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艦隊これくしょんー3号と呼ばれる提督ー

作者:末武克之
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第7話 深い傷跡

 
前書き
悪夢は再び

仮面ライダー555を1から見ていたらカイザは悪みたいなやつから正義の味方になったのに驚きです‼ 

 
黒井は片手にペンを持ちながら書類を書いていた。
「ふぅ~」
黒井は書類を書き終えてお茶を飲もうとしていた。

「あれ?」
湯飲みの中が空だと気づいた黒井はお茶を作ろうとした。

「あの、提督お茶が飲みたいんですか?」
そう翔鶴は黒井に聞いた。

「ああ、丁度仕事が終わったからな」
そう言って黒井は湯飲みを片手に持ちながら言った。
「なら、私が淹れますから待っていてください」
そう翔鶴は黒井に言った。

「ああ、すまないな」

そう言って黒井は冷蔵庫から羊羮を取り出した。

「翔鶴も羊羹食べるか?」

そう黒井は翔鶴に聞いた。

「あっ、はい!」

そう翔鶴は頷いた。

黒井は包丁を片手に持ちながら羊羮を切り始めた。

黒井は普通の厚さより少し圧めに切ってそれを出した。

「提督さんお茶ができましたよ」

そう翔鶴はお茶を出して言った。

「ああ、すまないな」

黒井は羊羮を出して言った。

「提督さんはお茶が好きなんですか?」

そう翔鶴は笑顔で黒井に聞いた。

「ああ、よく仲間達と飲んでいたからな」

そう言って黒井は緑茶を飲んでいた。

「あの、提督さん」

翔鶴は黒井に話し掛けた。

「ん?」
黒井は茶を飲みながら翔鶴を見た。

「提督さんは世界が平和になったら何がしたいですか?」

そう翔鶴は黒井に聞いた。

「世界が平和になったら世界を旅したいな」
そう言って黒井は茶を飲み干して言った。


ーーーーーーー


黒井は片手にカイザフォンを持ちながら空を見ていた。

昔から誰かを助けたいと思う気持ちはどの仮面ライダーにもあった。

だがいつしかわずかな仮面ライダーには強さを求める仮面ライダーが出て来はじめた。

そのライダーの中に3号やカイザも含まれていた。

だが3号はカイザを殺してずっと後悔していた。

自分の拳がカイザの命を奪ってから闇の世界に居た3号を救ったのは本郷猛と門矢士だった。

あの二人は黒井の傷付いた心を優しく癒してくれた。

そしてあらゆるライダーに出会い黒井は本当の強さを知った。

「俺は自分の罪を背負うとしよう」


ーーーーーー


「なぁ、龍田」

天龍は龍田と話をしながら歩いていた。

「なぁに?天龍ちゃん?」

龍田は天龍の方を向いた。

「あいつが本気で俺達のために戦ってくれてるんだよな」

天龍は歩きながら言った。


「でも天龍ちゃんは黒井さんにかなり嫌ってるけどね」

龍田は笑顔で言った。

「仕方ないだろ!あたしはあいつはあんまり得意じゃないんだよ!」

そう天龍は言った。

「君達久しぶりだね」

一人の男がそう天龍に言った。

「て、テメーは山中!」

そう天龍は言った。

「やぁ、久しぶりだな天龍と龍田!」

山中は片手にケースを持ちながら言った。

「何でテメーが居るんだよ!」

そう天龍は聞いた。

「なぁに!貴様らを殺すために来たんだよ」

そう山中はケースから何かを取り出した。

それはかつて黒井が殺した仮面ライダーカイザの変身ベルトカイザギアだった。

「さてと、この鎮守府の艦娘を全て殺そう!」

山中はカイザフォンのボタンを[931]と押した。

[Standing by]

「変身!」

[Complete]

カイザフォンからそれが鳴り山中は仮面ライダーカイザに変身した。

「仮面ライダー!」

天龍はそう言って片手に刀を持ちながら立ち向かおうとした。

「ふん」

カイザは鼻で笑い天龍に近づいた。

「うおおおおおお!」

天龍はカイザに刀で斬り掛かった。

しかしカイザは片手で天龍の刀を止めた。

「バカな奴だな!カイザは力を重視したライダーだ貴様では勝てるわけがない!」

バキィ

カイザはそう言って天龍のボディにパンチを打ち込んだ。

「がはっ!」

天龍は地面に膝をついて苦しんでいた。

「ハッハハハ!素晴らしい力だ!これなら私をバカにした黒井京一郎や本郷猛を殺すことができる!」

そう言ってカイザは自分の力に喜んでいた。

「て、天龍さん!」

電と雷と暁と響は天龍に駆け寄った。

だがカイザは腰に装備していたSB-913 X カイザブレイガンを電達に向けて放った。

響が三人を突き飛ばして攻撃を避けたが響は片腕をビームが貫通した。

「響!!」

暁は響に駆け寄った。

「これも悪くないな」

そう言ってカイザはカイザブレイガン[ブレードモード]にして暁に攻撃を仕掛けようとした。

「ひっ!」

暁は震えながらカイザの持つ武器に奮えていた。

「一人の駆逐艦が死んでも誰も悲しまないな!」

カイザはカイザブレイガン[ブレードモード]を振り下ろした。

ガキィン

金属音がした。

暁は怖がって閉じた目をゆっくりと開けた。

そこには片腕で自分を守った黒井京一郎がいた。

「司令官!」

暁は涙を流しながら黒井に抱きついた。

「貴様!何故あいつの姿で戦っている!」

そう黒井はカイザを睨みながら言った。

「ふっふっふ、ハッハハハ!貴様は忘れたのか?このベルトは貴様が処分したと思っていたみたいだがあれはダミーだ!」

カイザは笑いながら黒井に言った。

「ダミーだと!?」

黒井はそうカイザに言った。

「ああ、貴様が処分したカイザのベルトはある男にダミーのベルトと入れ換えたんだ」

そう言ってカイザはカイザブレイガン[ブレードモード]を黒井に向けた。

「そうか なら 貴様を完膚なきまでに叩き潰す!」

そう言って黒井はタイフーンをボディに出現した。

「ライダー変身!」

黒井はベルトのタイフーンから風力エネルギーを集めて仮面ライダー3号に変身した。


「ふっ!貴様を倒せば本郷総帥も私をまたこの鎮守府で贅沢な暮らしができる」

そう言って山中はカイザブレイガン[ブレードモード]で3号に攻撃を仕掛けた。

3号は拳でカイザブレイガンを破壊した。

そのパワーにその場にいた艦娘は恐怖していた。

「俺は仮面ライダー1号と2号の能力をあわせ持つ仮面ライダーだ!貴様の様な雑魚に負けると思うな!」

3号は強力なパンチを連続で打ち込んだ。

「なに!」

カイザはフラフラになりながら立ち向かうとした。

「お前は許されないことをした!1つは関係ない艦娘に暴力をしたこと!2つ目はカイザの意思を受け継ごうともしないでそのベルトを使用したこと!3つ目は俺の傷口を開いたことだ!」

3号は怒りに任せてパンチを何発もカイザに打ち込んだ。

「ぐばっ!」

カイザの顔の仮面が破壊されそのまま3号はとどめの一撃をライダーパンチでカイザのボディに打ち込んだ。

「終わりにしてやる!」

3号は空高くジャンプしてライダーキックをカイザに打ち込んだ。

カイザはそれを喰らって体から火花が出ていた。

[error!]

そう言ってカイザフォンは弾け飛んだ。

3号はそれを掴み握り潰した。

「た、頼む助けてくれ!俺はまだ死にたくない!」

山中はそう3号に言った。

「そいつは無理な相談だ!カイザのベルトを使用した者は灰になるからな」

そう言って3号は変身を解いて山中が灰になるのを見てなにも言わずにカイザのベルトを持ちながら鎮守府に入ろうとした。

「響ちゃん!」

だが響と天龍がケガをしていると聞いて黒井は二人を担いで入渠のある場所まで歩いて行った。


ーーーーー


黒井はカイザのベルトを持ちながらこれをどうするべきか考えていた。

「俺はまた悩んでしまっているな」

そう言って黒井はベルトをアタッシュケースに入れた。

「あの、司令官!」

黒井に話しかけたのは吹雪だった。

「ああ、どうした?」

黒井はアタッシュケースを片手に持ちながら吹雪を見た。

「あの、司令官は山中大佐を殺したって本当なんですか?」

吹雪はそう黒井に聞いた。

だが黒井は首を横に振りこう言った。

「俺じゃない、仮面ライダーカイザに変身しそれに体が耐えられずに死んでしまったんだ」

そう言って黒井は自分の拳を見ていた。

吹雪は黒井の背中をじっと見て胸が苦しくなっていた。


続く! 
 

 
後書き
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