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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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turn:7 ミライのカード

 
前書き
メグミに敗れ意気消沈するタイガ
そんな彼を連れ出したミツキ
案内されたカードキャピタル2号店でファイトしたのはなんとミライだった
思わぬ形で訪れた再会
この出会いはタイガの運命をいかにして導くのだろうか 

 
「チームリーダー!運命を統べるもの!多度ツネト!」
「世界を調べ尽くす頭脳!山路カル!」
「動物園の仕事が忙しくて今日はいないけど自然大好き!長良ケイ!」
そう言ってポーズをとる二人の男性
カルは先ほどミライとファイトしていたが
「そういえば、カルさんが先にファイトしてるって珍しいですね」
「ああ、そうじゃなくてですね」
「ミツキちゃんが来る前にファイトして負けた!」
「威張って言うことか?」
ポーズをとりながら高らかに宣言するツネトに対して頬杖を突きながらため息をこぼすタイガ
その隣に座るミライはそんなやり取りを見て笑っていた

Turn:7 ミライのカード

「ミライの知り合い?」
そんな彼らをのぞき込む青い髪の女性、高校生ぐらいだろうか
「前に3号店でファイトして、で………コテンパンにされました」
ふてくされながら答えるタイガに苦笑する女性
「あ、ごめん、まだ名乗ってなかったね、私は先導マコト、私とミライ、それから………」
別のテーブルでファイトしている茶髪の女性の方を見るマコト
女性も笑顔で返してからアタックを宣言する
「あっちでファイトしているのが私の幼馴染の櫂ユウカ、私たち三人で同じチーム組んでるの」
「知らないんですか!?」
驚いた様子でタイガの方を見るカル
「俺、まだ始めたばかりなんで」
「おいおいまじかよ、去年全国大会で優勝までしたマコトちゃんのチームを知らないなんて」
ツネトの言葉に興味なさげだったタイガもさすがに驚いた表情を見せる
「ってことは………日本チャンピオン?」
「まあ、あんまり言われると照れるんだけど、あれだったらファイトしてみる?」
そう言って自身のデッキを取り出すマコトだったが
「私がやるわ」
そう言って立ち上がるミライ
「あれからどれだけ強くなったか見て見たいし」
「あっ………今ちょっとそういう気分じゃ」
タイガの態度を見て彼の様子がおかしい事に気付くミライ
マコトやレジにいたトコハもそのことには気づいたようだ
「あ!だったら私がやる!」
そう言ってミツキが名乗りを上げる
ミライはしばらく考えるそぶりを見せると
「いいわ、やりましょう」
といってファイカを取り出した

お互いにファイトの準備を終えるとファーストヴァンガードに手を伸ばす
「スタンドアップ!ヴァンガード!」
惑星クレイ、ユナイテットサンクチュアリの白亜の城
二人のファイターの体を光が包み込む
「クロノ・ドラン」
「青雲の宝石騎士 ヘロイーズ」
ミツキのクランはロイヤルパラディン
神聖国家、ユナイテットサンクチュアリの誇り高き光の騎士
だがタイガの関心はミライのデッキの方にあった
「あれは………ギアクロニクルのユニット?」
ミライの使っているデッキ、タイガと同じギアクロニクル
だがあのクロノ・ドランというカードにタイガは見覚えがない
「ライド!呼声の宝石騎士 クリスティーン」
「ライド!タイムブレイク・ドラゴン!」
クロノ・ドランが背中に手を置いてタイムブレイク・ドラゴンに力を注ぎ込む
タイムブレイク・ドラゴンがクリスティーンに向けて剣を振り上げる
「ドライブチェック」
【スチームスカラー カー・ランマ】クリティカルトリガー
二本の剣による斬撃でクリスティーンが切り裂かれる
【呼声の宝石騎士 クリスティーン】トリガーなし
【導きの宝石騎士 サロメ】トリガーなし
「ライド!涼風の宝石騎士 アルトガロ、更に友愛の宝石騎士 トレーシーを2枚、宝石騎士 さばるみーをコール」
リアガードのトレーシーが斧を振るうが
「ガード」
カー・ランマが投げ込んだ爆弾の爆発で攻撃を外してしまう
「アルトガロでアタック、ドライブチェック」
【誠意の宝石騎士 バートラム】クリティカルトリガー
アルトガロの華麗な剣さばきでタイムブレイク・ドラゴンの体が大きく傾く
【ヒストリーメイカー・ドラゴン】トリガーなし
【ドキドキ・ワーカー】クリティカルトリガー
「パワーはタイムブレイクへ」
「もう一体のトレーシーでアタック、スキルでパワー+3,000!」
手札のシールドを確認するミライだが
「足りないか、ダメージチェック」
【スチームメイデン ウルル】ヒールトリガー
「ヒールトリガー発動、ダメージを1枚回復」

「早いな、ミツキの攻撃」
「宝石騎士はそういうデッキですから」
タイガが呟いた言葉にカルが反応して答えた
今の攻撃、ヒールトリガーが出たからいいもののそうでなかったらミライはいきなり3点もらうところだった
「仲間と共に戦い勝利を目指す、それがロイヤルパラディン、中でも宝石騎士は速攻に優れ、場合によっては相手がグレード3になる前にファイトを終わらせることだって不可能じゃないわ」
「そんなに………」
トコハの解説を聞いてタイガはミツキのデッキの方にも興味を持ったようだ

「ヒストリーメイカー・ドラゴンにライド、クロックフェンサー・ドラゴンをコール」
タイガのデッキと同じユニットは何枚か入っている
だがミライのデッキはタイガのギアクロニクルとだいぶ構築が異なるようだ
「クロックフェンサーで右のトレーシーにアタック」
「トレーシーでインターセプト」

「ブーストのいるトレーシーは効果を発動できればパワー19000まで上げることが出来る」
「そうなるとガードしにくい、だから先に潰そうとしたんですね」

「クロノ・ドランのブースト、ヒストリーメイカーでアルトガロにアタック、ドライブチェック」
【スチームメイデン ウルル】ヒールトリガー
「ゲット、ヒールトリガーの効果でダメージを1枚回復」
アルトガロにヒストリーメイカーの攻撃が決まりその場で膝をついてしまう
「ダメージチェック」
【熱意の宝石騎士 ポリー】ヒールトリガー
「こっちもヒールトリガー、ダメージを1枚回復、スタンドアンドドロー」
手札の1枚を掲げるミツキ
「輝く剣!我が運命を照らす光となれ、ライド!」
剣を掲げ盾を持った美しい女性の騎士がヴァンガードサークルに現れる
「純真の宝石騎士 アシュレイ!さらにアシュレイをコール」
「これでまたトレーシーのスキルが使える」
トレーシーのスキルの発動条件は他の宝石騎士3体以上
今リアガードにはヘロイーズ、アシュレイ、さばるみーとトレーシー以外に3体
条件はクリアだ
「アシュレイでアタック」
【スモークギア・ドラゴン】トリガーなし
「ヴァンガードのアシュレイでアタック!ヘロイーズとアシュレイのスキル」
ヘロイーズはトレーシーと同じ条件でパワーアップできるユニット
更にヴァンガードのアシュレイは相手のヴァンガードにアタックするときパワーアップ、合計してパワーは21000
「ツインドライブ1枚目」
【宝石騎士 そーどみー】トリガーなし
「2枚目」
【宝石騎士 ノーブル・スティンガー】クリティカルトリガー
アシュレイの剣技がヒストリーメイカー・ドラゴンに決まる
更に体勢を崩したヒストリーメイカーに対して突きを決めるアシュレイ
【タイムブレイク・ドラゴン】トリガーなし
【スチームバトラー ウル・ワタル】スタンドトリガー
「トリガーでパワーアップした!」
「でもあれくらいじゃ足らないぜ」
ツネトの言う通りだった
せっかくパワーアップしたがトレーシーの攻撃をガードしきれずミライはノーガード
「ダメージチェック」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
「ターン終了っと、もしかしたらこのまま勝っちゃうかも」
「(いや、あいつがあの程度で終わるわけが………)」
タイガが見守る中ミライはドローしたカードを確認して笑みをこぼした
「運命を導き、我が世界を切り開け!ライド!」
赤いマフラーにも似た装飾をなびかせヴァンガードサークルに立つ青いドラゴン
その凛とした佇まいでアシュレイを見据えていた
「クロノジェット・ドラゴン!」
クロノファング・タイガーではない、ギアクロニクルのグレード3
初めて見るその姿にタイガは息をのんだ
「ストライドジェネレーション!」
クロノジェット・ドラゴンの体が炎に包まれ、その炎が翼のような形になったかと思うと巨大な鳥のユニットがそこにいた
「時空獣 メタリカ・フェニックス!クロノジェット・ドラゴンのストライドスキル」
ストライドスキルはその名が示す通りストライドした瞬間に発動するスキル
スキルを持ったユニットがGユニットのハーツとなったときスキルが発動
様々な能力を行使することが出来る
「カウンターブラストを支払いトレーシーを山札の下に」
相手のリアガードを強制的に山札の下に送るスキル
一見地味だがこの1枚がファイトの流れを左右することさえある
「メラムをコール、ヴァンガードにアタック」
その小さな体に対して大きな剣を思いっきり振るいアシュレイを切り裂くメラム
【必中の宝石騎士 シェリー】トリガーなし
「メラムの効果でドキドキ・ワーカーをレスト状態でコール、続けてメタリカ・フェニックスでアタック」
アタック宣言と共にメタリカ・フェニックスの体が炎に包まれる
炎に包まれたままアシュレイに向かっていく
「メタリカ・フェニックスのスキル、Gゾーンのカードを1枚表にしてスキル発動」
メタリカ・フェニックスの咆哮と共に発生した時空の門にクロノ・ドランが飛び込んでいく
「クロノ・ドランをタイムリープしてジジをコール、更にドキドキ・ワーカーのスキル、パワーアップして1枚ドロー、クロノ・ドランのスキル」
バインドゾーンに置かれたはずのクロノ・ドランを手に取るミライ
「この子がリアガードからバインドゾーンに置かれたとき、ソウルに移動することで山札からクロノジェット・ドラゴンをスペリオルコール」
クロックフェンサーとは逆の列に再びクロノジェットが現れる
「そしてジジのスキルでさらにドロー」
たった一度の効果発動からここまでつなげてしまった
「ノーガード」
「トリプルドライブ」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
【スチームワーカー エタナ】トリガーなし
【スチームメイデン アルリム】トリガーなし
「ダメージチェック」
【呼声の宝石騎士 クリスティーン】トリガーなし
「クロノジェット・ドラゴンでアタック」
クロノジェット・ドラゴンの拳がアシュレイの頬に炸裂、そのまま殴り飛ばした
「ダメージチェック」
【熱風の宝石騎士 シンベリン】トリガーなし
「クロックフェンサーでアタック」
「ノーブル・スティンガーでガード!」
向かってきたクロックフェンサーにノーブル・スティンガーが体当たりする
「ターン終了よ」
今のターンだけでミライは一気に追いついただけでなく、盤面を固めていたミツキを追い詰めて見せた
「ジェネレーションゾーン開放!」
ミツキもまた手札の導きの宝石騎士サロメをドロップしてジェネレーションゾーンを開放
「我が運命を切り開け!光輝く力をこの手に!ストライドジェネレーション!」
ヴァンガードサークルには宝石騎士の名に恥じない光輝く装飾に身を包んだ騎士が現れた
「全盛の宝石騎士爵エヴァンジェリン!」
「あれがミツキのGユニットか………」
気がつけばタイガはこの対決に完全に見入っていた
「そーどみーをコール、スキルでシンベリンをコールしてそーどみーのパワーを+10000、エヴァンジェリンのスキル、Gゾーンのカードを1枚表に」
シンベリンはスキルを使う代償としてレスト状態になってしまった
だがそれを補うだけの力がエヴァンジェリンにはある
「すべての宝石騎士のパワー+3000」
「ぜ、全部かよ、ブーストやスキルを入れたらどんだけのパワーになるんだ」
思わず呆気にとられるタイガ
現在のパワーはアシュレイが14000、そーどみーが22000、エヴァンジェリンに至っては40000にまで上がっている
「まずはアシュレイでクロックフェンサーにアタック!」
クロックフェンサーを一瞬のうちに切り捨てるアシュレイ
これで使えなくなるのはインターセプトだけではない
「(ラファンナのスキルはグレード1以上のリアガードをデッキに戻さないと発動できない………リアガードがいない状況じゃ)」
ラファンナはギアクロニクルの強力なGガーディアン
今のアタックだけでインターセプトとラファンナという2つの選択肢を消したことになる
「エヴァンジェリンでアタック!」
「アルリムで完全ガード!」
エヴァンジェリンの振り下ろした剣をアルリムが受け止める
「トリプルドライブ!」
【必中の宝石騎士 シェリー】トリガーなし
【閃光の宝石騎士 イゾルデ】トリガーなし
【炎玉の宝石騎士 ラシェル】クリティカルトリガー
「効果はすべてそーどみーに!さばるみーでブーストしてアタック!」
クロノジェット・ドラゴンに向けて一直線に駆け抜けるそーどみー
「ジェネレーションガード」
スチームメイデン ウルルの体が光に包まれていく
「遡る時乙女ウルル、更にドキドキ・ワーカーでガード」
ミライはウルルの効果でクロノ・ドランとドキドキ・ワーカーをデッキの下に置いた
さらに追加でガードに出したドキドキ・ワーカー
これで見事ミツキの攻撃を防ぎ切った、だが
「苦しい状況なのは変わらないな、さっきはいったイゾルデは完全ガードだろ?」
ロイヤルパラディン自体初めて見るタイガ、だが守護者のカードはシールドの表記が他と違うのですぐにわかる
「そうですね、でも………多分決まったと思います、ミライちゃんの手札次第ですけど」
「えっ?」
「スタンドアンドドロー」
カルの言葉に目を丸くするタイガ
確かにミツキの手札は4枚と決して多くはない
だがミライもリアガードはがら空き、手札も5枚とミツキとそう変わらない
この局面で決めれるユニットがあるというのか………
タイガと同じバインドタイム・ドラゴン………イゾルデでとめられてしまう
最初に使ったメタリカ・フェニックス………これも一気にフィニッシュに持っていけるかといわれると微妙だ、枚数は削れるだろうが盤面がないと効果を発揮できないユニットである以上手札が枯渇する危険もある
「みていればわかるわ」
自分のファイトを終わらせてこちらにやってきたユウカが
「ジェネレーションゾーン開放!」
ミライは手札のクロノジェット・ドラゴンをドロップ、Gゾーンのカードに手を伸ばす
「我が可能性を照らし出せ、輝く運命の光、ストライドジェネレーション!」
それと同時にミライのヴァンガードサークルにとてつもない衝撃が走る
光を突き破り現れたのはどこかクロノジェットに似た雰囲気を持つ巨大なギアドラゴン
「クロノドラゴン・ネクステージ」
そのユニットが咆哮を上げるとともにフィールド全体が震えている
「ストライドスキル、そーどみーを山札の下へ」
足元に空いた時空の穴に落ちてしまうそーどみー
これでミツキもインターセプトを封じられた
「スモークギア・ドラゴン、スチームメイデン メラム、スチームワーカー エタナをコール」
3体のユニットがネクステージと共に並び立つ
まずはメラムがその剣をボードの代わりにして突っ込んでいく
「ラシェルでガード!」
炎玉の宝石騎士 ラシェルが手に持った剣を振るってそれを迎え撃つ
「クロノドラゴン・ネクステージで………」
ネクステージの肩の砲門が開いていく
「アタック」
「(ドキドキ・ワーカーを使わないのか!?)」
先ほどまでメラムがいた場所にはスキルでコールされたドキドキ・ワーカーがいる
これを使えば手札を増やしたうえでパワーアップもできるはずだが………
「イゾルデ!お願い!」
イゾルデが盾を掲げネクステージの砲撃を受け止める
「トリプルドライブ」
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし
【クロノジェット・ドラゴン】トリガーなし
「ここまでトリガーなし………スモークギアだけじゃ足りねえぞ」
「3枚目」
【スチームブレス・ドラゴン】トリガーなし
「結局トリガーはなしか………」
「いいえ、ここからよ」
トコハが真剣な眼差しでミライを見つめる
そういえばネクステージはアタックした時スキルを発動させた様子はない
起動能力なら先に使っていたはず、アタックがヒットした時の効果………イゾルデがあるのをわかっていてそんなもの使うはずがない………となると後は
「アタック終了時の効果?」
メラムなどが持っているアタック終了時の効果、その可能性が高い
「クロノドラゴン・ネクステージのスキル、Gゾーンのネクステージを表に、手札を3枚ドロップ」
トリプルドライブで手札に加えた3枚をそのままドロップするミライ
だがこの効果、あまりにコストが大きすぎる、手札を3枚捨てるということはそれだけガードに使えるカードが減ってしまうということ、それほどのリスクを冒してまで使うスキルなのか
「再び立ち上がり、我が運命を導け!ハーツのクロノジェット・ドラゴンを再びヴァンガードに!」
なんとクロノドラゴン・ネクステージはGゾーンに帰ってしまいそのままスタンド状態のクロノジェット・ドラゴンがヴァンガードとして現れた
「そしてクロノジェット・ドラゴンでアタック!ジェネレーションブレイク2の効果!パワー+5000、更に相手はグレード1以上を手札からガーディアンサークルにコールできない!」
クロノジェット・ドラゴンがものすごい勢いでアシュレイに向かっていく
「ドキドキ・ワーカーのスキルをここで使う、更にパワー+5000!」
クロノジェット・ドラゴンのパワーは21000、ミツキは手札を見た
ラシェルとバートラムの2枚、クロノジェット・ドラゴンのスキルの影響を受けないグレード0
だがまだスモークギア・ドラゴンも残ってる、これを防ごうとしたら手札をすべて使わないとだめだ
「ノーガード」
となれば選択肢はノーガードしかない
「ツインドライブ」
【スチームファイター バリフ】トリガーなし
【パラドクスカノン・ドラコキッド】クリティカルトリガー
クロノジェット・ドラゴンの拳がアシュレイの鳩尾に決まる
【宝石騎士 ノーブル・スティンガー】

「あーあ、負けちゃった」
「でも、とってもいいファイトだったよ、シンベリンのパワーをアシュレイに振っていたら………」
「いや、でもそれだと………」
ファイトの内容に関してマコトとユウカを交えて話し合う一同
そんな様子を見ながらタイガは自分のデッキを見つめた
「今のファイト………あいつが使ったのはギアクロニクル、でも………」
「へえ、君もギアクロニクルを使うんだ」
「うわっ!?」
そんなタイガのデッキをのぞき込むトコハに驚いてしまうタイガ
彼の様子を見たトコハはしばし考え込むと
「うーん、よし、ミライー!ちょっとここお願い」
そう言ってエプロンを外しミライに投げて渡すトコハ
「母さん?」
「ちょっとこれから彼とファイトするから」
そう言って自身のデッキを取り出すトコハ
「でも彼、そんな気分じゃないって………」
だがタイガはデッキを見つめると立ち上がった
「俺、やります!………ん?」
ミライとミツキのファイトに触発されやる気を出したタイガだったが先ほどのミライの発言が気になった
「ちょっと待て………今なんて?」
額を抑えながらミライに問いかけるタイガ
「だから、そんな気分じゃ………」
「その前!」
「………母さん?」
タイガはその言葉を聞いてミライとトコハを交互に見た
「親子!?」
「そう!新導トコハ!久々に本気モードで行くわよ!」
どこから取り出したのかデニム生地のジャケットを羽織り真剣な表情でデッキを構えるトコハ
一方タイガは自分の置かれている状況に頭を抱えた 
 

 
後書き
次回予告
トコハとファイトする事になったタイガ
彼女との戦いを通してだんだんと迷いが晴れていく
そんなタイガを見て何を思うのか
運命の歯車はいまようやく動き始めようとしていた
turn:8 タイガVSトコハ 
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