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『幸せの欠片達』

作者:零那
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『おとな』



いろんなことが
あったんだ
もう人生80年分
生きた気分
いやたぶん
それでも足りない

偉そうに説教
してくる大人より
自分の方が
世の中を解ってる
そんな気でいた
大人を見下してた

同じ経験しても
今と同じコトを
言えるのかと問う
答える大人は
居なかった

それでも今思うと
ぶつかってきて
欲しかったのかな
本気で対峙
してくれる大人を
待ってたのかな

醜いだけじゃない
汚いだけじゃない
世の中まだまだ
棄てたもんじゃない
そう思いたかった
だけなのかも
しれない...

確かに其処に在った
ぶつかってきて
本気で叱ってくれた
一緒に泣いてくれた
一緒に闘ってくれた

こんな不器用で
頑なで可愛げない
生意気な自分でも
確かに在った

心の一部でも
ちゃんと対峙して
通わせれた大人達が


 
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