オズのボタン=ブライト
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第六幕その一
第六幕 気付けば中に
皆はお城を完成させてからです、今度は。
お弁当を食べます、そのお弁当はといいますと。
皆それぞれ食べています、そうしてです。
カルロスは自分のハンバーグとパン、それにフルーツが一杯入っているお弁当を食べながらです。皆に言いました。
「頭と身体を動かした後のお弁当はね」
「うん、本当にね」
「美味しいね」
ジョージと神宝はカルロスにそれぞれのお弁当を食べながら応えました。ジョージはハンバーガー、神宝は肉饅です。見ればナターシャは黒パンにフルーツ、そして恵梨香はお握りです。
「かなり身体も動かして」
「頭もだったから」
「もう普段のね」
「二倍は美味しいね」
「うん、こうしてね」
カルロスはパンを食べつつ二人に笑顔で応えました。
「とても美味しいね」
「しかもお外で食べてるし」
こう言ったのは恵梨香でした。
「余計に美味しいわ」
「そうよね、お外で食べると」
ナターシャは恵梨香のその言葉に頷きました。
「美味しさが増すのよね」
「不思議な位ね」
エリカはキャットフードのお弁当です。
「美味しいわね」
「うん、そういえばエリカもだね」
カルロスはキャットフードを食べているエリカにも声をかけます。
「楽しんでるね」
「キャットフード美味しいわ」
「皆でも食べてるし」
オズマはマッシュポテトとステーキサンド、それに苺のお弁当です。
「そのこともあってね」
「美味しくて仕方ないですね」
「食べ過ぎてしまうわ」
こう言ったのはジュリアです、色々な種類のサンドイッチを食べています。
「それで眠くなるかも」
「眠くなったら」
ボタンは幕の内弁当を食べています。
「寝ちゃいそうだよ」
「ほっほっほ、寝ればいい」
王様は東西のオードブルが一杯入っているお弁当です。
「その時はな」
「けれどですよ」
王子はソーセージとフライドチキンをパンと一緒に食べています。
「またこの子が何処かに行くと」
「探すことになるのう」
「けれどそれがですね」
「うむ、それもまたよい」
探すことがというのです。
「非常にな」
「楽しめるからですね」
「探して楽しめる」
そのこともというのです。
「非常によい」
「ううん、寝たら」
その時はと言ったボタンでした。
「どうなるのかな、僕は」
「わからないからね」
「そうそう、その時はね」
「どうもね」
ここでこう言ったのはつぎはぎ娘とガラスの猫、それに木挽の馬です。何も食べないけれど皆が見ていて楽しんでいます、今も。
「この子の場合は」
「寝たら何処に行くか」
「そこが不明なんだけれどね」
「しかしそれがよいのじゃ」
王様はつぎはぎ娘達にもほっほっほと笑って返します。
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