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オズのボタン=ブライト

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第十一幕 消えたボタンその十二

「実にな」
「それじゃあ」
「さて、朝御飯前に宮殿の中を探して」
「宮殿にボタンがいれば一緒に朝御飯を食べて」
「そしてな」
「いなかったらですね」
「出発じゃ、いいな」
「捜索の冒険に」
 カルロスも王様のお言葉を理解して応えます。
「行こうぞ」
「王様そっちの方を楽しみにしていません?」
「うむ、何かとな」
「そうですか」
「うむ、ではな」
「それではですね」
「そうじゃ、探すとしよう」
 こう言って実際にでした、皆で朝御飯前に探しました。しかし宮殿の何処にもいなかったのでそれでなのでした。
 王様は皆にです、笑顔で言いました。
「いなかったな」
「それならなのね」
「そうじゃ、朝御飯を食べてじゃ」
 そしてというのです。
「出発じゃ」
「王様今度は冒険で遊ぶのね」
 つぎはぎ娘は王様の考えを読んで尋ねました。
「そういうことね」
「ほっほっほ、その通りじゃよ」
「成程ね、じゃあ朝御飯を食べて」
「皆出発するぞ」
「何処にいるかわからないんだよね」
 木挽の馬が言います。
「ボタンは」
「それを探すのが面白いではないか」
「いえ、待って下さい」
 ここで王子が王様に言ってきました。
「オズマ姫の魔法かグリンダさんにお聞きすれば」
「それでわかるか」
「グリンダさんは魔法でオズの国のあらゆる場所を知ることが出来ます」
「オズの国のことは何でも書かれる本にじゃな」
「はい、あそこにです」
「よし、ではじゃな」
「まずはグリンダさんのところにですか」
 王子は王様に言いました。
「連絡しますか」
「そうするとするか」
「それがいいですね」
「よし、ではまずはグリンダさんに聞くか」
「そうしましょう」
「話は決まった」 
 これで、というのでした。
「グリンダさんに連絡じゃ」
「それじゃあ」
「うむ、朝御飯の後じゃ」
「ではまずはですね」
 ジュリアも応えます。
「朝御飯を食べるんですね」
「やはり何事も食べてからじゃ」
「それからはじまりますね」
「うむ、そうしようぞ」
 こう言ってでした、そのうえで。
 皆はまずは朝御飯を食べました、今日はお饅頭とお野菜を炒めたものでそれを食べてからなのでした。 
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