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『零と先輩』

作者:零那
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『更に県外』



更に時は経ち、彼氏も何回か変わり、環境も変わり、更に県外に出ることになった零。
それから暫くして再婚することになった。

不安は大きかった。
というか不安しかなかった。
零の環境が色々と変わって、しんどい時、先輩も環境が変わって、しんどかった筈。
それでも気にかけてくれてた。
どれだけ器が大きいのだろうか。

更に遠い地に来たのは零。
強制的に来たと言っても過言ではない状況だった。
それでも、行けるときに逢えたらいいねって言ってくれる先輩。
優しさは昔からズット変わらない...。

どうしたら先輩みたいに優しい人間に成れるのだろうか。
零は冷たいと言われる。
でも、相談事には真摯に向き合う。
だからアツイと言う人もいる。
どっちの零が本当の零なのだろうか。
自分が自分の本質を解ってない。

それとも別の人格を巧く使い分けてるのだろうか。
いや...そんな器用なことが出来るなら、こんな人生にはなっていないだろうから違う。

誰にでも優しいのは良し悪しだと思う。
つけ込まれることもあるかもしれない。
でも多分、先輩は誰にでもって感じではないんだろう..。

他の人に対する先輩はどんな感じだろう。
零と違うのかな。


 
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