サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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ニュース:「シルフカンパニーが
カントーポケモン孵化施設を買収し、
孵化施設は買収提案を受け入れ
運営の全権をシルフカンパニーに
譲渡する形となりました。」
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ヒカリ:「へぇー、、、シルフがねぇ〜。
、、、えぇーー!!」
ヒロシ:「!!」
サトシ:「なんだって!?」
カツラ:「、、、」
突然のニュースに、4人は驚愕し
テレビの映像はニュースキャスターから
記者会見の映像に映り変わった。
そして、会見をしていた人物は、、、
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ワタル:「皆様、私はシルフカンパニー
常務取締役のワタルと申します。」
記者:「今回の孵化施設買収の件は
どのような意図があるのですか?」
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サトシ:「ワタルさん、、、」
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ワタル:「皆様はご存知かも
知れませんが、15年前に起きた
”ポケモン消滅事件”以降、各地方では
タマゴの孵化に励み、孵化した
ポケモンはご家庭に提供されてきました。
しかし、ポケモン孵化施設に依頼し
ここ数年間
ポケモン出生率のデータを取った結果、
近年では出生率が徐々に低下している
傾向が見受けられました。
このままではポケモンの数は年々減少し、
やがて絶滅してしまう恐れがあるのです。
よって、我々はこの問題への対策を
検討する必要性があると見込み、
この危機を回避するため
ポケモンを絶滅危惧種
と断定し、ポケモンの提供を中止した後
我が社であるシルフカンパニーの
最新技術を持って絶滅回避の
対策を練る事としました。」
記者:「その対策とは、如何な
ものなのでしょうか!?」
ワタル:「先ず、ヤマブキシティの
元ヤマブキジムを保護施設とし、
隣接してある物件(元格闘道場)に
ポケモン技術研究所を開き
最新技術を持って
絶滅回避の研究に取り組む予定です。」
記者:「では、現在ご家庭で
過ごしているポケモン達も回収する
という事なのでしょうか!?」
ワタル:「いいえ、一般家庭や個人で現在
所持しているポケモンは回収しません。
むしろ、我々はご家庭や所持者に対して
今の生活を共にしているポケモンを
一つの尊い命として最後まで大切にして
頂きたいと願っております。」
記者:「では、ポケモン絶滅回避の研究と、
”今後のポケモン販売を中止する”という
事でよろしいのでしょうか?」
ワタル:「そうです。、、今後
新たな展開が見られた場合は随時
発表致しますので、本日の会見はこれにて
終了とさせて頂きます。」
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再び、映像はニュースキャスターのアングルに
切り替わった。
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ニュース:「シルフカンパニーは今後、
ポケモンの保護に力を注ぐ予定です」
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ニュースはここで終わった。
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