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暗闇を照らす白き日差し【影に身を委ねた一夏】

作者:Bloo-D
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クラス対抗戦
  第17話 決戦!クラス対抗戦 Ⅶ

 
前書き
天照大御神……なんと__(以下略) 

 
白夜SIDE



白夜「引越し…ですか?」

真耶「はい」

山田先生が来たのは引越しの話だった。
しかも……

マドカ「どっちが?」

真耶「二人共です」

俺とマドカの両方。
てか何でまた両方なんだよ……?

マドカ「どこへ?」

真耶「まず白夜くんは寮長室の隣で、織斑さんは白夜くんのまた隣で二人共暫く一人部屋です」

白夜「片方なら理解出来ますが、何故両方引越しなんですか?」

真耶「寮長の織斑先生の決定事項だと……」

強権発動かよ雇い主!てか何でまたマドカ共々一人部屋って何だよ⁉︎

白夜「本人何も言ってなかったのですか?」

真耶「それは……いつまでも良い年頃の男女2人が同室では何かと問題が__」

嘘だな……

白夜「俺に建前が通用すると思っているのですか?」

真耶「えっ?」

白夜「俺は人を見る目があるのでしてね。生半可な建前何ぞで俺の目は誤魔化せませんよ?」

どうせ本人(織斑先生)のことだから滅多な理由で替えたりはしない筈。だとすれば絶対裏があるに違いない……


真耶「……これはまだ極秘事項なのですが、もう暫くしますと転校生が来ますからその分部屋を開けなければならないので……」

ヤッパリか……

白夜「それで引越しを?」

真耶「はい……」

なら仕方ないか……

白夜「マドカ、支度して。
引越しするぞ」

マドカ「うん……」

本音を聞いた以上逆らう訳にもいかないから山田先生の手伝いもあって引越しを始めた。

_______________


千冬SIDE



全く……なんてことだ……

今日起きた出来事の事で頭を悩ませていた。
まずは例のISの話……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真耶「織斑先生、あのISの解析結果が出ました」

千冬「それでどうだ、どこのISだ?」

真耶「それが……IS自体はアンドロイドの操作で稼動する無人機で、ISコアは未登録であることが判明しました。
アンドロイドに信号を送って遠隔操作(リモート・コントロール)するタイプか、それとも元々アンドロイドに搭載された人工知能による独立稼動(スタンド・アローン)かは白夜くんの攻撃で機能全体が完全に破壊されたせいで特定出来ませんから修復も不可能です」

千冬「そうか……」

山田先生の解析で何らかの手掛かりは掴めると勘繰ってたが、やはりそうとはいかないか……
こんな芸当やらかす輩といえばやはり__

真耶「あのー……織斑先生、もしや心当たりでも?」

千冬「いや、別にな」

無い訳ではないがな……
一体何を企んでいるんだ?束……

あるとすれば、現在行方不明の篠ノ之の実姉の束以外にあり得ん。
だがあいつだと証明する証拠なんて無いからな、連絡したって仕方ないしな……


それが例のISの件だ……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして次は……

千冬「ここ(IS学園)の生徒として通わせてくれだと?」

天照大御神【そうよ、それが質問に答える条件よ】

これもだ……

千冬「だがお前は神だ、私が承認してもIS運営委員会は簡単には承諾したりはせんぞ」

天照大御神【そうなれば容赦なく叩き伏せるまでよ。幾らISが最強兵器だろうと、我の前ではタダの“屑鉄の塊”に過ぎないしね】

相変わらず怖いな……

千冬「ならお偉方も否応無く認めるだろうな。
だがここの生徒となる以上は規則に従ってもらうぞ」

天照大御神【勿論よ。我の秘密を守るのと、白夜と同じクラスになれるのならばね】

千冬「そのくらい問題無い。
だがお前はどう呼んだらいいのだ?」

天照大御神【それなら__……】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

全く……一体どうしたものか……


……?

千冬「この気配……まさか……」

その時どこからか妙な気配が漂って来た。しかもこの気配、間違い無くこの間現れたアイツだ……
だとすれば奴が……

________________


ANOTHERSIDE



深夜
IS学園で人気の無い場所……

「どうやら、ようやく解放させたみたいだな」

試合の一部始終を見ていた白夜に力を与えた男は、本人が神の力を行使したことに喜んでいた。
彼が今まで会った人間で神の力を行使出来た者は白夜除いて居なかった為、“これでやっと満足出来る”との念で一杯だった。

大禍津日神【けれど、あの程度ではまだまだね。
何より今のままじゃ、あなたに太刀打ち出来ないわ】

「解っている。だが奴も初めてあの力を解放したのだ、やむを得まい。
だが奴なら遅かれ早かれ大成し、いつしか僕を越える存在に成りえよう。僕はその時をジックリと待つだけだ」

大禍津日神【そう、なら別に問題は無いわね】

だが幾ら彼らでも今の白夜がまだ自分らとは程遠い弱さであることは知っている。
けれど男は白夜が何れ自身を越える時が来る事自体解っている。何せ彼は…最早誰かを越えようという願望を捨て、何れ誰かが自身を越える時を待っているだから……


大禍津日神【……、ねえ……】

「解っている、どうやら嗅ぎつけて来おったな。
今は退くとしよう、今はアイツの問いに答える義理は無いからな」

大禍津日神【そうでしょうね】

その時彼らは何処からか近づく存在に気付き、姿を闇に紛れさせその場から離れた。

ーーーー

千冬「ちっ、逃がしたか」

直後に現れたのは気配を感じ取って探りを入れた千冬だったが、そこへ踏み入れた時にはもう彼らは姿を消していた。

_______________


白夜SIDE



引越し先の部屋で……

白夜「なんでまたその姿なの?」

「いいじゃない、減るモンじゃないんだし」

白夜「そりゃそうだけどさ……」

何故かアマテラスがいつもとは打って変わって人の姿で俺の隣にいた。
実を言うとアマテラスは“人間世界を楽しみたい。”って理由でたまに人の姿になって街とかお祭りとか練り歩く事がよくあり、その場合“天之 照美(あまの てるみ)”と名乗っている。
容姿は神様でいる場合とは違うけど、言えるとすればとにかく綺麗だって事。一応20代って年齢設定だけどそれでも結構若く見えてしかも鈍い俺でもつい見惚れちゃう程に抜群なプロポーション。そのせいか数え切れん限りにナンパされて来たのは覚えてるけど、その都度“銅鏡で自分の顔を見つめ直して下さい。”って言って、皆フッて泣かしたのはある意味引いちゃう……


照美「まあ答えてあげるけど、それは私も世話になるからよ」

そして人の姿の場合は一人称は“我”から“私”に変わる。
……って、“世話になる”ってどゆことそれ⁉︎

白夜「学園に⁉︎」

照美「そうよ」

白夜「何で⁉︎」

照美「それは明日になれば解るわ、それまではあなたでも言えないわ」

あっそう……まあ…アマテラス…もとより照美って…自分の秘密滅多な理由でバラしたりしないからな……

ーーーー

照美「ねえ白夜」

白夜「どうし__、⁉︎」

途端にアm…いや照美に呼ばれたから何だと思って顔を向けてみたら、そこには服を脱いで上下下着姿になった照美だった。

照美「抱いて…最近溜まってるでしょ?」

白夜「いや…それは……」

照美「私じゃ不満なの?」

白夜「決して…そんなことはないけど……」

照美「ならばいいでしょ?
久しぶりにあなたを求めてあげるから、シッカリ答えてね♡」

白夜「う…うん……///」

卑猥な要求をする照美に少し抵抗したけど、結局は断れずに流されるままに行為を始めた。
別に今回が初めてじゃない。契約を交わして何日が経ってから出会って一目惚れして、その晩に求められる通りに交わり、ここに来る前まではほぼ毎晩ヤってた方だ。そんな事してたら子供が出来てしまう危険性があるけど、神でもある照美は妊娠するかしないか自分の意思で決めることが出来るからそんな事はまず無い。

……ってな訳で、その後暫く出来なかった分だけ好きに抱いてヤってしまった。
こんなの誰かに知られたら絶対大事になるなぁ……

__________________


白夜SIDE



翌日


教室にて……

白夜「山田先生」

真耶「どうかしましたか白夜くん?」

惚けてんかアンタ、ってか今まで隣の席に居た奴が急に後ろの列に変わってしかも元居たとこ空席って可笑しいだろが!何でまたんな事する必要あんだよ、察しろよ理解しろよ説明しろよ!
俺はアンタみたいな状況を察しない脳天気で天然でウザったらしい奴が…大嫌いだ……だから…サッサと説明しろよ!

真耶「あ、そうでした。
そろそろSHRを始めないと__」

テメェ人を無視すんな〜〜〜〜!!!!!!

ーーーー

真耶「っという訳で、まずは皆さんに転校生を紹介します」

何、転校生だ?じゃあ席空けたのはその為か?ならそう言えよたく……色々誤解するだろが……
って言うよりこの時期に転校生かよ……たくな…今度は誰だ?また面倒な輩なら問答無用で叩きのめすぞ!

≪パシュー……≫

白夜「なっ、アm…じゃなくて照美⁉︎」

真耶「白夜くん?」

な…何で……

照美「フフ……」

何でまた⁉︎

千冬「静かにしろ白夜、自己紹介がまだだぞ」

白夜「……」

たく……何のつもりだよ……織斑先生……
言いたいことは山程あるけど、織斑先生の言うことも確かだから文句も言えずに座りなおす。


照美「初めまして、天之 照美です。皆さん、宜しくね。
あと、白夜とは恋人って仲だから、白夜を狙ってた子は諦めてね。諦めが悪いと私、マジ怒るから」

『えぇええええ〜〜〜〜〜!!!!!??』

おいおい世話になるってそう言うことかよ……ってか何カミングアウトしてんだよ…また問題増やす気か?勘弁してくれよ……
アマテラス…もとより照美は綺麗とはいえ、問題児といえば問題児。前に絡まれた相手が一国の大統領でそれを断わったせいで半ば戦争状態になって事態収拾に膨大な時間が掛かったのは俺にとってそう遠くは無い過去の話。だからそれ以降は注意するよう言ってるけど、言ってるそばから問題持ち込んで来るから後始末に超困る……今回もそうだ……

白夜「ハァ……頭が痛い……」


その後の放課にあの厄介な篠ノ之とセシリア、更にマドカや噂を聞きつけてやって来た凰と簪と会長からの質問攻めにあったのは言うまでもない…… 
 

 
後書き
っと言う訳で、本作のヒロインは天照大御神こと天之 照美さんに決定しました!パチパチパチパチパチ……!
ってな流れでキーワードの箇所のヒロインにはオリヒロ(神)と記載することにします。

それはさて置き、次回は学年別トーナメントへ突入。主人公…アイツの所へ訪れる……
*:その前に“つぶやき”にも記載した大禍津日神とヒロインの天照大御神の特徴について書きます 
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