夢の274㎝
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2打目 評判
「フットワーク始め!」
ダッダッダッダッダッダッ
国立王我学園卓球部専用体育館
「おい❗練習中断してくれ、」
「こら❗長谷部遅いぞ。」
「遅れてわりぃ、でも監督が異動したみたいだ。」
一瞬の沈黙 そして…
「はーーー!?!?!?!?!?!」絶叫が体育館に響いた。
「で、何処の学校だ?蓬来とか、宵声とかならインターハイ連続出場も危ぶまれるな。」
「それが、斑鳩らしい。」
一瞬の沈黙 そして…
「はー?」疑問
「何処だそこ?」
「元名門だ。最近は地区大会も抜けてこないけど、
地力はあると思う。」
「だとしても、俺ら王我の敵じゃないな。」
「ダメよ、油断しちゃ‼いかに弱いとしても、インターハイに出てる学校よ。」
「割り込んで来るなよな、朝日」
鴨野朝日 王我学園女子部長
「割り込んだ訳じゃないわ?警告よ、弘人」
斎藤弘人 王我学園男子部長
朝日と弘人この二人が王我の二枚看板であった。
一方斑鳩学園では、
「では、キャプテン会を始める。まず、自己紹介からだな。」
「1年男子キャプテン早田隼人です。」
「1年女子キャプテン安形有紗です。」
「2年の真木新之助だ。」
「同じく、入鹿渚よ。」
「三年、斑鳩学園卓球男子部長の長野岬、よろしく。」
「女子部長の長野雅子、よろしくね。」
六人が監督を見る。
「…長谷部御幸だ。まず、今年の春県大会へ出場する。」
六人が固まる。それもそのはず、斑鳩学園はここ数年
地区大会はおろか、一回戦突破すら危うい状況が続いていたからだ。
「監督マジですか?」岬が聞く。
「マジだ❗何がなんでも行く。」
「あー後、七月に合宿を行う。」
「…………嘘だろ?」
「本当だ。楽しい夏になるな‼」
御幸が悪い笑顔を見せた。
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