Subject wars record0
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5.リモート
前書き
色々非現実がまみえてますね。
ところでサイコブレイクっていうゲーム知ってます?
俺たちは無事に地下ルートを抜けることができた
エレベーターのなかで往生している。
若葉がそれぞれの階の現状をみている。
若葉「あの蝙蝠が現れてから迂闊に
動けなくなったねぇ............」
それは確かだ。あの蝙蝠はカメラからは
ほぼ不可視。そのためかろくに動けない。
腕時計 05:00 恐らく後5分。
鈴「大丈夫......ですか?少し保健室で」
霊葉「ダメだ......ぐっ!」
腕から血が滲み出る。完全切断では
なかったものの、それでもチェーンソー。
あれほどの傷は容易に得る。
若葉は運が良いのか計算済みか、霊葉ほど
傷を負っていなかった。
若葉「保健室にもアイツいるからねぇ........
僕も重症なんだね。霊葉さん優先とはいえ」
霊葉「もう少し休ませて......イタタ。」
若葉「ごめん一時動かす!!!」
エレベーターを上へ進める。
その直後、
ピンっ!エレベーターのボタンをおす音。
その直後。
ヴヴヴィィィィィィィィィィィィィィィィィィンン!!!!
奴が来たのだ。それを読んでいた若葉も
相当の実力があるようだ。
ズウゥンという衝撃は中々に大きかった。
鈴「わきゃっ!!!?」
霊葉「あっぶな!!」
転げそうになった鈴を片手で抑える霊葉。
反射神経だっけ?中々高い。
その時、チェーンソーの音が止んだ。
校内放送~!校内放送~!
入学式イベントを終了いたします~!
残留生徒285名の皆様は~!
4階の体育館へ御集まりくださいませ~!
残留生徒も少ないようだ。
とりあえず4階へ向かう。
体育館内
担当の先生は少し痩せていて、黒いスーツが
似合っている男の先生だった。
生徒たちは反論の一句でイライラしていた。
実際いきなり二時間殺人鬼から逃げろと
言われても理解なんて出来ない。
若葉「アア~!疲れたわ。」
鈴「怖かったです!!!!」
霊葉「..............ふぅ。」
蒼「はぁ........はぁ........」
先生「君たちに問います。
チェーンソー野郎に復讐できるとするならば?」
生徒「復讐するしかないっしょお!!!!」
生徒「ソーダソーダ!」
生徒「カルピスソーダ!」
生徒たち「ウエエエエエエエエエエエエエエエエエエイ!!!!!」
若葉「盛り上がってるね~!」
霊葉「うるっさ................耳が........」
鈴「キチガなんですか?」
蒼「はっは..............(汗)」
先生「これがクラス表です。皆様、
より良い学園生活を。」
そういって配られたのは、クラス名簿と
学園指南書。
とりあえずクラスを確認する。
クラスAからアルファベットにGまでの7クラス
五十嵐 蒼 C組
若葉 諒 D組
黒瀬 霊葉 C組
夏木 鈴 B組
俺は霊葉と同じクラスだった。
後の二人ともクラスは近い。
蒼「宜しくな!」
霊葉「......うん。」
若葉「たまに来るからな!」
鈴「失礼なのです!」
指南書にはルールのようなものが書かれていた。
武器はどこかに存在します。探してみてねっ!
リモートという生命は貴方たちに刃をむけ
牙を剥いて襲いかかります。
あなたたちは放課後には必ずリモートという生命と
戦闘、逃亡を行っていただきます。
霊葉「..........。」
蒼「....................。」
そこには静寂だけが残った。
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