英雄伝説~光と闇の軌跡~(零篇)
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第66話
~夜・ミシェラム~
「みんな、一気に行くぞ!!」
「全員、臆するなっ!!」
「さあさあさあっ!一気に行くよっ!!」
「光よ!我等に癒しの加護を!再生の風!!」
「ルリエンよ!我等に守りの加護を!防護の聖域!!」
「風よ!汝の加護を我等に!加速・広範囲!!」
戦闘が開始されるとロイドとメヒーシャ、エルンストは仲間達の闘志を高め、ルファディエル、エルファティシア、レンはそれぞれの魔術で仲間達にさまざまな加護を付与し
「張り切って行くよ~!!」
「オオオオオオオオオオオオ―――――ッ!!」
「かかかっ!乗って来たぜ――――ッ!!」
「うぉおお…………はぁああっ!!」
シャマーラ、ラグタス、ギレゼル、銀はそれぞれクラフトを使って自らの身体能力を大幅に上げた!
「オォォォォォ―――――ッ!!」
一方ガルシアも一般的に理性を飛ばし、身体能力を上げる猟兵技―――絶倫功を使い
「喰らえっ!!」
巨体から繰り出される、闘気を纏った突進攻撃―――ベアタックルをロイド達に放った!
「させるかっ!!」
「何ィっ!?」
しかしその時ラグタスが前に出て、ガルシアを受け止めた!
「”キリングベア”………その異名は今日限りである事を我がその身に叩き込んでやろう!」
「ハッ!まさか本物の熊と戦う事になるとはなっ!いいぜ……異名通りテメェを”狩って”やろうじゃねえか!」
そしてラグタスはガルシアとの一騎打ちを始めた!
「撃て――――ッ!!」
ガルシアがラグタスとの戦闘を開始している中、大型の機関銃や小型の銃を持つマフィア達はロイド達に一斉射撃を放った!
「させないわっ!!」
しかしエルファティシアがドーム型の結界を展開して怒涛の銃撃を全て防ぎ
「行っくぞ~!制圧射撃!!」
「好きにはさせない!制圧射撃!!」
「行きます―――制圧射撃!!」
「死んじゃえばぁっ!二連制圧射撃!!」
「ギャアッ!?」
「グアッ!?」
クレール、クレアンヌ、セティ、エヴリーヌが次々と矢の雨をマフィア達に降り注がせてマフィア達にダメージを与えると共に怒涛の銃撃を止めた!
「せいっ、はっ、たぁっ!!」
「行くよ―――ユベルティ!!」
「喰らいなっ!バーンディバイド!!」
「睡魔の力を舐めちゃ困るよ~?暗黒スマッシュ!!」
「参ります――――天翔残光槍!!」
「行くぜっ!流黒の闇槍!!」
「ハァァァァァ……!流星の光槍!!」
「剛拳ぱーんち!!」
「邪魔だっ!鎌鼬!!」
「ガッ!?」
「グアッ!?」
「グルッ!?」
そしてロイド、ワジ、ランディ、シャマーラ、エリナ、ギレゼル、メヒーシャ、アト、銀がそれぞれマフィアや軍用犬達に範囲攻撃を放ってマフィア達は気絶させ、軍用犬達は滅した!
「この………調子に乗りやがって!」
「ガキ共がっ!!」
一方次々と仲間達がやられて行く様子を見たマフィア達は一斉攻撃をしようとしたが
「落ちろ!落雷!!エニグマ駆動!サンダーシクリオン!!」
「闇に呑まれなさい!ティルワンの闇界!!そこですっ!アラウンドノア!!」
「光よ、降り注げ!爆裂光弾!!まだよっ!ユグドラシエル!!」
「真なる闇を知りなさい!ヴォア・ラクテ!!漆黒の翼よ……今こそその力を解き放て!ルシフェンウィング!!」
「凍えちゃえっ!氷垢螺の吹雪!!氷の女王よ!汝の息吹を我が仇名す者達に解き放て!エンドオブワールド!!!」
「水よ、お願い!デネカの大海!!まだですっ!ガリオンタワー!!」
「光の精霊よ!我が仇名す者達を焼き払え!贖罪の聖炎!!」
「グアアアアアアアアアアアアッ!?」
「ギャアアアアアアアアアアッ!?」
エリィ、ティオ、ルファディエル、セオビット、レン、水那、エルファティシアが一斉に放った怒涛の魔術やアーツ攻撃を受けて悲鳴を上げ
「邪魔ダッ!!」
「グアッ!?」
「ギャアッ!?」
ラテンニールが放ったクラフト―――玄武の地走りによって吹っ飛ばされて、湖面に落ち
「さあ………”死神”エルンストの力、見せてやるよっ!死ね死ね死ね死ね――――――ッ!!」
「グアアアアアアアアアアアアッ!?」
「ギャアアアアアアアアアアッ!?」
空中にいるエルンストが魔力を溜めた後解き放った戦場全体の空間を歪ませて大爆発の連鎖を起こすエルンストの得意技にしてSクラフト―――転移爆発によって起きた連鎖爆発に巻き込まれて悲鳴を上げながら湖面に吹っ飛ばされたり、地面に倒れたりし、軍用犬達は滅された!
「エルンスト!軍用犬はともかく、マフィア共は殺すんじゃねえぞ!」
「ラテンニール!貴女もですよ!」
「レン!銀!君達もだ!」
それを見たランディはエルンストに注意し、続くようにロイドやティオはレン達や銀、ラテンニールを見て注意した。
「ったく、つまんないね………まあ、いいよ!」
「グアッ!?」
ランディの注意を聞いたエルンストはつまらなさそうな表情をした後、懐から短剣を取り出して、回転させながら投擲するクラフト――――サイクロンエッジを放って自分を狙うマフィアの手に命中させて、マフィアの手から銃を取り落とさせ
「殺サナケレバいイんダナ?キりきざむ!!」
「ガアアアアアアアアアアッ!?」
ラテンニールは口元に笑みを浮かべて呟いた後クラフト―――白露の鎌撃をマフィア達に放って、マフィア達の全身から血を噴出させて地面に倒れさせ
「うふふ、今回”だけ”はお兄さん達のお願い、聞いてあげるわ♪やぁぁぁぁぁ~!!」
「ギャンッ!?」
レンは不敵な笑みを浮かべながらクラフト―――ブラッドサークルを放って、自分に襲い掛かって来た軍用犬達を真っ二つにして絶命させ
「くふっ♪”殺し”はしない代わりに、死んだも同然の苦しみを与えてやるよ♪つぶす!それそれそれっ!!」
「ガッ!?グアアアアアアアッ!?俺の腕がっ………!」
「ギャアアアアッ!?あ、足が………!誰か助けてくれ――――ッ!」
「ギャンッ!?」
エヴリーヌは凶悪な笑みを浮かべた後神速の動作で次々と矢を放って、マフィア達の手や足を破壊してマフィア達に悲鳴を上げさせ、軍用犬には頭を破壊して、絶命させ
「ま、あんまりやりすぎて父様に怒られたり、母様に嫌われる訳にはいかないしね。―――5段斬り!!」
「グアアアアアアアアアアッ!?」
セオビットは口元に笑みを浮かべた後、翼を羽ばたかせて一気にマフィアの一人に詰め寄り魔剣を振るって、マフィアの全身から血を噴出させ、全身から血を噴出させたマフィアは地面に倒れた!
「ふふっ♪急所は外してあるわ♪」
それを見たセオビットは好戦的な笑みを浮かべ
「この……やりやがったなっ!」
「よくも俺達の仲間をっ!」
マフィア達は怒りの表情でセオビットに銃や機関銃を向けたが
「凍牙!!」
「グッ!?」
「ガッ!?」
銀が投擲した氷を纏わせたクナイ―――凍牙を利き手に受けて、武器を取り落としてしまい
「炸力符!!爆雷符!!」
「ガアッ!?」
「グアッ!?」
さらに銀が放った起爆する符やクナイをその身に受けて地面に倒れたり、湖面まで吹っ飛ばされたりした!
「ば、馬鹿な………数はこちらが圧倒的に上なのに、なんで圧されているんだっ………!」
一方まだ無事なマフィアは信じられない表情をし
「クッ………数はこちらが圧倒的に上なんだ!圧せ―――――ッ!!」
「ここで奴等を逃せば俺達がヤバイんだ!絶対に仕留めろ―――――ッ!!」
マフィアの一人は表情を歪めた後、大勢のマフィアや軍用犬達と共にロイド達に向かって突撃した!
「!後方にいる仲間やキーア達に絶対に攻撃にいかないように、前衛は3手に分かれる!ギレゼル、メヒーシャ、エルンスト!君達は空からの強襲攻撃による援護を頼む!」
それを見たロイドは仲間達に提案した後ギレゼル達に指示をし
「おうっ!」
「了解した!」
「ああ、いいよっ!」
指示をされたギレゼル達は頷き
「うふふ、一番敵が多い中央はレン達が受け持ってあげるわ♪」
ロイドの提案を聞いたレンは申し出
「あたしとアト姉さん、エリナは左翼を受け持つよ!」
続くようにシャマーラが申し出
「フフ、じゃあ僕はロイド達を手伝ってあげるよ。東方の暗殺者さんは僕達と共に戦ってくれるんだろう?」
ワジは静かな笑みを浮かべながら申し出た後、銀に視線を向け
「フン………」
視線を向けられた銀は鼻を鳴らした後、何も答えなかったが、ロイド達の近くで剣を構え
「ラテンニール!ロイドさん達を援護してください!」
「オう!」
ティオの指示を聞いたラテンニールは銀のようにロイド達の近くで武器を構えた。
「よし―――散開!!」
そしてロイドの号令をきっかけに、中央はレン、エヴリーヌ、セオビット、左翼はシャマーラ、エリナ、アト、右翼はロイド、ランディ、ワジ、銀、ラテンニールに分かれ、空中にいるメヒーシャ、ギレゼル、エルンストは強襲や援護の構えをし、後方にいるエリィ、ティオ、水那、ルファディエル、クレール、クレアンヌ、エルファティシアはそれぞれ次の攻撃準備や魔術の詠唱、オーブメントの駆動を開始して戦闘を再開した!
中央、右翼、左翼に分かれ、そして後方にいる仲間達はロイド達の援護に移っていたが敵が最も多い中央―――そこには援護の必要が一切なく、レン、セオビット、エヴリーヌによる残虐な戦闘が繰り広げられていた。
「このガキがっ!」
「攻撃!!」
「グルッ!」
マフィア達は銃や機関銃をレンに向け、さらに軍用犬達に指示をして、レンに襲い掛からせたが
「うふふ……それっ!!」
「グアッ!?ギャアアアアアアアアアッ!?俺の腕が……腕がっ……!」
「ギャンッ!?」
レンが放ったクラフト――――カラミティスロウによって腕が斬りおとされ、軍用犬達は真っ二つにされて絶命し
「いらっしゃい♪グラビティスフィア!!」
「なっ!?」
「ひ、引き寄せられる………!」
続けて放ったレンのクラフト―――グラビティスフィアによってレンの正面まで引き寄せられ
「切り刻んであげるっ!!」
「グアアアアアアアアアアッ!?」
「ギャアアアアアアアアアアッ!?」
「グルッ!?」
そしてレンが放ったクラフト―――旋風大魔刃によって全身から血を噴出させて地面に倒れて虫の息の状態になり、軍用犬達は全身から血を噴出させて絶命した!
「この野郎っ!」
「撃ち落せ―――ッ!」
「ふふっ、遅い遅い!」
セオビットは自分に向けて放たれる怒涛の銃撃を空を飛び回って回避し
「闇に呑まれなさいっ!ティルワンの闇界!!」
「ガアアアアアアッ!?」
飛び回りながら詠唱を終え、魔術を放ってマフィア達を苦しめ
「苦しんでいる暇はなくってよ!!」
「ガッ!?ガアアアアアアアアッ!?う、腕がっ!」
「ギャアアアアアアアアッ!?俺の脚がっ!」
一瞬でマフィア達に詰め寄って次々と魔剣を振るってマフィア達の腕や脚を斬りおとして悲鳴を上げさせ
「突闇剣!!」
「グアッ!?」
「ガアッ!?」
魔剣から暗黒の衝撃波を解き放って、襲い掛かって来るマフィア達を地面に倒れさせ
「雑魚はとっととくたばりなさいっ!!」
「ギャンッ!?」
「グルッ!?」
一斉に襲い掛かって来た軍用犬達をクラフト―――回転斬りを放って真っ二つにして絶命させた!
「くふっ♪後ろががら空きだよ!二連釣瓶打ち!!」
「なっ!?ギャアッ!?アアアアアアアアアアッ!?」
「いつのま……グアッ!?ガアアアアアアアアアアッ!?」
エヴリーヌは転移魔術でマフィア達に背後に転移した後クラフトを放ってマフィア達の腕や脚を斬り落とし
「この野郎!」
「グルッ!」
「無駄ぁっ!」
自分に襲い掛かって来るマフィア達の攻撃を上空に転移して回避し
「どっかーん!審判の轟雷!!」
「ガアアアアアアアアッ!?」
「ギャアアアアアアアアッ!?」
すざましい雷の魔術を放ってマフィア達を地面に倒れさせ、軍用犬達を絶命させ
「アン・セルヴォ!!」
「ガアアアアアアアアッ!?」
「ギャアアアアアアアアッ!?」
さらに上空からクラフト―――アン・セルヴォを放って、マフィア達の全身から血を噴出させて地面に倒れさせた!レン達”殲滅の姉妹(ルイン・シスターズ)”による残虐な攻撃はマフィア達を殺しはしなかったが、身体の一部分を破壊してマフィア達を死よりも辛い苦しみを与え、さらに地面にはマフィアや軍用犬達による血で真っ赤に染めていた!
「ふふっ……混乱しちゃえっ♪」
「グッ!?………」
「グアッ!?この野郎、何しやがる!敵はあいつらだぞ!!」
シャマーラは魔術――――誘惑の微笑みでマフィア達を混乱させて同士討ちをさせ
「せーの!!」
「閃!!」
「グアッ!?」
「ギャンッ!?」
エリナと共にクラフトでマフィアや軍用犬達にダメージを与え
「すとれーと!!」
「グルッ!?」
アトは一瞬で軍用犬に詰め寄って、強烈なストレートを放つクラフト―――剛拳すとれーとで軍用犬の身体に大きな風穴を空けて絶命させた。
「撃て―――ッ!!」
「いたっ!?」
「くっ!?」
「いたーいっ!?」
3人で次々とマフィア達を攻撃して、戦闘不能にさせていた3人だったが、マフィア達の数は多く、マフィア達が放った銃撃により、ダメージを受けていた。しかし!
「大地の守りよ!アダマスガード!!水よ……傷ついた者達に癒しを!癒しの雨!!」
後方にいる水那がアーツでシャマーラ達に障壁を付与して銃撃を防ぎ、さらに魔術でシャマーラ達の傷を回復させ
「好きにはさせない!クレール!」
「オッケー!」
「「双精の乱突樹!!」
「グアッ!?」
「ガッ!?」
クレアンヌとクレールはコンビクラフト―――双精の乱突樹を放って、マフィア達の地面の下から無数の尖った蔦を発生させて、マフィア達が持つ武器を取と落とさせ
「火の精霊よ、力を貸して!マナの轟炎!!エニグマ駆動!フレアバタフライ!!」
「グアアアアアアアアアアアッ!?」
セティは炎の魔術やアーツを放って、マフィア達を苦しめ
「行くぞ――――斬!!」
「グアッ!?」
「ギャンッ!?」
メヒーシャは空から強襲してクラフト―――雷光撃を放って、マフィア達を一撃で戦闘不能にし、軍用犬達は真っ二つに斬り裂いて絶命させた!
「よくもやったな~!倍返しにしてあげる!ソウルエボケーション!!」
「我が奥義、受けて見なさい!奥義―――光翔天凰槍ッ!!」
「アトの本気を見せてあげるっ!ハァァァァァァァァァッ!!」
「グアッ!?」
「ガアッ!?」
「ギャンッ!?」
「続けて行くよ、クレアンヌ!」
「ええ!」
「「双精の乱風射!!」」
そしてダメージから立ち直ったシャマーラ、エリナ、アトは次々とSクラフトを放ち、さらに反撃を許さないかのようにクレールとクレアンヌは怒涛の矢の連撃を放ってマフィア達を戦闘不能にした後、再び襲って来るマフィア達と戦い始め、セティ達は後方から次々と援護魔術や攻撃、アーツを放ってマフィア達を苦しめ、前線で戦い続けるシャマーラ達の傷を回復していた!
「ほーらよっ!!」
「グアッ!?」
「め、目がっ………!」
「グルルル!?」
ロイド達と共に戦っているランディはクラフト―――クラッシュボムでマフィアや軍用犬達の目を眩ませて怯ませ
「行くぞ―――せいっ、はっ、たぁっ!!」
「せいっ!!」
「来い!………斬!!」
「グアッ!?」
「ガッ!?」
その隙を狙ってロイドはクラフト―――ホーリーラッシュを、ワジはクラフト―――スカイアッパーを、銀はクラフト―――龍爪斬を放ってマフィア達にダメージを与え
「ハァァァァァ………喰らいやがれっ!!」
「止メダっ!!」
「ギャアッ!?」
ランディがクラフト―――パワースマッシュを、ラテンニールがクラフト―――ジエヌの串刺しを放ってロイド達がダメージを与えたマフィア達を気絶させた!
「グルルル!」
「ガウッ!!」
一方軍用犬達がロイド達を襲ったが
「今だっ!クロスミラージュ!!」
「ギャンッ!?」
「グルルッ!?」
エリィが放った銃撃に怯み
「そこですっ!!」
「ガッ!?」
すざましい威力と射程距離、そして一振りするだけで無数の導力波の弾を発生させ、広範囲の敵達を攻撃できる性能を持った魔導杖―――”魔杖ケイオスハート”を振るったティオの攻撃に沈んだ!
「畜生………警察如きがっ!」
「調子に乗るなよっ………!」
次々とやられていく仲間や軍用犬達を見たまだ無事なマフィア達は大型の機関銃で一斉射撃をしようとしたが
「「超越せし純粋よ、今ここに集い、我が仇名す愚か者達に滅びの鐘を奏でよっ!!ルン=アウエラ!!」」
「吹き飛びなぁっ!エル=アウエラ!!」
「グアアアアアアアアアアッ!?」
「ギャアアアアアアアアアッ!?」
後方のルファディエルとエルファティシア、空中にいるエルンストが放った高位魔術による大爆発に巻き込まれて、ゴミのように吹き飛んで湖面に落ち、気絶した状態で浮かんでいた!
「ったく、倒しても倒してもきりがないなっ!!」
ランディは襲い掛かって来る軍用犬達をスタンハルバードを振るって、次々と吹き飛ばし
「文句を言う暇があるなら、手を動かして一人でも多くの敵を仕留めろ!爆雷符!!」
「ガッ!?」
ランディの言葉に答えた銀はクラフト―――爆雷符を放ってマフィアの一人を戦闘不能にし
「それにしてもどうして銀が私達を手助けしてくれるのかしら………?みんな、頑張って!!」
エリィは銀の行動に戸惑いながら、銃に聖なる祝福を弾丸を放って味方を回復するクラフト―――ホーリーバレットで前線の戦いで傷ついているロイド達の傷を回復し
「彼が誰と何の”契約”をしているかわかりませんが………正直、今はありがたいですね……!………アヴァロンゲート!!」
ティオはエリィの疑問に頷いた後、高火力のアーツを放ってマフィア達に大ダメージを与え
「ロイド!今から最高火力の魔術を放って、敵の数を大幅に減らすわ!貴方達は時間稼ぎをしなさい!」
ルファディエルはロイドに指示をした後魔術の詠唱を開始し
「私も手伝ってあげるわ!………」
エルファティシアも杖を構えて次の魔術の詠唱を開始した!
「わかった!エリィ、ティオ!頼む!」
ルファディエルの言葉に頷いたロイドはエリィとティオに視線を向けて指示をし
「ええ!ティオちゃん、行くわよ!」
「はい、エリィさん!」
指示をされた2人は頷いた後、それぞれ背中合わせに詠唱をした。すると2人の足元に巨大な導力場が生成され
「「コールドゲヘナ!!」」
2人がそれぞれの武器を空に向けて、蒼き光線を放った!すると光線はマフィアや軍用犬達の中心地に落ちて、絶対零度の吹雪を起こして、マフィアや軍用犬達を凍結させて、動きを止め、さらに戦場に巨大な氷を作って後方に控えているマフィア達の行く手を塞いだ!
「ランディ、行くぞ!」
「合点承知だぁっ!!」
それを見たロイドとランディは一部のマフィア達を挟み撃ちにして怒涛の連撃を放ち
「「バーニング………レイジ!!」」
「グアアアアアアアアアアッ!?」
すれ違うと同時に大爆発を起こして、多くのマフィア達を戦闘不能にした!
「フフッ………そろそろ僕も行くよ。ハァァァァァァ………!」
さらにワジは拳に光の魔力を纏わせて、怒涛の連続打撃を放ち
「セイクリッド………ブロー!!」
「グアアアアアアアアッ!?」
最後の一撃にはすざましい光の魔力を纏って、アッパーを放つと共に衝撃波を発生させて、マフィア達を戦闘不能にし、さらに軍用犬達を滅した!
「力ガァ!みなギルッ!イディオの斬魔剣!!」
「我が舞は夢幻…………眠れ……銀の元に!縛!………滅!!」
そしてラテンニールと銀はそれぞれ強力な広範囲攻撃をして、多くのマフィア達を戦闘不能にしたり湖面に吹き飛ばしたり、軍用犬達を滅した!
「「汝、その諷意なる封印の中で安息を得るだろう……永遠に儚く……セレスティアルスター!!」」
「あっはははっ!もう一丁行くよ!転移爆発!!」
するとその時後方で魔術の詠唱を終えたルファディエルとエルファティシアが空より無数の聖光の雨を降り注がせ、さらにエルンストは戦場全体にミシェラム中に聞こえるような轟音を響かせる連鎖する大爆発を起こした!
「グアアアアアアアアアアアアッ!?」
「ガアアアアアアアアアアッ!?」
3人が放った強力な範囲攻撃は逃げ場はなく、エリィとティオが放った光線で発生した巨大な氷に道を阻まれたマフィア達を襲い掛かり、一気に戦闘可能なマフィアや軍用犬達の数を減らした!
「そこだっ!!」
ラグタスとの一騎打ちを開始したガルシアは体重を乗せた重い蹴りで敵を大きく後退させるクラフト―――バーストキックをラグタスに命中させた!
「……………」
「何ィッ!?」
ラグタスの強靭な肉体にはビクともせず、無傷であるラグタスを見たガルシアは驚き
「テトラアサルト!!」
「チィッ!!」
ラグタスが放って来た連続攻撃を拳で受け流し
「オラアッ!!」
ラグタスの攻撃が終わると高速回転しつつ相手の内蔵を蹴りつける、危険な軍用格闘技――――大回転旋風脚を放った!
「フン!!」
「なっ!?グアッ!?」
しかしラグタスはクラフト―――回転蹴りを放って、ガルシアが放った蹴り技を相殺すると同時に、ガルシアを吹っ飛ばした!
「そこだっ!!」
「ガハッ!?」
さらにラグタスはクラフト―――加速襲撃による打撃をガルシアの腹に命中させてガルシアを呻かせ
「オォォォォォッ!!」
「ガアアアアアアアアアッ!?」
続けてクラフト―――爆裂拳による無数の拳をガルシアの全身に命中させて、ガルシアに大ダメージを与え
「コォォォォ………ハアッ!!」
クラフト―――零頸でガルシアの腹を攻撃した!
「ゴフッ!?」
ラグタスの強烈な拳を腹に受けたガルシアは口から大量の血を吐いて吹っ飛ばされた!
「フン!ハア………ハア……へっ……やってくれるじゃねえか、熊野郎!!うおおおおおおおおおおおおっ!!」
吹っ飛ばされたガルシアは空中で受け身を取った後、ラグタスを睨んだ後再びクラフト―――絶倫攻で自らの能力を上げた!
「我が拳は守るべき者達を守る拳にして悪を断つ拳!貴様如きの拳は我に通じん!」
「へっ!言ってくれるじゃねえか!なら………コイツで沈めっ!オォォォォォ……………!」
ラグタスの言葉を聞いたガルシアは鼻を鳴らした後、拳にすざましい闘気を溜めこみ
「この一撃で全てを断つ!オオオオオオオオ――――ッ!!」
対するラグタスも拳に膨大な闘気を溜めこんだ!
「コイツで………終いだ――――ッ!」
そして闘気を溜めこみ終わったガルシアは数多の猟兵達を葬って来た強烈な一撃の拳を放つ奥義にしてSクラフト―――キリングナックルを放った!
「甘い!!」
「んなっ!?」
しかしラグタスの片手によって受け止められて驚き
「奥義――――絶拳!!」
そしてラグタスは全てを破壊する一撃必殺奥義にしてSクラフト――絶拳をガルシアの腹に直撃させた!
「ゴハッ!?」
ラグタスの拳を腹に受けたガルシアは大量の血を口からぶちまけ、地面に叩きつけられた………!
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