仮面ライダードライブ アクセル踏み込め
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二十九章
「終わったな」
「見てたよな」
「ああ、途中からだがな」
「俺も倒した、しかしな」
「ライダーはか」
「何か最初に戦った時よりずっと弱かったな」
「ああ、それはです」
ブレンがマッハに話す。
「三号も四号もオリジナルではないですね」
「最初から変身していたな」
「オリジナルの変身ではないので」
「あの二人とはか」
「ただの器です」
それに過ぎないというのだ。
「私達もそれぞれが変身してこそ力を発揮しますから」
「そうだな、俺のこの姿にしてもだ」
ハートもブレンの言葉を受けてここで自分の身体を見回した、ロイミュードのその身体を。
「ただ出て来ても普通に強いだけだな」
「ハート様が変身されてこそ、ですわね」
メディックも言う。
「その強さになりますわね」
「そうだな」
「そういえば」
龍玄も気付いて言う。
「僕が斬月・真になった時と兄さんでは」
「強さが違うな」
斬月・真も言う。
「確かに」
「僕は斬月・真になっていても斬月の兄さんに手も足も出なかった」
「つまりだ、何もない只の木偶がライダーになってもだ」
再びチェイサーがマッハに話した。
「たかが知れている」
「あの強さには至ってないか」
「今の御前でも一対一でやっと勝てた相手だ」
三号、そして四号はというのだ。
「所詮木偶だ、しかし御前だからだ」
「ライダー二人を相手にか」
「勝てた、そしてそのライダー二人が最後の敵だった」
「もうタワーとその周りにロイミュードは一人もいないんだな」
「ああ、もういないさ」
鎧武が話した。
「一体もな」
「それじゃあ」
「ああ、屋上に行こうな」
「進兄さんを助けに」
「もう終わっているかも知れないが」
チェイサーはまた話した。
「行くか」
「よし、それじゃあな」
それならそれで勝利を観ようとだ、マッハは応えてだった。そのうえで。
戦士達は屋上へ向かう階段に足をかけた、その時ドライブはダークドライブに変身しているスサノオと戦っていた。
屋上で激しい一騎打ちを繰り広げていた、双方剣で打ち合う。そうして一合ごとに銀色の火花が飛び散るが。
勝負はつかない、それでベルトはドライブに言った。
「進ノ介、このままではだ」
「ああ、勝負がつかないな」
「だからここはだ」
「あれを使うか」
「そうだ、あれだ」
「よし、呼ぶか」
「ブースタートライドロン!」
機械音と共にだ、屋上に空からだった。
飛行形態のマシンが現れた、だがそれは一つだけでなく。
もう一体ブースタートライドロンが来た、それはドライブのものとは違い漆黒のものだった。ベルトはその漆黒のブースタートライドロンを見てすぐに察した。
「ダークドライブのか!」
「如何にも」
スサノオも答える。
「そしてこれがだ」
「いけない進ノ介!」
ベルトは咄嗟に進ノ介に叫んだ。
ページ上へ戻る