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仮面ライダードライブ アクセル踏み込め

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第十一章

「まさか貴方とまた会うなんて」
「そして甦えるとは」
「思いも寄りませんでしたわ」
 実際にというのだ。
「まことに、ですが」
「はい、こうして私達がいてです」
「チェイスもいまして」
「ハートもいます」
「四人が揃いましたわね」
「確かに」
「まさか人間として蘇っていてだ」
 ここでハートも言う。
「ロイミュードとしての記憶も受けるとはな」
「はい、黒衣の青年さんからです」
「そうして頂くとは」
「君達も人間、そして仮面ライダーと共に戦う戦士としてあるべきだと思ったから」 
 それ故にとだ、四人と共にいる青年も話した。
「君達四人には蘇ってもらったよ」
「そしてだな」
 チェイスはハート達の顔を見てほんの僅かだが微笑んだそれからだった。
 青年に顔を向けてだ、彼に対して声をかけた。砂浜の海は済んでいて静かだ、青の海は白銀にも瞬き独特の美しさも見せている。空も青く白い日差しが砂浜を黄金に輝かせている。
 だがチェイスはその海も空も砂浜も見ずにだ、スサノオを見据えて言った。
「あんたの話だな」
「うん、話をさせてもらうよ」
「さて、俺達を蘇らせてくれたことはお礼を言いたいが」
 ハートも青年を見て言う。
「これから凄い話になりそうだな」
「はい、人間とろロイミュードのこと」
「その他にもですわね」
「全て話させてもらうよ」 
 青年もこう答えてだ、そしてだった。
 青年は四人に彼が話すべきことを全て話した、その話が終わってだった。
 ブレンは目を瞬かせ半ば呆然とした顔になりつつもだ、こうしたことを言った。
「驚きました、神が私達に戦いを挑んできているとは」
「それも何度も何度もですわね」
 メディックも信じられないといった顔である。
「何十年も前から」
「そして俺達ロイミュードもか」
 ハートも言う、流石に驚いた顔ではないが神妙なものになっている。
「スサノオの手によってか」
「生み出された存在だったのですか」
 ブレンも言う。
「考えてみれば妙でした」
「そうだな、俺達の誕生はだ」
 ハートはブレンのその言葉に応えた。
「そうした真実があったんだな」
「ゴルトドライブ、あの男が確かに天才だったとしてもです」
 彼の人格はあえて考慮の外に置いてだ、ブレンは話を進めた。
「あれだけのことを果たして出来るのか」
「言われてみれば、ですわね」
 メディックも考える顔でだ、ブレンの言葉に頷いた。
「無理がありますわね」
「そこにスサノオという神の力が加われば」
「それも可能になりますわね」
「はい、答えが出ます」
「そうですわね」
「彼は自分でも気付かないうちにスサノオの手駒となっていたのです」
「そして俺達もだな」
 チェイスも言う。
「スサノオの手駒、いや人間がどういったものか奴が観る為の道具になっていた」
「そういうことだな、俺達は姿形は機械だったが」
 ハートはチェイスの言葉にも応えた。
「心は人間のままだった」
「そのことに結局気付きませんでしたね」
「ロイミュードという種族だと思っていた」 
 かつての自分の考えもだ、ハートは話した。 
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