オズのボタン=ブライト
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第六幕その六
「最後までやったよ」
「ああ、君もいるんだね」
「そうだよ」
こう王子にも答えるのでした。
「この通りね」
「それは何よりだよ」
王子もボタンに微笑んで言います、そしてでした。
カルロスは四人にです、こう言いました。
「皆怪我ない?」
「ええ、大丈夫よ」
まずは恵梨香がカルロスに応えます。
「こけたりしなかったから」
「そう、よかったよ」
「いや、凄くいい運動だったわ」
ナターシャも自分の黒いタオルで汗をかいています。白いお肌から出ている汗が玉の様になっています。
「午前のお城を組み立てた時と同じだけね」
「満足したよ」
ジョージは完走してにこにことしています。
「本当にね」
「身体を全部動かしてたから」
神宝はアスレチックでの運動のことについて言います。
「いい運動になったよ」
「うん、アスレチックっていいよね」
笑顔で言うカルロスでした。
「身体全体を使って運動出来るから」
「カルロスって本当にスポーツが好きね」
ジュリアがその彼に尋ねます。
「サッカーもそうだけれど」
「はい、身体を動かすならです」
「何でもなのね」
「好きです」
ジュリアにもこう答えます。
「実際に」
「そうよね」
「運動をして」
そしてというのです。
「気分をすっきりさせることがなんです」
「好きで」
「いつもしてます」
「そういえばね」
ボタンがカルロスに言います。
「五人共それぞれ個性があるよね」
「僕達はだね」
「うん、カルロスがスポーツマンで」
まずは彼のことを言ってです。
「神宝は知識だね」
「成績は神宝が一番いいんだ」
学校のとです、カルロスは答えました。
「学年でトップクラスなんだよ」
「ふうん、そうなんだ」
「ちなみに僕が一番悪くて」
五人の中でとです、ボタンに笑ってです。このこともお話するのでした。
「学園の真ん中位なんだ」
「一番悪くて真ん中?」
「皆成績いいから」
だからというのです。
「僕が一番悪いんだ」
「そうなんだね」
「カルロスそんなに成績悪くないわよ」
恵梨香は笑って言う彼に言いました。
「別にね」
「真ん中だから」
「そう、普通位だとね」
「悪くないんだ」
「そう、普通よ」
「だといいけれど」
「それでジョージがバランスいいよね」
ボタンは彼のことも言いました。
「知識も運動も」
「うん、ジョージはそうだね」
カルロスはボタンの彼の指摘についてお話しました。
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