ピシピシピシピシ


地中を動くカラカラを追い、軌道に合わせ
れいとうビームが地面を這う。




サトシ:「カラカラっ!跳べっ!」



シュッ


カラカラ:「カラッ!」


ダッ(跳)


地中からカラカラが姿を現し、地上からさらに
空中に跳ぶ。



カンナ:「今よニューラ!
カラカラに向かって”れいとうビーム”!」



ニューラ:「ニュラッ!」



ポゥッバシューーー!




カラカラ:「!!」


逃げ場のない空中で、れいとうビームが
一直線にカラカラを目がけ向かってくる。




サトシ:「ほねで”れいとうビーム”を断つんだ!
ほねこんぼう!」



カラカラ:「カラッ!」


スッ(両断構え)


カンナ(れいとうビームをっ!?
さっき(ほね回し)みたいに防ぐならまだしも
構えたまま向かってくるなんて!)


ワタル:(凍る確率は低くはない。
一か八かの賭けに出たのか)





キィィン!






バシュゥウゥバババババッ!


カラカラが骨で”れいとうビーム”を
両断していく。しかし、、、



ピシピシピシ



カラカラ:「!」


骨が凍り始めた。


ワタル(やはり、、)







サトシ:「大丈夫だカラカラ!
骨の先端をニューラに向けて、
俺を信じてそのまま突き進め!」


カラカラ:「カラッ!」


スッ(突きの構え)


キィィン!


カンナ:「!!」

カンナ(さらに向かってくるっていうの!?)


カラカラはサトシの指示を信じ、
骨に最大の力を込めた。



そして、、、


ピシピシッ


カラカラの骨は”れいとうビーム”を受ける程
氷を(まと)い槍のような形状になった。



カンナ(凍った骨が!!)



れいとうビームが裂ける中、
氷の槍がニューラを目がける。



カンナ:「ニューラ!メタルクロー!」


バシュゥウゥ、、スッ



キィィン!(メタルクロー!)




ニューラが技を切り替え、
鋭く爪を光らせる。



サトシ:「いけぇ!!」


カラカラ:「カラッ!!」

キィィン!



ニューラ:「ニュラッ!!」

キィィン!


ガガガガガッ!!





ニューラが爪で氷を砕き
そして、、、



カァァッ!!!(接触)


カラカラの骨とニューラの爪が
一騎打ちになった。



カンナ:「!!」



サトシ:「いまだカラカラほねこん、、」


しかしその時、、、



シュンッ(サトシ)
シュンッ(カラカラ)




サトシとカラカラは突然姿を消した。















 
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