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英雄伝説~光と闇の軌跡~(碧篇)

作者:sorano
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第54話

~湖水浴場~



「ヒューッ!!」

ビーチに出たランディは嬉しそうな表情で声を上げ

「凄いな、これは……ビーチなんて初めてだけどこんな綺麗だとは思わなかったよ。」

「幼い頃家族で海水浴に行った事があるけど、ここまで綺麗なビーチは見た事ないな……」

ロイドとリィンは笑顔で言い

「普通のビーチは海沿いだし砂もこんなに白くはないかな。多分、大陸中東部にある『ホワイトヘヴン』って砂浜から砂を運んできたんじゃないかな?」

「マジか……」

「わ、わざわざ他の大陸の土を持ってくるなんて……」

「あり得なさすぎだろ……」

ワジの推測を聞いたロイドとリィン、ランディは冷や汗をかいて溜息を吐き

「……IBCの資金力だからこそできる事だな。」

「くかかかかっ!なかなか豪快な使い方だぜ!」

「クク……ま、悪くはない使い方だ。」

ヴァイスは静かな笑みを浮かべて言い、ギレゼルは笑い、ギュランドロスは口元に笑みを浮かべ

「……それより俺達はこのまま、何もしなくていいのか?」

セリカは静かな表情で言い

「おお、そうだな。やっぱりビーチにパラソルとかは定番だろ!」

「なるほど、雑誌とかでもそんな写真があった気がします。よし、手分けして設置しましょう。」

ランディとロイドは頷いた後仲間達と共に手分けし、さらに設置している間に来たラグタスにも手伝って貰ってパラソルやデッキチェアを設置した。



「ふう、こんなもんかな。」

「ああ、いいんじゃね?」

「上出来、上出来。それじゃあ早速、僕は休ませてもらおうかな。」

そしてワジは早速デッキチェアに寝転んだ。

「あのな……」

「何だか俺以上に遊び慣れてやがるな……」

その様子を見たロイドとランディは呆れて溜息を吐いた。するとその時

「ロイドー!」

キーアの声が聞こえてきた。

「あ……」

「お、来たみてぇだな。」

声を聞いたロイド達が声が聞こえた方向を見ると水着姿のキーア、エリィ、ティオ、フランがビーチにやってきた。

「スゴイねえ!まっしろだよ!」

「確かに……これは驚きです。」

「ベルったら……いつの間にこんなものを。」

「ほら、お姉ちゃん!早く早く~!」

キーア達がビーチを見て喜んだり苦笑していたその時、フランは振り向いて言った。

「もう、フランったら。ビーチは逃げないでしょ。」

するとその時水着姿のノエルがエリィ達に近づいた後エリィ達と共にロイド達に近づいた。

「えへへ、お待たせー。」

水色のビキニを着たキーアは嬉しそうな表情で言い

「ふふ、わざわざパラソルを用意してくれたんだ?」

花柄模様がある薄いピンク色のビキニを着たエリィは微笑み

「さすが、気が利きますね。」

漆黒のキャミソールを着たティオは静かな笑みを浮かべ

「ほら、おねえちゃん。せっかくだから前に出てアピールしなきゃ!」

白玉模様が入ったピンクのセパレートを着たフランはノエルを押し

「ちょ、ちょっと。そんな押さないでってば!」

上は模様が入った白のビキニ、下は短いジーンズを着たノエルは恥ずかしそうな表情で言った。

「………………………」

エリィ達の水着を見たロイドは呆け

「ほう………」

ヴァイスは興味深そうな表情をし

「ほっほう!いいじゃんいいじゃん!」

「へえ、みんな似合ってるねぇ。」

「ハハ……今この状況を他の男性に見られたら一斉に睨まれそうだな。」

ランディは嬉しそうな表情で言い、ワジは静かな笑みを浮かべ、リィンは苦笑していた。

「そ、そうかしら。」

「あまり自信はありませんが……」

「えへへー、ロイドさん。誰の水着姿がいちばん似合ってますかー?」

「ええっ!?」

「お♪いい質問じゃねえか♪」

笑顔で尋ねたフランの言葉にロイドは驚き、ギレゼルは興味深そうな表情をし

「もう、フラン……!ロイドさんを困らせないの。」

ノエルはフランを睨んだ。

「フフ、どうしたんだい?さっきからボーッとしてるけど。」

「ハッハッハッ。さすがに刺激が強すぎたか~?」

一方ワジは静かな笑みを浮かべて陽気に笑っているランディと共にロイドを見つめた。

「ハハ……うん、ちょっと目の毒かな。―――みんな、物凄く似合っててビックリしたよ。そのままグラビア写真とか撮られてもおかしくないくらいだ。」

「えへへ、ありがとー!」

笑顔で言ったロイドの賛辞にキーアは喜び

「ロ、ロイド……」

「え、えっ……!?」

エリィとノエルは顔を赤らめ

「くっ、さすがはロイドさん……ヴァイスさんがいる私でも一瞬クラッと来ました。」

「……やはりタチが悪いです。」

フランは悔しそうな表情をし、ティオはジト目でロイドを見つめた。

「あれっ……?」

エリィ達の反応を見たロイドは首を傾げ

(こいつ……いつかゼッテー身を滅ぼすな。)

(ま、それも男子の本懐じゃない?)

ランディは呆れ、ワジは静かな笑みを浮かべ

(くかかかかっ!さすがだ、ロイド!!)

(フッ、やるじゃないか。)

(エ、エリゼがこの場にいなくてよかった……)

ギレゼルは笑い、ヴァイスは静かな笑みを浮かべ、リィンは冷や汗をかき

(やはりいつか一発は殴らなければな……)

(クク………この様子だと下手をしたらルイーネも褒めそうだな。)

(………………………)

ラグタスは顔に青筋を立て、ギュランドロスは口元に笑みを浮かべ、セリカは呆れた表情で黙り込んでいた。するとその時



「わあー、すっごく綺麗だよ!!」

ビーチに来たシャマーラは景色を見てはしゃぎ

「凄いですね……湖なのに白い砂があるなんて……」

「一体どうやったらこれ程の砂浜を作れるのでしょうね………」

セティとエリナは白い砂浜を見て驚いた後シャマーラと共にロイド達に近づいた。

「お待たせしました。」

白のビキニを身につけ、腰に青のパレオを付けたセティはロイド達に微笑み

「ねえねえ、似合う~?」

上は髪の色に合わせた赤紫色の胸を大きく見せたビキニ、下は赤紫色のハイレグ型のデザインになっている水着を着たシャマーラはウインクをし

「……こんなにも肌を見せるなんて、恥ずかしいですね……」

白のワンピース型の水着を着たエリナは頬を赤らめていた。

「おおおおおおおっ!予想通り素晴らしいぜ!セティちゃん達もお嬢達といい勝負……いや、下手をしたらセティちゃん達が上だぜ♪」

「フフ、とてもティオと同年代には見えないね。」

「ハハ……確かに。」

「フッ………是非ともすぐにでも声をかけたい所だ。」

セティ達の水着姿を見たランディは興奮し、静かな笑みを浮かべて言ったワジの言葉にリィンは苦笑し、ヴァイスは静かな笑みを浮かべ

「年齢を詐称しているのではないかと本気で思いますよ。どう見てもわたしやティータさん達と同年代に見えませんし。」

「ううっ……わかってはいたけど、スタイルにはそれなりに自身はあったのに、まさか年下に負けるなんて……」

ティオはジト目でセティ達を見つめ、エリィは疲れた表情で溜息を吐き

「3人共、凄く似合っているよ。きっとグラビア雑誌のカメラマンがこの場にいたら、絶対に3人をスカウトするだろうな。」

ロイドがは笑顔で言った。ロイドの言葉にセティ達は驚き

「フフ、ありがとうございます。」

「でも、やっぱりロイドさんロイドさんだよね~。」

「確かに……」

セティは微笑み、シャマーラはからかいの表情で言い、エリナは苦笑しながら頷き

「あ、あれ?もしかして、俺、また外したのか??」

3人の様子を見たロイドは不思議そうな表情をしていた。

(こいつ……こりずにまた無意識に………)

(全くもう……油断も隙もないわね……本当に……)

ランディとエリィは呆れた表情でロイドを見つめていた。するとその時



「おお……!これほどの景色、初めてみたのじゃ!」

「わあ……!とっても綺麗ですね。」

ビーチにレシェンテとリタがやって来てロイド達に近づいた。

「待たせたの!」

赤のセパレートを着たレシェンテは笑顔を見せ

「主、似合っていますか?」

漆黒のワンピース型の水着を着たリタはセリカに微笑んだ。

「……ああ。2人とも、似合っている。」

「わあ……!フフ、ありがとうございます。」

「うむ!当然の評価じゃな!」

そして静かな笑みを浮かべて言ったセリカの言葉にリタは嬉しそうな表情をし、レシェンテは胸を張って頷いた。

「あれ……リタちゃんも水着を着れるの?幽霊なのに。」

ある事に気付いたノエルはリタを見つめて尋ね

「ええ。私は自分の意志で物体に触れる事ができますから。何でしたら、姿だけ消して水着を浮かせて、また現れる所を見せましょうか?」

尋ねられたリタは頷いた後微笑み

「け、結構よ!心臓に悪いわ。」

リタの提案を聞いたエリィは慌てた表情で言った。

「ハハ……まだ慣れないのか、エリィ。」

「リタちゃんとはもう知らない仲じゃないだろ?」

「それとこれとは話が別よ!」

苦笑しながら言ったロイドとランディの言葉にエリィは恥ずかしそうな表情で答えた。するとその時

「へ~……なかなかいい場所じゃない。」

「うむ、中々良い所だの。」

「これは驚いたわね……知識ではこういう場所は海がある場所のみと思っていたのに……」

「ハッ!実際に体験しなきゃ、わかんない事もたくさんあるさ!」

水着姿のカーリアン、ハイシェラ、ルファディエル、エルンストがビーチに姿を現した後ロイド達に近づいて来た…………… 
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