イナズマイレブン~クロスライジング~
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吹き荒れる吹雪!
前書き
ついに円堂対アツヤ!
「怪我しても恨むんじゃねえぞ」
アツヤくんのその一言がやけに響く。
「絶対に止めてやるぜアツヤ!!」
円堂くんもアツヤくんの言葉に火が付く。
「行くぞ円堂!」
「来い……!!」
アツヤくんがボールを回転させると、ボールの周りが吹雪いていく。
「吹き荒れろ……!エターナルブリザードォォォォ!!」
アツヤくんが放った必殺シュート、エターナルブリザードは円堂くんに向かい唸りを上げて襲っていく。
正直、お兄ちゃんのライトニングアローV2よりも強力に見える。
グオオオオオオオォォォォ!!
「すげぇシュートだ…!絶対に止める!」
円堂くんもこのアツヤくんの渾身のシュートに全力で応えるために、あの技を発動させる。
「うおおおおおっ!マジン・ザ・ハンドォォォォッ!!」
グオオオオオオアアアアアアアアア!!
最強技マジン・ザ・ハンドを繰り出した円堂くんにアツヤくんのシュート、エターナルブリザードが襲い掛かった。
アツヤくんが放ったエターナルブリザードは円堂くんのマジン・ザ・ハンドを徐々に押していき
円堂くんはゴールに吹き飛ばされた。
「ぐわぁぁっ!!」
ピーーーーーーーーー!!
マジン・ザ・ハンドすら通用しないシュートに私たちは言葉が出ない。
「これが白恋中のエースストライカー吹雪アツヤのシュートだ!」
アツヤくんがそう叫ぶと、吹き飛ばされた円堂くんが立ち上がりアツヤくんのもとに向かう。
「アツヤ!お前のシュート本当に凄えな!今でも手がヒリヒリしてるぜ…!」
「お前面白い奴だな…。そういう奴嫌いじゃないぜ」
円堂くんが手を差し出すと、アツヤくんもそれを握り返す。
円堂くんはニカっと笑うと、話し始める。
「よーし今度はみんなで試合をやろうぜ!雷門中対白恋中だぁぁ!」
私たちはみんなで笑った後、みんなで声を上げた。
「「「おおおっっ!!」」」
「雷藤くん!じゃなかった…。エクレール!全員揃ったよ!」
「ご苦労だったシアリア」
俺は椅子から立ち上がると階段を降りていく。
しかし、ここの設備は凄い…。
俺の足の状態も徐々に良くなりつつある。
「全員集まったな…」
俺がここに集めた人物は他でも無い。
【スターダスト】の選抜メンバーだ。
「今からポジションを発表する!」
エイリア学園【スターダスト】
FW ガエン エクレール ヘリオス
MF ショウサワ セツリュウ アサシン シンダイ
DF タショウ シアリア シャア
GK ロイ
「……以上だ。お前らには期待しているぞ」
「言っておくが、別にお前の為じゃねえからなエクレール。俺は俺の意思でこのチームに入ったんだ」
「やめろよガエン。無駄な争いの種は蒔くものじゃない」
「お前はいちいちうるせえんだよセツリュウ!大体キャプテンがエクレールってのが気に入らねえんだよ」
「俺はそういうガエンが気に入ったから、選抜に入れたんだがな」
「けっ…。口が達者なこったな…!」
ガエンはそう言うと、落ち着いたのか静かになった。
俺はこの静寂の間に口を開く。
「俺はこのチームはエイリアでもかなり強いと思っている。正直【ガイア】にも互角で戦えるだろう。シュート力でいうなら俺よりガエンの方が上だ。セツリュウ、アサシンも俺と同等にドリブルが出来る。シアリアもDFとしてはエイリア屈指の選手だ…。それにロイに至っては、【ガイア】のネロに匹敵する実力だ。俺たちは【ザ・ジェネシス】に最も近いチームと言っても過言じゃない…!」
俺の言葉に全員が頷く。
「だが、まだ唯一【ガイア】に負けているものがある。それは連携だ。奴らは抜群のチームプレーでゲームメイクしている。俺たちが今【ガイア】に挑んだら、敗北の確率の方が高い。そこでだ、俺たちは今から物足りないと思うが、【ジェミニストーム】と【イプシロン】を使って実践練習を行う。間違っても殺すなよ…?大事なオモチャなんだからな…!」
「そのくらい承知している」
アサシンが呟くと、ロイも話す。
「つまりは遊んでやれってことだろう?」
ロイの言葉に俺は不敵に笑いながら「そうだ」と頷いた。
「ば、馬鹿な…!雷藤がこんなに強く…、あぁ…ぐわぁぁっ!!」
俺はレーゼを巻き込みながらシュートをゴールに叩き込んだ。
「おいおい、エクレールが言ったんじゃないか殺すなって。ありゃ半殺しだぜ」
「なかなか派手にやるじゃねえか。少しは見直したぜ」
ロイやガエンの言葉通り、俺は【ジェミニストーム】をゴミ屑のように遊んでしまった。
「やっぱり表に出られた時にしか味わえないこの感覚……くくく…最高だぜ…」
【スターダスト】対【ジェミニストーム】 27対0
【ジェミニストーム】を完膚なきまでに叩き潰した。
「くっ…!ドリルスマッシャー!!……ぐ、ぐおおおおっ!!」
ピーーーーーーーーーー!!
「なんだ…ファーストランクの【イプシロン】もこんなものか…たわいもない」
【スターダスト】対【イプシロン】 13対0
相手メンバーを全員負傷させてしまったが、まあ大丈夫だろう。
ここの医療機関の設備ならこれくらい問題ない筈だ。
俺たちの課題は着実に解消されていっている。
やはり後は…強敵…ライバルの出現が俺たちを強くするだろう…。
俺は空を見上げながら呟いた。
「ここまで上がってくるんだな雷門イレブン…!」
後書き
黒薔薇「アツヤのシュート、俺のデスサイスと同等かそれ以上のシュート力だったな…」
円堂「ああ…!あんなシュート打てる奴が仲間になったら百人力だぜ!」
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