オズのボタン=ブライト
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第五幕その十
「どんなものが出来るか」
「楽しみにしながら組み立ててるのね、私達」
「こうしたブロックもあるしね」
つぎはぎ娘は赤い三角のブロックを持っています。
「これも使うのよね」
「こういうのもあるわ」
オズマは青い扉のブロックを見付けました。
「さて、何に使うのかしら」
「ううん、何か」
王子は橋の一部、白いそれを見ています。
「組み立てていけば次第にわかってくるね」
「ほっほっほ、楽しいのう」
王様はどんどん動いて組み立てつつ笑っています。
「こうして組み立てるだけで」
「王様楽しんでるね」
「この通りな」
こうボタンにも答えます。
「最高にな」
「そうだよね」
「これもまた遊びじゃ」
「王様のお部屋にブロックあるし」
「それもいつも楽しんでいてな」
「大きなこれもだね」
「こうしてじゃ」
まさにというのです。
「楽しんでおるぞ」
「そうなんだね」
「頭を使う遊びも好きじゃが」
「これは身体も使ってるね」
「頭と身体両方の体操じゃ」
そうなっているというのです。
「こんな楽しいことはないわ」
「アスレチックよりも?」
「アスレチックも楽しいがのう」
「こちらもだね」
「楽しいわ」
「そうなんだね」
「どっちも同じだけな」
こう言ってでした、そうして。
王様は率先してでした、組み立てていきます。そのうえで。
ブロックは次第に形になっていきました、門や橋も出来てです。
塔も出来ました、それは。
「あれっ、何か」
「そうだね、これはね」
「お城だね」
「うん、オズの国のね」
それになるとです、カルロスはボタンにお話しました。
「欧州の」
「エメラルドの都の王宮?いえ」
ジュリアはその王宮を見ながら言います。
「違うわね」
「これは西欧のお城ですね」
「外の世界のよね」
「はい、そうです」
「宮殿とは違って」
「ドイツにあるみたいな」
「騎士が住むお城ですね」
恵梨香も言います。
「どうやら」
「そうなのね」
「はい、日本のお城とはまた違いますね」
「城壁かな、これ」
四方を囲む形のそれを見て言ったボタンでした。色々な色のブロックで築かれていてとてもカラフルです。
「それじゃあ」
「そうみたいだね」
カルロスはそのボタンに答えました。
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