Little Vlad Ţepeş~魔法少女と瀟洒なメイド
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第一部~運命と出逢いと笑顔~
一章~新しい日々~
Destiny.
「何を今さら、恐れているの?」
ふたりの少女が対峙していた。
今宵は満月が美しく、その優しい光が辺り一面を照らしていた。
先程の問いに答えることなく、尻餅をついて動けないでいる人間の少女は不安を隠せない瞳で目の前の吸血鬼を睨み付けた。
吸血少女はその瞳に物怖じすることなく、一歩いっぽと人間の少女に近づいていった。
そして彼女に向かって優しくてを差し出した。
「私はレミリア・スカーレット。誇り高き吸血鬼にして魔法少女であるわ。貴女との出逢いは私の運命─────是非私と一緒に来てくれないかしら?」
人間の少女は差し出された手を取り、ただ頷くことしかできなかった。
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