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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦艦ナデシコ
  1442話

「アクセルさん、お久しぶりです!」
「ちょっ、お姉ちゃん! 護衛なのにミーアさんを放って行くとかしちゃ駄目だってば!」

 シェリルのライブを明日に控えた日、俺は火星にあるゲートの前でルナマリアとメイリン。そして2人に護衛されているミーアを迎え入れていた。
 ラピスの件で色々とあったのだが、取りあえず今は何とか一段落している。
 ……まさか、ラピスの部屋をどこにするかであそこまで悩む事になるとは思わなかったが。
 取りあえず、俺達と一緒の部屋というのは色々な意味でNGだ。近衛と桜咲の件以上に性教育に悪いしな。
 かといって、離れすぎてもいけない。
 で、近すぎると夜の声が聞こえてしまう。
 そう考えると、適切な距離に部屋を用意する必要がある訳で……それが結構大変だった。
 まぁ、それでも皆でわいわいと騒ぎながら決めたので、一種の祭りやイベント的な存在として意外に楽しめたのだが。
 ただ、それが決まっても再度問題が浮かび上がってしまう。
 それは、ラピスの学校をどうするかだ。
 ぶっちゃけ、勉強という意味ではシャドウミラーにいれば全く困る事はない。
 そもそもシャドウミラーには他の世界では天才と呼ばれるような者達が大量に集まってきているのだから。
 そしてラピスもルリと同じ生まれであり、元々頭はかなりいい。
 教師も生徒も優れているのだから、勉強で困るという事はないんだが……学校というのは、それ以外のものもある。
 それこそ友人を作ったり、集団行動をしたりといった具合にだ。
 そればかりは、ホワイトスターでどうにかする事も出来ない。
 そもそも、シャドウミラーにいる中でラピスと同年齢の者は基本的に存在しない。
 ああ、でもエルフの中に子供はいたな。
 そういう意味では同年代がいないって訳でもないのか。……エルフの外見年齢は当てにならないのだが。
 他の世界からやってくる者の中には、子供はいない訳でもない。
 だが当然のように他の世界からやってくるのは、大人の方が多い。
 当然だろう。もしホワイトスターにやってきた者が何か問題を起こせば、それはその世界全てにペナルティが与えられるのだから。
 子供が何かをした影響で、ホワイトスターとの取引が出来なくなる……というのは、色々な意味で致命的だろう。
 そんな訳で、いずれラピスをどこかの学校に通わせる必要があるのだが……そうなると、問題はどこの世界の学校に通わせるかという事だ。
 どこの世界にも小学校は存在するが、だからこそ迷う。
 その辺はネギま世界で幼稚園とかに行っていた千鶴が詳しいので、千鶴を中心とし現在検討中らしい。

「久しぶりだな、3人とも」
「久しぶりですか? この前も来たから、そうでもないと思いますけど」

 俺の言葉にルナマリアが不思議そうに首を傾げるが、そう言われればそうなんだよな。
 ただ、以前のリハーサルの時から色々とあったのが大きい。
 それだけに、どうしても長い時間があったと思えてしまう。

「それより、もしかして私達が最初だったんですか?」

 メイリンの質問に頷きを返す。

「ああ。ラクスはまだ来てないな。他の世界の歌手もまだだ」
「他の世界の歌手ですか。……どんな人がいるんでしょう?」

 ミーアもやはり他の世界の歌手には興味があるのか、そう言葉を挟む。

「そうだな。ランカ・リーという歌手で、マクロス世界では現在一番有名な歌手だ」

 シェリルが俺の恋人になってシャドウミラーに来なければどうなったか分からなかったが、今のマクロス世界ではランカの一強状態だ。
 勿論他の歌手が何もしていないという訳ではない。
 マクロス世界では、色々と実力のある歌手が出て来ている。
 特に今回のライブに参加するようにシェリルが誘ったワルキューレのような面々は頭を出してきた実力者の筆頭だろう。
 それでも、やっぱりランカより人気のある歌手は今のところ出ていない。

「ランカ・リー、ですか。どんな人なのか、会うのが楽しみですね」

 お世辞といったものではなく、本当に心の底から他の世界の歌手に会うのを楽しみにしているのだろう。
 まぁ、考えてみれば歌手をやっている者にとって、マクロス世界というのは色々と特別な世界と言ってもいいのだろう。
 何しろ、リン・ミンメイを始めとして何人もの歌手が戦争を止めたり、勝利を決定づけたりしてきたのだから。
 シェリルとランカは、マクロス世界で神とまで呼ばれたバジュラを歌でどうにかした。
 それも、グレイスに操られている女王級のバジュラをだ。
 ああ、バジュラといえば……ランカが飼ってるバジュラ、あい君。このバジュラは今回こっちに連れてきたいって要望があったんだが……結局却下となってしまった。
 理由として、やはりその外見だろう。
 幼生体のバジュラであればまだしも、今のあい君は思いきりバジュラっぽいバジュラだ。
 身内だけでやるライブならまだしも、今回はナデシコ世界の人間が大勢集まる。
 そんな中にバジュラがいたら、騒動になる事は間違いなしだ。……それどころか、木連にも流されるライブの映像を見て、また地球が敵だと判断されてしまったら最悪の展開だろう。
 だからこそ、残念ながら今回はあい君の参加は見送らせて貰った。
 本当ならこっちに連れてくるくらいはしてもいいかと思っていたんだが、寂しがってライブ途中で乱入されでもしたら洒落にならないし。
 そんな風に考えている間に、ゲートの周辺に転移フィールドが生まれる。
 うん? 誰が来た? 噂をすれば何とやらってことで、ランカか?
 そう思ったのだが……転移フィールドが消えた後、そこにいたのはラクス、キラ、カガリ、アスランの4人組だった。

「あらあら、ここが火星ですの? 随分と私達の世界の火星とは違うんですのね」
「テヤンデイ!」

 ラクスの言葉に、ピンク色のハロが叫ぶ。
 ……うん、そう言えばハロもいたな。しかも何故かラクスの持っているハロって、ハッキングして鍵とかを開けてしまうだけの能力を持っているんだよな。
 勿論どんな鍵でもって訳じゃないが……少なくても原作では連合軍の最新鋭艦アークエンジェルの部屋の電子キーを解除していたのだから、その能力はかなり高いと言ってもいいだろう。
 にしても……フレイはいないのか?
 いつもであれば、この4人にフレイが合流して5人で行動してるんだが。
 その4人も少し離れた場所にいる俺達に気が付いたのか、笑みを浮かべて近づいてくる。……カガリが大人しく笑みを浮かべてるってのは違和感しかないんだが。
 まぁ、カガリも20代だ。キラも結婚してるんだし、その姉のカガリがいつまでもあの時のままでは、それは色々な意味で困るだろう。

「アクセルさん、お久しぶりです」

 最初に声を掛けてきたのは、キラ。手にはラクスの物だろう荷物が入っているスーツケースを持っており、空いてる方の手を振っている。……へぇ。この4人の中であればカガリがリーダーシップを持っていてもおかしくないんだが。もしくはアスラン。
 どちらかと言えば大人しいキラが最初に声を掛けてくるとは……

「良く来てくれた。……と言いたいところなんだけどな。そっちの2人は?」

 カガリとアスランに視線を向けて尋ねる俺の言葉に、何かを誤魔化すかのようにキラが笑みを浮かべる。

「あ、あははは。その、カガリがどうしても一緒に行くんだって」
「何だよ、きちんとシェリルから許可は貰ってるぞ」

 俺の言葉に不満そうに告げるカガリ。まぁ、今回のライブの実質的な責任者であるシェリルが許可を出しているのならいい、のか?
 実際、この世界では特に危ない事はない。賊軍が危険かもしれないが、それだってこっちを何とか出来るかどうかと言われれば、答えは否だろう。
 ただまぁ、それでも何があるか分からない状況なのは事実な訳で。
 直接賊軍が攻めて来るのであれば問題はないのだが、テロの類に走られるとちょっとな。
 まぁ、だからこそこっちで活動する際には一週間前から量産型Wが警備としてライブ会場とその周辺に配置しているし、護衛としても付けるんだが。
 元々高い能力を持っていた量産型Wだったが、金ぴかの細胞を使っているおかげで、新型の量産型Wは非常に高い能力を持つようになった。
 ……幸い金ぴかの性格とかは特に影響しておらず、純粋に能力だけが増している状態だ。
 この辺はレモンの調整が上手いからなのか、培養された細胞だからなのか分からないが。まぁ、どっちも作用しているという事にしておくか。
 ともあれ、一流と超一流の壁を超えつつある量産型Wが警備として大量にいるのだから、賊軍が何かをしようとしてもどうにかなる筈がない。
 事実、これまで既に何人かの怪しい行動を取っている奴を量産型Wは捕らえている。
 そいつらは賊軍の者達ではなかったが、破壊活動を含めて色々と企んでいたのは事実だ。
 別に敵は賊軍以外にいない訳ではない。特に討伐軍は現在実質的にこの世界を治めているような状況なのだから、体制に反対する者達にとっては絶好の攻撃対象だろう。
 中には騒ぎを起こしたいだけとか、シャドウミラーという異世界の存在を許容出来ないって奴も混ざっていたが。

「ま、キラとアスランもいるし、護衛に関してはそれ程心配ないだろ」

 取りあえずそう言っておく。
 まぁ、実際キラもアスランも、量産型W程ではないにしろコーディネイターだけあってそれなりの力は持っている。
 アスランは軍事訓練を受けているし、今はカガリの婿養子……予定ではあるが、その前はカガリの護衛という立場だった。
 キラはコーディネイターの中のコーディネイター、スーパーコーディネイターとして生を受けた人物であり、普段の仕事はモルゲンレーテのMS開発だが、今でもかなりの強さを持っている。
 そして何より、2人共守るのが自分の恋人であるのだから護衛にも力が入るだろう。

「ちょっ、ちょっとお姉ちゃん。ラクス様よ、本物のラクス様。うわぁ……綺麗って言うか、可愛いわね」

 メイリンが感心したようにルナマリアに話し掛け、そんな中でミーアはラクスへと近づいて行く。

「ラクス様、初めまして。こうしてお会い出来て光栄です。今回一緒にライブに参加する事になった、ミーア・キャンベルといいます」

 近づいて行くミーアに一瞬だけ警戒の表情を向けたキラとアスランだったが、ミーアが危害を加えるような相手ではないと判断したのだろう。すぐに力を抜く。

「あらあら、貴方が……ラクス・クラインです。よろしくお願いしますわ」

 ラクスが笑みと共にそう告げた瞬間、再び転移フィールドが生み出される。
 そして姿を現したのは……ランカとアルト。それとランカのマネージャーのエルモの3人。……そしてオズマだった。

「おい、オズマ。何でお前まで一緒にいるんだ?」

 俺の声でこちらに気が付いたのだろう。オズマは当然だと言いたげに鼻を鳴らす。

「ランカが異世界でライブをやるんだ。何かあった時の為に、こうして護衛をするのは当然だろう」
「……アルト……」

 視線をアルトに向けるが、そっと逸らされる。
 この様子だと、多分オズマがマネージャーのエルモに強く言ったんだろう。
 で、エルモもランカの兄だという事もあって拒否出来なかった、と。
 いや、拒否すらしていないか? 腕利きの護衛は何人いてもいいんだから。
 一応こちらでも護衛を用意しているとは通達済ではあるが、それでもエルモにとって見知った護衛が多ければ多い程いいといったところか。
 ……アルトとしては、恋人とのデートに保護者同伴といった感じになるが。
 その辺はアルトも悲惨だな。

「アクセル君、よろしくお願いします!」

 勢いよくペコリと頭を下げるランカの様子は、とてもではないがマクロス世界のトップミュージシャンには見えない。
 シェリルに変わってマクロス世界のトップミュージシャンの座についてから数年。それでも性格が全く変わらないのは、ある意味凄いな。
 普通なら多少なりとも今の立場に慣れて、性格が変わってもよさそうなものだが。
 ……アルトのおかげか。

「ああ、シェリルも地球の方で待ってるから、そっちに行けばもっと詳しい話を聞かせて貰える筈だ。……ああ、それでこっちが今回のライブにSEED世界から参加する、ラクス・クラインとミーア・キャンベルだ」

 その言葉に、3人がそれぞれ頭を下げて挨拶と自己紹介を始める。
 意外な事に……もしくは予想通りと言うべきか、3人共それなりに相性はいいらしい。
 まぁ、3人ともどこか1歩引いたような性格をしてるしな。
 ラクスも、いざって時はともかく、普段は半ば天然だし。
 視線を逸らすと、護衛は護衛同士でそれなりに仲良くやっているように見える。
 キラとアスラン、アルトとオズマ。……このメンバーだとやっぱりオズマが主導権を握っていてもおかしくはないな。
 エルモは何故かルナマリアやメイリンと話をしている。
 そのまま10分程話をし……

「さて、じゃあそろそろ地球に向かうぞ」

 そう告げるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:505
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1208 
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