杉本鈴美の救済ルート
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原作開始前
第1話
下の部屋から親の声が聞こてくる.......
「――――久蔵~早く起きなさい、夏休みだからって寝すぎはいけないのよ。
それにもうすぐジョセフさんがくるんですから」
「分かった、分かった。今起きるよ母さん」
俺の名前は三上久蔵、現在10歳だ。
今日、うちの親戚にあたるジョセフさんが来る。
最初、ジョースターの家系が親戚に当たると聞いた時は驚いた。まさか物語の主要キャラクターと関係があるなんて。
最初に会った時は衝撃的だった。
OWSONに買い物に行こうとして家の玄関を開けるといきなり大きなリムジンが家の前に駐車し、目の前に大きなガタイの良い大男が現れた。
「もしかしたら他にも原作キャラに関わりがあるかもしれないな....」
そのようなことを考えているとジョセフさんが今度はリムジンに乗らず、歩いて来た。
「おおお、大きくなったな久蔵
前に会った時とは大違いじゃ、大きくなったの」
流暢な日本語で俺に話しかけながら大きい手でワシワシと頭を撫でてきた
少し痛い........
「今回は少しこの杜王町に用事が会ってな、顔を見に来ただけじゃよ」
そういい、ジョセフさんは足早に去って行った....
「まさか、もうこの時期に不倫をしていたのか.......?」
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ジョセフさんが帰っていった頃から少し時間が経ち......
ピンポーン、ピンポーン
ソファーでうたた寝をしていたときに唐突にインターホンの音が鳴り、目が覚めた
ジョセフさんが忘れ物をしたのか? と思い部屋を見渡し、忘れ物があるかどうか確認しながらドアを開けると.....
「 お早う、久ちゃん、久しぶりね ♪ 」
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杉本鈴美との出会いは4歳の時に遡る..........
それは親付き合いで隣の家に遊びにいったときのこと、
相手の親の後ろに隠れながら挨拶されたのを今でも覚えている。
初めは恥ずかしいのかまったく顔を会わせてくれず、困っていたが何回か会う内に仲良くなっていった。
最初は久蔵と呼ばれていたが、知らぬ間に久ちゃんと呼ばれる様になっていた。
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「で、なにしに来たんだ ?」
彼女は、はぁ~分かって無いわねという感じで首を左右に振った
「何しに来たんだってそんな言い方ないじゃあない、ただ会いに来ただけよ」
「はぁ......とりあえず家の中に入れ...」
「はぁ~い」
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