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『幸せの欠片達』

作者:零那
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『ありがとう』



僕には何が出来る
何も力なんて無い

出来ることなんて
何ひとつ無いって
思い知ったあの時

君の涙にうろたえ
君の言葉に涙した

もしまたいつか
逢えたなら君に
伝えたいことが
あったんだけど

ありがとうって
言いたかったよ

君はいつも優しくて
君はいつも頼りない
それが不満だったよ

でもそれは君が
悪いワケじゃ無い
今更だけど...

君の良いところ
たくさん在った
後にならなきゃ
わからなかった

君に出逢えて
良かったんだ
君と出逢えて
良かったんだ

長年の時を経て
心底そう想えた

ありがとう
ありがとう


 
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