転生マブラヴ オルタネイティヴジェネレーション
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
ボーンホルム島での会談
あの海王星作戦後から一週間が経過したが・・・なんとかバルト海方面の湾岸部分にはすでに湾岸基地と呼べるほどの大規模な基地化が行われていた。
これには補給地点として【ボーンホルム島】を使った為に事もあり、なんとかではあるが、
本当に形だけは整いつつあったが、ここでの交渉をすることは国連側は考えてはいなかった。
そもそも奪い返したとはいえは、BETA群を一週間前におびき出して、なんとか撃退したばかりであり。
しかもだ最終的には火星軍の力も借りて、なおかつBETA側の新種と思える新型種のサンプルが手に入ったのだ。
ただし余りの熱量を持った出力兵器によって大半は消し飛んでいたりしたが、それでもなんとか調べられる程度はあったが、だがいつまたこんな新種が出てくるか分からない場所での交渉など、国連側としては考えられなかった。
結果として交渉側の場所として補給地点として使っていた【ボーンホルム島】を使うことに国連側としても問題ではなかった、
この場所は周りを海で囲われているほか、いまだに健在している国々からのバックアップとして本土防衛軍の戦術機大隊や海軍の援護もあり、ボーンホルム島はBETAからの侵略は全くといっていいほど無かったが。
それも海軍側が踏ん張っているおかげでもあったからだ。
だからこそのここでの会合する場所に選んだのは国連側としても、流石に最前線の士気向上をするためにどうしても必要だと考えたからだ。
アメリカ側もこれには同意した、元々一部のアメリカの勢力は反対したのだが、あの空飛ぶ超弩級母艦でありベクトラをアメリカの空に堂々と表すことと、また一部の勢力が早まった結果をしてしまえば。
その搭載されている戦力が確実にアメリカ本土に対して攻撃を仕掛けてくると、合衆国の戦略情報上層部が結果を出した事やその戦術機との戦力差を含めると・・・
アメリカ軍の損害が圧倒的に高いことが分かったのだ、実質アメリカ軍は第二世代型戦術機の開発には成功していたが、
その生産コストが第一世代機に比べると第一世代機を三機作るのに対して・・・第二世代型は二機しか作れない上に、運動性や機動力を向上させた代わりに装甲を大幅に下げたのだ。
それに伴い操縦方法が若干違うために、どうしてもその機種転換訓練を行う時間が必須であり、
火星軍の戦闘映像のデータを見た以上・・・【緑のモビルスーツ】と呼ばれる戦術機もどきの機動兵器ではあるが・・・普通に解析しただけでも・・・第二世代機戦術機よりも大幅に性能が上であることはだれの目にも明らかである以上。
わざわざ、交渉する時にアメリカの一部の勢力が武力蜂起する可能性も含めても、アメリカ本土の攻撃の可能性を消した上で、安全策を考えた結果。
「ならば・・・補給基地としているボーンホルム島ではどうだ、あそこならば・・・なにも問題ではないだろう」
「おお確かに」
こうしてアメリカ政府の意向は国連側に伝わった結果、交渉場所はボーンホルム島となったわけだが
やはり交渉するには自分達も混ぜてくれてアメリカの高官達も多数だがやってくることと成っていた。
だがソ連・ドイツ側にはこれを押さえるほどの力や発言力はこの時代ではすでになくなっていた。
確かにソ連としても第二世代もどきの戦術機の開発には成功していたが、日本側も巌谷 榮二率いる第二世代型戦術機開発計画によって【F-4J・改 瑞鶴の開発】の成功をさせた立役者であった。
そのためか日本側も交渉団の一員としてこの開発者を交渉団の一員として送り出すことが決まっていた。
実際にさらには同じく親友であった上に、第二戦術機開発に大いに貢献した【篁裕唯】も一緒に連れて行くことに日本側も許可したのだ。
元々この男に関しては日本側としても色々な複雑な事情があったもてあましていたこともあり、国連側が唯一入手している火星軍の戦術機もどき【モビルスーツ】と呼ばれる機動兵器のテストパイロットにもしてくれたほうが色々と日本側として都合が良かったこともあり。
日本陸軍側としても自分達を無視されない程度には近衛軍は分かっていると判断したのか、
アメリカ側から目的地であるボーンホルム島に到着をしていた。
そうしている間にも火星軍としてもベクトラ級二番艦【ジェネラル】には今後必要になるかも知れない
地上用装備や地上用に作られた機体が積まれていた。
そもそも二番艦を動かしたのは、1番艦だけでは、地上での拠点製作などに問題があるかも知れない上に、妨害や地球側へのお土産も入れているのは実は二番艦の方なのだ。
実際に61式戦車12車両それにホバー車両の【ファンファン】24車両【ホバートラック】30車両
有線ミサイルカー、六輪ミサイルバギーを含めてそれぞれあわせて20車両などそしてとどめに
ミディアを三機パーツ状態でばらしてベクトラ二番艦に収容されていた。
流石に巨大なベクトラ級でもミディア型輸送機を三機を丸々収納できるスペースは無かった。
そのため、パーツ上にばらしているのだ。これならば場所も出来るだけ取らない上に、護衛のモビルスーツも配備できるからだ。
こうして一週間が経過して・・・ベクトラ1番艦と二番艦は地球降下に入っていた。
無論艦長としては二度目であるが、サトシも自ら地球へ降りることとなっていた、そもそも提督といっても火星軍の中では階級は低いのだ。
それもそのはず、実際にガンダムシリーズの人々を呼び出せる力しか持っていない人物なのだ、
そのためか、レビル将軍や政治部のゴップ提督に教えをこいて、ようやくまともな指揮を取れる程度しかない。
それにだ、流石に交渉するためには提督という階級も必要だと思っているためにも二番艦にサトシが乗艦している。
1番艦にはブライトが乗っているために、実質サトシは階級ではブライトの上ではあるが、指揮権という意味では、ブライトの方が上なのだ。
実際にブライトはガンダム世界では屈指の指揮官であり、単艦での作戦行動も交渉もある程度は可能な指揮官であるために、経験がものをいう世界においてはどうがんばってもサトシはブライト達の後釜になるしかないというのが本音であった。
こうしている間にもベクトラ2隻は大気圏を突破した上で、先の戦いの場所の近くで待っていた、旗艦ペンシルバニアからの通信を受け取っていた。
またこの通信もどの国も簡単に拾えるようにオール通信でおこなっていた、実際に相手の通信機器の企画がはっきりとしていない為に、無理やり合わせることも可能ではあったが。
それをすると相手との印象もあると考えた末に、パウル・ラダビノッド准将の指揮の下に連合軍はその巨大な戦力を【ボーンホルム島】と海王星作戦に出来た新たな拠点に振り分けて防衛体制を整えていたのだ。
本来であれば、そのままソ連やドイツ側に基地の防衛戦力を出してもらって、連合側はかき集めた戦力を元の場所に戻すはずだったが、
火星軍との初の本格的な交渉になるために事実上海王星作戦の戦力をそのまま使っているのだ。
だからこそ東ドイツの戦力も大幅に残っているために、第666戦術機中隊も整備達と共に現地にて軽い哨戒任務をあてがわれていた。
が実際にはファム中尉が合流した時に本部からの意向が知らせれていた為に軽い哨戒任務は本当に拠点周りの哨戒任務しかあてがわれなかっが。
同時にこのことが東ドイツ側としては歴史の分岐路となっていた、そもそも忠実の歴史ではこの一週間の間にシュタージュによって起きたクーデタ政権を倒すために・・・この中隊が動いているはずが・・・
実際にはソ連や国連の圧倒的な圧力によって一時的とはいえ、シュタージュによるクーデタはなくなっていた、そもそも興そうとしているやつは、ソ連からアメリカに飼い主を切り替えやつらではあったが。
同時にアメリカ政府としても交渉が始まる段階で勝手にそんなことを起こされると・・・
「いいかね、確かに君達のシュタージュが保有している機密ファイルは我々もほしい所ではあるが、火星軍並びに政府の交渉中にそんなことを起こされるわけにはいかないのだよ」
「実際にシュタージュに所属している契約者が仮にクーデタの中で死亡やたは東ドイツ側が抱えている契約者二人もかってに死亡する可能性も高いのだよ・・・そんなことをかってにするのであれば、この話をソ連に持ち込んでもいいのだよ君」
「それは・・・ですが・・・例の計画が決まれば・・・我々は・・・だからこそ、今のうちにこのファイルの機密ごと貴方達に・・・」
「分かっているならば・・・少しは世界情勢を読むことも大事だぞ・・・戦闘データを見て知っている思うが・・・火星軍は我々では作り出せないはずの【粒子兵器】を搭載した機動兵器を配備・生産しているのだ」
「そんな相手と戦うことになればわれわれは東ドイツを見捨てる覚悟は十分にある、これは他の国々の一部からも承認を得た答えでもある、しばらくはなりを潜めるしかないだろうな・・・」
「わかりました」
こうした会話も海王星作戦の直後に行われていたために、クーデタの話も一時的に中止となっていた。
そのためか武装警察軍の戦術機大隊「ヴェアヴォルフ(人狼)」を率いる大隊長ベアトリクス・ブレーメ少佐率いる大隊には当然最新鋭機の【MiG-23 チボラシュカ】が配備・運用されていた。
これも歴史通りならば東ドイツで使われているはずが、こちらでは今回の交渉場所となる
【ボーンホルム島】の警備任務を与えられていたが契約者である以上は火星軍と政府との交渉次第では
事実上隊長という任務を解かれることは、すでに本人に通達済みであった。
こうしている間にも2隻のベクトラと旗艦ペンシルバニアがゆっくりとボーンホルム島の軍港に近づき、一番巨大な軍港に2隻は一度海に着水した上で・・・
湾岸部に船は寄せたのだ、このときほど、他の国々から呼ばれている技術者や仕官の連中が驚いたのは無理は無かった。
なんせ映像はあるが、それは本当にとられたものか? 合成ではないのか? 疑ってはいたが・・・
現実問題として・・・彼らの目の前に堂々と存在してしまっている以上、否定なんてことは出来なかった。
こうして、ボーンホルム島にベクトラ級2隻と連合側の旗艦ペンシルバニアが軍港に入ると、ブライト・ノア司令官とサトシ提督とアムロ・レイ大尉の三人だけが船を下りると、
日本人風の黒くて長い髪をした女性【ベアトリクス・ブレーメ少佐】と【パウル・ラダビノッド准将】も乗艦から降りてブライト達三人を出迎えていた。
こうして火星軍と呼ばれる人物の交渉がはじまろうとしていた。
ページ上へ戻る