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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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最終回 遂に終わりだ!大団円!!その六

「邪悪を成敗するのは日帝衆の務めでごわすな」
「だからこそ」
「おいどんが邪悪の象徴を中心を破壊するでごわす」
「では」
「行くでごわす」
「わかりました」
 瞬は西郷を敬礼で送った、そして。
 西郷は宇宙服を着ずに軍服のまま戦艦の艦首の最先端に出た、そうして両掌を某一子相伝の伝承者の様に動かして。
 そうしてだ、その両掌からだった。
 無限の拳を突き出してだ、こう叫んだ。
「日帝衆拳最大最終奥義大和!!」
 最大最終奥義とくればこの名前しかない。
 無数のそれ一撃で星系なぞ百は潰せる気が光速で何億何兆と放たれた、その恐ろしいまでの攻撃を受けてだった。
 悪の星は消え去った、邪悪なジャビッド星人はここに滅亡した。
 戦いはここで九割九分九厘終わった、だが。
 要塞からだ、二人が言った。
「まだだ!」
「まだ終わりじゃねえぞ!」
「確かに敵の総本山は消え去った」
「そして敵も殆どいなくなった」
「しかしまだだ!」
「まだラスボスがいるぞ!」
 こうした作品では必須の存在である。
「ラスボスとの勝負がまだだ!」
「それをやらないとな!」
「ええ、わかってるわよ」
 瞬が喚く二人に答えた。
「敵の将軍様がいるわね」
「ああ、そうだよ」
「そいつとの勝負がまだ残ってるぜ」
「出て来るぜ、今からな」
「そのラスボスがな」
 二人はここぞとばかりに言う。
「さあ、いよいよラストバトルだ」
「ここは俺達に任せろ!」
「ラスボスを倒すのは主役の仕事だ!」
「やってやるぜ!」
「わかったでごわす」
 艦首から艦橋に一瞬で戻った西郷が答えた。
「では頼んだでごわす」
「あれっ、あっさり決まったな」
「まさに一瞬でな」
「この作品にしては珍しいな」
「こうした時時間かかったりするんだけれどな」
「最終回だからでごわす」
 西郷は二人にあっさり決まった訳を話した。
「だからでごわす」
「今が最終回Aパートなんだな」
「普通Aパートでラストバトル終わるからな」
 特撮の最終回の全体的な傾向としてだ。
「Bパートは感動のエンディング」
「その展開だからか」
「だからAパートのうちに終わらせたくてか」
「あっさり決まったんだな」
「そうでごわす」
 こう二人に話すのだった。
「では、でごわす」
「ああ、やってやるぜ」
「ラストバトルは俺達で決める!」
「正義の味方の力見せてやる!」
「ここでな!」
 二人はここぞとばかりに意気込んだ、そして。
 破壊された惑星からだ、その惑星と同じだけ大きな漆黒のたなびくマントに身を包んだジャビッド星人の顔に魔女の様な顔をした糞爺、いや老人が出て来た。
「よくも我の宇宙征服の野望を壊してくれた」
「この爺そんな野心抱いてたのか」
「だから地球にも来たんだな」
 二人はそのダース○○○ーの様な外見の老人を観て言った。
「まだ地球以外には攻めてきてなかったみたいだけれどな」
「そうしてたんだな」
「如何にも」 
 その通りという返事だった。 
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