サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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カツラ:「そいえば、初めての張り込みは
どうじゃったかの?」
サトシ:「それなら、ヒロシの
マジックミラー号で無事ワタルさん達に
バレずに済みました!」
カツラ:「何っ!!
マジックミラー号じゃと!?」
ヒカリ:「結果、ニュースに
なっちゃったけどねっ。でも、
マジックミラーって凄いのねっ。
相手にバレないでこっちは
堂々としてられるんだもんっ。」
カツラ:「堂々と、、、ヒカリちゃん!
もしかして2人に
無理矢理やらされたのかの!?」
ヒカリ:「えっ?、、無理矢理って、
あたしはその作戦に合意しましたよっ?」
サトシ:「カツラさん何言ってるんですか?」
カツラ「そうか、、。みんなストレスを
抑えきれなくなったんじゃな?
それでヒカリちゃんも、、、。
まぁ、その年頃なら色々試したいじゃろ」
サトシ:「え?」
ヒカリ:「?」
ヒロシ:「マジック、、、まさか!」
ヒカリ:「ん?」
サトシ:「ヒロシ、分かったのか?」
ヒロシ:「あぁ、分かったっ、、、
カツラさんが考えた、ポケモン強奪作戦がね。」
ヒカリ:「えっ!?」
サトシ:「ポケモン強奪だって!?」
カツラ(マジックミラーか、、、)
ヒロシ:「先ず、購入したトラックを
ヤマブキ1号と同じデザインにし、
俺たち四人が乗って
ポケモン孵化施設付近で待ち伏せする。」
サトシ:「待ち伏せ、、、」
ヒロシ:「そして、俺たち3人の内
誰かが降りて、
先にポケモン孵化施設に進入する。
その後、
シルフのヤマブキ1号が到着したら
無線でみんなに伝え、社員が降りて
倉庫に向かった時、
みんなが乗ったもう一台のトラックが
ヤマブキ1号の後ろに感覚を開け停める。」
ヒカリ:「トラックが二台ある状況ねっ。
でも、それじゃバレるんじゃない?」
ヒロシ:「そこで”ひかりのかべ'さ。
俺たちがヤマブキ1号に隠れた後、
ヤマブキ1号をエレクの”ひかりのかべ”で覆い、
周囲から完全に姿を消す。
そこで俺が一旦その場から離れ、
シルフの社員が倉庫から俺たちのトラックに
ポケモンを積み、積み終わった後
カツラさん特製の変声機で
社員をどこか遠くに誘き寄せ、
その間に”ひかりのかべ”を解除して
俺達のトラックは孵化施設を出る。
最後に俺が合流して、俺達は
そのまま研究所に戻る。」
サトシ:「なるほど!それなら
シルフの社員と接触する事のないまま
ポケモンを手に入れる事が出来るって訳か!」
ヒカリ:「カツラさん、そうなんですか?」
カツラ:「正解じゃっ」
ヒロシ:「ただ、シルフがいつ
ポケモン孵化施設に出向くかわからない。
、、、もしかしたら、購入したトラックが
ここに届く前に動く可能性がある。」
ヒカリ:「うーん、確かにそうよねっ」
サトシ:「ヒロシ、どうする?」
ヒロシ:「大丈夫っ。以前
サトシをラポールタマムシから
退職させる時に使ったこの”変声機”を
使って、シルフと孵化施設に相互の
成りすまし電話をかければ、
日程をこっちの都合で調整出来るっ」
サトシ:「そうか!その手があったか!」
ヒカリ:「なら大丈夫ねっ♪
よぉし、作戦に向けて色々準備しなきゃ!」
サトシ:「そうだな!俺、明日
孵化施設の敷地を見てくる!」
ヒカリ:「じゃあ、あたしはトラックの
塗装用品を買ってくるわ!」
ヒロシ:「俺はサトシが
取り付けてくれた盗聴器でシルフの
様子を探るよっ」
カツラ:「ふむ、ではトラックが
届くまで各自で準備するとしよう」
カツラの提案したポケモン強奪作戦決行に向け、
サトシ達はそれぞれ準備する事にした。
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