サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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ヒカリ:「1人で家を飛び出してさっ、、。
こっち(カントー)に来て、
”これからは1人で強く生きる”って、
そう心に決意して、、、。」
サトシ:「、、、」
ヒカリ:「でも本当は1人が恐くて、
何をやっても上手くいかなくて、、、。
夜になるとね、、いつも不安だったの、、、。
周りに誰も居なくて、いつも1人ぼっちで、
ずっと、、、ずっと、
あたしはこのままなんじゃないかって、、っっ」
サトシ:「ヒカリ、、、」
話の途中で、ヒカリは涙を流した。
ヒカリ:「っ、、今でもねっ、、っ
本当は凄く恐いのっ、、っ、、。
いつか、、また、、っ、、1人ぼっちに
なるんじゃないかって、、、」
ヒカリは不安だった。
15年ぶりに再会する事が出来たサトシ、
ヒロシやカツラとの新しい出会い。
孤独から抜け出したと同時に始まった
ポケモン捜索。そして、
この先どうなるかも分からない出来事に対し、
誰かを失うのではないかという恐怖。
ヒカリ:「、、っ、、、なんでかなっ、、
あの頃に、、比べてっ、、泣かなくなった
、、、はずなのにっ、、今日はなんでだろっ、、」
いつも明るく振舞っていた姿とは裏腹に、
ヒカリは今まで隠していたもう一つの姿を
サトシに見せた。
ヒカリ:「っっ、、あはっ、、
サトシの前で、、こんなに泣いたの、、
初めてだったよね、、、ごめんねっ、、急に、、
、、びっくりしちゃったよねっ、、、」
サトシ:「ヒカリ、、、」
ギュッ
ヒカリ:「!」
サトシはヒカリを抱きしめた。
サトシ:「恐かったよな、、、ずっと1人で、、」
ヒカリ:「、、、」
サトシ:「1人って、恐いよな、、。
でも、大丈夫。、、、ヒカリはもう、
何も失ったりはしない、、、。
だから、、もう1人で不安になるのは、
今日で終わりにしよう、、。
これからはその不安をみんなで分け合って、
支え合っていこうぜ、、、」
ヒカリ:「サトシ、、、」
サトシ:「旅をしていた頃は
そうして来ただろ?喜びも悲しみもさっ」
ヒカリ:「、、うっ、、、わあぁぁあ!!」
サトシの言葉を聞き、
ヒカリは今まで溜め込んできた涙が再び溢れ
サトシの胸で泣き明かした。
カラオケルーム廊下にて
ヒロシ:「、、、」
ヒロシ(あと30分、観察してくるかっ)
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