英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)
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第189話
~最果ての道・異空間5~
「貴方達に祝福を!聖賢領域の付術!!」
「セリカ様……私達にご加護を!黙示録の恩寵!!」
”碧き慈悲神”アイドス・ゼロとの戦闘を開始したサティアとシュリは魔術で仲間達にさまざまな能力上昇効果を付与し
「オォォォォォォォォォ……………ハアッ!!」
ハイシェラはクラフト―――ラクスハイシェラで自らの能力を大幅に上昇させた!
「――――セリカ様、援護します!戦女神の付術!!」
「枢孔――――身妖舞!!」
「ほいっと!乱れ斬り!!」
「裁きを受けるがいい……!神極突聖槍!!」
エクリアの身体能力上昇の付与の魔術を受けたセリカ、セリカに続くようにマリーニャ、シュベルトライテはそれぞれクラフトを敵の身体に叩き込んだ!すると敵の身体から触手が無数に現れてセリカ達に襲ったが
「させないわよ!トキシックナイフ!!」
「主達に手を出させません!白露の鎌撃!!」
しかしエオリアとリタの遠距離攻撃によりセリカ達を襲う触手たちは斬り落とされた!
「アアアアアアアアアアアアア――――――――――ッ!!」
その時怨差の声で戦場全体に暗黒の大爆発を起こ呪術――――嘆キノ闇を敵は発動し、敵の呪術によって戦場全体は暗黒の大爆発が起こったがシュリが前もって付与していた絶対防壁によって防がれ、セリカ達は無傷で済んだ。
「クー―――――――――ッ!!」
「グルルルッ!!」
そしてクーとケルベロスはそれぞれブレスを吐いて反撃し
「神なる炎よ………罪深き者を焼き払え!贖罪の神炎!!」
「消し飛べぃっ!ルン=アウエラ!!」
「そこっ!ルン=アウエラ!!」
「セリカ様!裁きの槍を今ここに!メギドの神槍!!」
「宇宙に存在する星々よ!今こそ降り注げ!大隕石召喚!!」
「ごろごろ………どっかーん………リーフ=ファセト………!!」
「ラナ・メルテ~!出て来てください~!えーい、ケルト=ルーン~!!」
サティア、ハイシェラ、エクリア、シュリ、レシェンテ、ナベリウス、サリアは次々と最高位や高位の魔術を次々と放って敵にダメージを与えた!
「アアアアアアアアアアアアア―――――ッ!!」
さまざまな攻撃を受けた敵だったが一切怯まず怨差の声で戦場全体に黒き炎を発生させる呪術――――嘆キノ焔でセリカ達に攻撃し
「アアアアアアアアアアアアア――――ッ!!」
さらに自らの身体から多くの魔物達を発生させてセリカ達に襲わせた。しかし!
「枢孔――――紅燐剣!!」
「雑魚を生み出した所で無駄だの!枢孔!紅燐剣!!」
セリカとハイシェラが最高位の飛燕剣で多くの魔物達を薙ぎ払い
「邪魔だっ!!」
「貴方達の居場所はここではありません!!」
「それっ!!」
「させないわよっ!!」
二人が撃ち漏らした魔物達にはシュベルトライテとリタが槍で薙ぎ払い、マリーニャとエオリアは複数の短剣を投擲して急所に命中させて一撃で絶命させ
「グルルルルッ!!」
「クーッ!!」
ケルベロスは巨体で突撃して多くの魔物達の身体に風穴を空け、クーは尻尾を振るって魔物達を薙ぎ払い
「八葉二の型――――疾風!!」
サティアは膨大な神気をさらけ出している神剣で電光石火の速さで強襲して次々と一撃で斬り伏せた!
「セリカ様、私達にお慈悲を!大いなる癒しの風!!」
「エニグマ駆動です~!ホーリーブレス~!!」
その時シュリとサリアによる治癒魔術やアーツが発動してセリカ達の傷を完全に回復させ
「エニグマ駆動!エンドオブワールド!!神をも凍えさせる吹雪よ、今ここに!ユン=ステリナル!!」
エクリアのアーツと魔術によって発生した2重の絶対零度の猛吹雪が敵を襲い
「エニグマ駆動じゃ!リーンカルナシオン!!超越せし純粋よ、今ここに集い、我が仇名す愚か者達に滅びの鐘を奏でよっ!ルン=アウエラ!!」
レシェンテが放ったアーツと魔術によって閃光と大爆発が敵を襲い
「もう一回………どっかーん…………リーフ=ファセト……!エニグマ……駆動……?ラグナドリオン………!!」
ナベリウスが放ったアーツと魔術による轟雷や嵐が敵を襲った!
「アアアアアアアアアアアアア―――――ッ!?」
すると怒涛に受けた最高位魔術とアーツの攻撃によって敵は悲鳴を上げながら怯んだ!
「攻撃の手を決して止めるな!――――ハイシェラ!」
「うむ!」
「比翼!飛燕剣!!」
「この光にて全てを断つ……!八葉一刀流奥義――――光ノ太刀!!」
「こいつでとっとと沈みなさい!奥義!百花繚乱!!」
「裁きの光を受けよ!ヴァルキリーストライク!!」
「行くわよ――――アステリズム・ライン!!」
「ク――――――――――――ッ!!」
「グルルルルッ!!」
そして前衛であるセリカ達は次々と強力な威力を持つ奥義を敵に叩き込み
「我と共にありし聖槍よ……天に昇りて煉獄を照らす光の柱と化せ………!」
リタは空へと神槍を移動させて詠唱をして敵を囲むように無数の”聖槍”を召喚し
「走れ!空の聖槍!!」
そして無数の”聖槍”を一斉に解き放った!解き放たれた”聖槍”は全弾命中し、光の柱を発生させた!そして光が晴れるとそこには―――――
「アアアアアアアアアアアアア―――――ッ!?」
傷ついてはいるがまだまだ戦えそうな様子の敵がいた!
「クッ……!やはりそう簡単にはやられませんか……!」
敵の様子を見たリタは唇を噛みしめ
「――諦めるな!攻撃は効いている!」
「うむ!反撃させる暇もなく次々と攻撃を叩き込んでやれぃっ!!」
セリカとハイシェラは仲間を鼓舞した。そしてセリカ達は再び敵との激しい攻防を再開した。
「アアアアアアアアアアアアア――――――――――――――ッ!!」
セリカ達との戦いの最中、敵は戦場全体に轟かすほどの叫びをした後莫大なエネルギーを一か所に溜め始めた!
「!!セリカ!」
敵の行動を見たサティアは血相を変えてセリカに視線を向け
「ああ!”使徒”達よ!俺達に力を!」
セリカは頷いた後サティアと共に仲間達の前に出て互いの剣を合わせて叫んだ。
「はい!みんな、セリカ様とサティア様に祈りを!」
「ええっ!」
「はい!」
「はいです~!」
「うむ!」
「わかったわ!」
そしてエクリア達――――セリカの”使徒”全員はその場で祈りを奉げた。するとセリカとサティアに膨大な神気や魔力が溜まり始めた!
「アアアアアアアアアアアアア―――――ッ!!」
するとその時莫大な瘴気を溜め終えた敵は全てを”無”に帰するエネルギー砲――――エンドレスバニッシュを解き放ち
「「ハァァァァァァァ………!!」」
莫大な神気と魔力をその身に纏わせたセリカとサティアはそれぞれの剣でエネルギーを受け止めた!
「俺達の”使徒”や仲間達は誰一人やらせん!」
「それが私達が唯一出来る事!」
エネルギーを受け止めているセリカとサティアは決意の表情で叫んで受け止めているエネルギーと一進一退の攻防を続けていた!
「主、サティア様!私達も手伝います!――――行け、”ウルの聖槍”!!」
「来て……!黒ゼレフの電撃………!!」
「そこだの!レイ=ルーン!!
するとその時リタが一本の光の柱を、ナベリウスは黒き雷を、ハイシェラは極太の純粋エネルギー放ってセリカ達が受け止めているエネルギーに命中させ
「クー――――――――――ッ!!」
「グルルルルッ!!」
クーとケルベロスも続くようにそれぞれのブレスを放ってエネルギーに命中させ
「荒ぶる神の雷よ、我が神槍に宿れ!―――行けっ!!」
シュベルトライテは神槍に莫大な雷エネルギーを纏わせた後神槍を振るって雷エネルギーをセリカ達が受け止めているエネルギーに命中させた!するとリタ達の援護により敵が放ち続けているエネルギーの威力は弱くなり
「オォォォォォォォォォ………!!」
「ハァァァァァァァ………!!」
その隙を見逃さないかのようにセリカとサティアは剣にさらに力を込めて受け止めているエネルギーを真っ二つにした!
「ハア、ハア………」
敵の攻撃を無効化する際サティアと共に膨大な神気と魔力を失った影響で疲弊したセリカは息を切らせ
「ハア、ハア……みんな、今よ……!」
同じように疲弊して息を切らせているサティアは叫んだ!
「”地の魔神”の渾身の一撃……喰らうがよいっ!――――最終奥義!憤竜業火衝――――――――――ッ!!」
「”姫神フェミリンス”!今こそ私に皆を守る力を!―――――原罪の覚醒!!」
「これで最後よ!――――秘技!稲妻奇襲!!」
「私の全てはセリカ様の幸せのために!――――セレスティアルスター!!」
「みんな~、協力してご主人様達を助けて下さいです~!―――――サモンフレンズ~!!」
「これで安らかなる眠りにつけ、アイドス!――――ラグナロク!!」
「”神殺し”の雷よ!全てを打ち砕け!―――――インディグネイション――――――――ッ!!」
「「私達の大好きな人達は………絶対に守る!―――――死愛の冥刹槍!!」」
「クー――――――――――――――ッ!!」
そしてサティアの叫びに応えるかのようにハイシェラ達は残る力全てを振り絞って強力な攻撃を次々と敵に叩き込み
「これで終わりだ、アイドス……!」
「私達の永遠の”約束”は誰にも邪魔させない……!」
セリカとサティアはそれぞれの剣に凄まじい神気と神々しい炎を宿らせ、そして解き放った!
「「永遠なる約束――――――――――――!!」」
戦場全体全てを照らし、焼き尽くす光と炎の道は敵の巨体を呑みこみ――――
「アアアアアアアアアアアアア――――――――――――――――ッ!!??」
光と炎の道に呑みこまれた敵――――”碧き慈悲神”アイドス・ゼロは悲鳴を上げながら身体全体から連鎖する大爆発を起こし、爆発による閃光は空間全体を包み込んだ……………!
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