リヴァイと私~今日2人が会うと~part1
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優しい兵長とおっちょこちょいな私 6
貴「……お、重い… 」
私は、ハンジさんの貯めすぎた
書類を持って、廊下を歩いている。
貴「モブリットさん大丈夫かなぁ…… 」
グラ…
貴「 ! うわっ……っとと。
…ふぅ、危ない危ない」
気を抜くとバランスを崩しちゃうから
今はこの状況に集中しないとね。
手をまっすぐ下に伸ばしてやっと
書類のてっぺんは胸の高さになる。
ハンジさん…貯めすぎだよ……(汗)
フワァ…
どこからか風が入り込み、
私の髪と持ってる書類を揺らしていく。
私を包む爽やかな風を感じながら、
曲がり角を曲がった。
その時__
ドンッ
誰かとぶつかってしまった。
バサ、バサッ
?「ってぇな。
ちゃんと前を見ろクソガキ__ 」
貴「す、すみませ__ 」
顔を上げると、ぶつかった相手は…
貴「リ、リヴァイ兵長!! すみません… 」
リ「何だ、エネか。
…おい、これは……どういう状況だ?」
貴「えと、それはどういう意味で__ 」
視界に入った、
辺り一面に広がる白いものたち…
貴「わぁっ! しょ、書類が!! 」
私は慌てて書類を拾う。
慌てすぎてか書類がうまく掴めない。
それにより私はアタフタしていた。
はわわ…早く拾わないといけないのに!
スッ…
貴「……え?」
私の横にしゃがみ込み、一緒に拾っている
リヴァイ兵長の姿があった。
貴「へ、兵長はそんな事
しなくていいですよ…! 」
リ「あ?…いいから拾え」
貴「ですが__ 」
リ「拾え」
貴「……はい」
これ以上は言わない方がよさそう…
____
__
2人がかりでようやく大量の書類を
拾い終え、本来の床が顔を出していた。
貴「リヴァイ兵長、すみません。
ありがとうございます」
リ「…… 」
貴「? 兵長…?」
リ「…あぁ、すまねぇ。
お前は……俺には、ほぼ謝罪と感謝しか
使わねぇなと思ってただけだ」
貴「え!? す、すみませ…はぅわ!
また使う所でした…… 」
リ「……。…いや、構わねぇよ。
それで、これはどこまで
持ってくつもりなんだ?」
貴「エルヴィン団長の所までです」
リ「そうか。じゃあ行くか(ヒョイ 」
貴「え…!?」
兵長はあの大量の書類を
半分以上も持って歩き出した。
私…手の中に収まる程度の書類しかない……
私は、急いで兵長に近付く。
貴「そんなっ、兵長いいで__ 」
リ「黙って運べ」
貴「……ありがとうございます」
…兵長の事、もっと好きになっちゃったな//
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