ドリトル先生の名監督
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第三幕その十二
「食べましょう」
「それじゃあね」
こうしたお話をしてでした、先生はトミーそして動物の皆と一緒に今日のティーセットを楽しみました。そのお菓子を口にしてお茶を飲んで。
先生はにこりと笑ってです、こんなことも言いました。
「日本に来て色々なティーセットを楽しむ様になったね、僕も」
「和風、アメリカ風、中国風、ロシア風と」
「そう、色々とね」
「コーヒーは殆ど飲まれないですけれど」
「コーヒーよりもやっぱりね」
先生は、なのです。
「お茶だね」
「そうですよね」
「特に紅茶だね」
「他のお茶を飲むようになっても」
「やっぱり第一はね」
そのお茶の中でもというのです。
「紅茶、それもね」
「ミルクティーですね」
「一日一回は飲まないとね」
それこそというのです。
「駄目だよ」
「先生はそうですね」
「こうしたところはイギリス人だね」
「そうですね」
「着物を着て座布団に座る様になっても」
それでもというのです。
「ここはイギリス人だね」
「先生はそうですね」
「うん、日本のお茶の方が美味しくても」
紅茶にしてもです。
「それでもね」
「紅茶、ミルクティーが第一ですね」
「本当に一日一回だよ」
「それ位飲まないと」
「僕はやっていけないよ」
「そういうことですね」
「うん、それじゃあね」
その紅茶を飲みつつ言うのでした。
「もう一杯」
「わかりました」
トミーも笑顔で応えます、先生は相撲部の人達にお話した後は紅茶を楽しみました。これで一件落着と思いながら。
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