ハイスクールD×D 覚醒のAGITΩ
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第五章:冥界合宿のヘルキャットと 熾鏡龍神
AwakeningⅢ:修行開始/翔一の修行相手
前書き
修行スタートです
若手悪魔の会合から次の日俺はグレモリー家の庭の一角に訪れると、
既に皆集まっていて、そこにはグレモリー眷属だけでなく
翼、オーフィス、ティアがいた。
アザゼル先生が修行のメニューを発表し今日から行うみたいだ。
「久しぶりです、翔一様」
「翔一お姉ちゃんがいなくて寂しかっただろう!
さあ、この胸に飛び込んでくるといい!」
この自称俺の姉+ブラコン龍王はほっとくか
「全員揃ったな、それじゃ早速スケジュールの発表といくぞ」
アザゼル先生が、皆の前に出て一人ずつ修行メニューを発表していく。
「先に言っておく。今から俺が言うものは将来的なものを見据えてのメニューだ。
直ぐに効果の出る者もいるが、長期的に見なければならない者もいる。
ただ、お前らは成長中の若手だ。方向性を見誤らなければ良い成長をするだろう。
さて、まずはリアス。お前だ」
まず修行メニューの発表は部長からだった。
「お前は最初から全てが高スペックの悪魔だ。このまま普通に暮らしていてもそれらは高まり、
大人になる頃は最上級悪魔になっているだろう。
だが、将来よりもいま強くなりたい、それがお前の望みだな?」
「ええ。もう二度と負けたく無いもの」
部長は先生の問いかけに力強くうなずいた。
「なら、この紙に記してあるトレーニング通り、決戦直前までこなせ」
先生は部長に紙を渡して、朱乃さんの発表に移った。
「次に朱乃」
「…… はい」
アザゼル先生が堕天使だからか、朱乃さんは終始不機嫌だ。
やはり家族がらみの問題か…
「お前は自分の血を受け入れろ」
「―――― ッ!!」
ストレートにいうな…この上なくストレートに言われたからか、朱乃さんは顔をしかめた。
けど朱乃さんだって分かっているはずだ、このままじゃ駄目だと……
まあ、これは明けのさんの心次第だな
「辛くとも苦しくとも、今までの自分を乗り越えなければ、
お前はお荷物だ。雷の巫女から雷光の巫女になってみせろよ」
「………・」
続いて木場だ。
「次に木場だ」
「はい」
「まずお前は禁手を一日保たせてみろ。それに慣れたら、実戦形式で一日保たせる。
一日でも長く出来るようにするのが、お前の目的だ。
後は基本トレーニングで十分強くなれるだろうさ。
神器の使い方は後で教えてやる。剣術は師匠にもう一度習うんだったな?」
「はい、一から指導してもらう予定です」
木場には剣術の師匠がいたのか……
なるほどな、まあ剣術は師匠的な存在がいて強くなれることもあるからな
「次、ゼノヴィア。お前はデュランダルを今以上に使いこなせるようにすること。
そしてもう一本の剣にも慣れてもらう
「もう一本の剣?」
ゼノヴィアは先生の言葉に首を傾げる。
まあ、昨日先生に渡した『あの剣』か…
まったくあれを取り出して俺以外乃存在が使えるようにするのは
少々骨が折れたがな…さてゼノヴィアはあの剣を使いこなせるかな…
「ああ、ちょいと特別な剣だ翔一に協力してもらったからな」
「翔一が…一体?」
先生はにやけていたが、直ぐにそれを止めてギャスパーに視線を向ける。
「次にギャスパー」
「は、はいぃぃぃぃぃぃ!」
怖がり過ぎだろギャスパー……
ちょっと心配になってきたな
「そうビビるな。お前の最大の壁は恐怖心だ。その心身を一から鍛えなきゃならん。
元々、スペックは相当なものだからな。
お前には専用の引きこもり脱出計画を組んだから、まずは真っ当な心構えを身につけてこい」
それは引きこもりのギャスパーにとっては相当苦しいものになりそうだな。
「当たって砕けろでやってみますぅぅぅぅ!」
いや、当たって砕けちゃ駄目だろギャスパー。だがその精神はいいと思う
「同じくアーシア」
「は、はい!」
次はアーシアか。
アーシアも随分と気合いが入ってるな。
「お前も基本トレーニングで身体と魔力の向上。そしてメインは神器の強化だ。だが、この場合アーシアの生来のものが不安だ」
「アーシアの…… 何が不安なんですか?」
これはイッセーだ。
アーシアにある生来の不安要素……おそらくアーシア乃象徴的なものだからな
「やさしさってやつだ。アーシアは敵のケガですら治したいと心中で思ってしまうだろう。
それは神器の機能、敵味方の判別の妨げになってしまうんだ」
皮肉すぎるが仕方ない。まあもともと神器は所有者の精神や心に影響されやすい
ものだからなアーシアの性格のせいで神器本来の力が得られない…… 仕方ないな
「だからもう一つの可能性を見出だす。回復のオーラを飛ばす力だ」
「そ、それは離れた人に私の回復の力を送るということですか?」
「ああ、直接飛ばす感じだな」
「そ、そりゃすげえ!アーシア大活躍できるぜ!」
確かに回復砲台か…これは戦術の幅が広がるな
「あとはアーシアの体力勝負だ。トレーニング、きちんとこなしておけよ?」
「は、はい! がんばります!」
アーシアはこの修行でえらいことになりそうだな。
「次は小猫」
「…… はい」
まあ順番的にそうだな…
相当な気合いを入れてるみたいだか、ここ最近調子が悪そうだった筈だ。
一体何を考えているのか、俺には分からんが、朱乃さんと似たような
ものを感じるな…
「お前は申し分ないほど、オフェンス、ディフェンス、
戦車としての素養を持っている。だが、リアスの眷属にはお前よりもオフェンスが上の奴が多い」
「わかってます……」
先生の言葉に少し悔しそうな表情の小猫。
まあ普通の奴なら気にするな……
「小猫、お前も他の連中同様、基礎の向上をしておけ。
その上で封じている物をさらけ出せ。
自分を受け入れなければ大きな成長なんて出来やしねぇのさ」
「………」
小猫ちゃんの力…か。
俺もうすうす感じてはいるが何か隠していたことは間違いなさそうだ…
だがライザー戦やコカビエル、先の会談で起きた事件で使わないことは
よほどその力を使いたくないのか…それとも一種のトラウマを持っているかだな…
「さて、イッセー。お前は…… ちょっと待ってろ。そろそろなんだが…」
不意に空を見上げる先生。
? 一体何を待っているんだ?
すると、空の彼方から巨大なにかが此方にやって来た。
とゆうよりシルエットから察するにドラゴンだ
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!
地響きと共にそれはやって来た。
巨大な身体に牙、そして翼に尻尾。
これはどう見ても……
「ドラゴン!」
先生がうなずいた。
「イッセー、こいつがお前先生だ」
「えええええええええぇぇぇぇ!!!!」
まさかこのティア並みのオーラを持つドラゴンがイッセーの修行相手とは…
イッセー気張らないともしかしたら死ぬぞ…冗談抜きで
「久しいなドライグ、アイビス、それとティアマット
!なぜオーフィスまでもがここに!!??」
『ああ、懐かしいな、タンニーン』
『元気そうで何よりですわ』
「久しいなタンニーン。元気にしていたか?」
「タンニーン、久しい…」
「知り合いか?」
イッセーと翼の神器が出現し、宝玉が輝いていた。
イッセーのその問いに『ああ』と答えるドライグ。
対等そうに話すのを見るに、相当ドラゴンの中でも強いな
そしてオーフィスの存在に驚いているドラゴンにドライグたちが
ことの経緯を説明していた。
そして説明が終わると俺のほうを見てきた
「むっ? ドライグ、その少年は? 尋常ならざる力を感じるが…」
『翔一か?こいつはもう耳にしていると思うが
前魔王の血筋乃カテレア・レヴィアタンを倒した異世界の戦士だ』
「なんと! そうであったか!初めましてだな。私は魔龍聖、タンニーンだ。よろしくお願いする。」
俺ってもういろいろな人に知られているな。でも悪い気はしないな
そうして翔一も挨拶を返す
「よろしくお願いします。龍王タンニーン殿。龍華翔一です」
「それにしても不思議な少年だ。普通、ドラゴンに話し掛けられれば恐怖するものだが、
お前はきちんと俺に敬意を払っている。ドラゴンとの付き合いには困らなそうだな」
「そうですか、俺には強くは見えるんですが、初対面の相手に恐怖はしませんよ。」
こうしてほかのみんなも挨拶を済ませる
「おい、翔一。お前の修行メニューだ。きちんと聞けよ」
「はい」
俺の修行…… 一体どんな事をするのだろうか……
「お前の力、《AGITΩ》は俺にもわからん代物だ
だが俺が見たところでは、パワー、スピード、テクニックどれも
申し分なくバランスが取れていてなおかつこの眷属ではお前が一番強い。
なのでお前の修行相手はオーフィスにやってもらう」
まあ、オーフィスとも約束していたことだしな。
無限の龍神が修行相手だと何かつかめそうだな
「我、翔一を、鍛える」
オーフィスもやる気だな……そういえば待てよ…
最強の龍神と手合わせ……どうしよう俺不安しかない
「そうゆうことだ、オーフィス手抜くなよ」
「我、頑張る」
どうやら俺はイッセー以上の地獄が待っているみたいだな
「そして最後に翼」
「はい」
「お前の神器はお前の声量に左右される。なのでお前には
声量を鍛える特訓をしてもらう。そしてその修行相手は…」
「私だ!翼、頑張るのだぞ!」
ティアが元気よく名乗りあげた。
とゆうかティアと初対面の時は、もっと威厳があったのだが…今じゃその面影もないな
「謹んで頑張らせていただきますアザゼル先生」
まあこれでみんなの修行内容が分かったが…
「それにしても翔一…ドンマイ…」
「俺死んだな……」
そうしておれたちの修行が始まった。
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