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英雄伝説~光と闇の軌跡~(3rd篇)

作者:sorano
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第69話


~ステラリウム・中枢~



「みんな、行くわよ!!」

”虚無なる星核”ステル・アラクランに向かったエステルは掛け声で仲間達の闘志を高め

「風よ!我等に祝福を!加速・広範囲!!」

レンは魔術で仲間達の身体能力を上げた。

「……………」

一方敵は尻尾らしき部分からレーザーを地面に向けて何度も放った。すると衝撃波がケビン達を襲った!

「あいたぁっ!?」

「「きゃっ!?」」

敵の攻撃にケビン達はダメージを受け

「せいっ!!」

レーヴェは常人ではない動きで次々と回避した後クラフト―――ケイオスソードを放ったが

「……………」

敵は額の部分からレーザーを放って相殺した後、巨大な手をレーヴェに奮った!

「チッ…………!」

敵の攻撃を剣で受け止めたレーヴェだったが、強烈な一撃により吹っ飛ばされた!

「「…………………」」

一方飛行しているパテル=マテルはクラフト―――バスターキャノンを、ドラギオンはクラフト―――ハイパーレーザーを放った!

「!?」

2体の強烈な一撃を受けた敵は怯んだ!

「パテル=マテル!」

「ドラギオン!」

それを見たレンとレーヴェはそれぞれ2体を呼び寄せて飛び乗り

「乗れ。このまま上空の足場に行く。」

「うふふ。早くしてね?」

「わかったわ!」

「ほな、頼んだで!」

2人の言葉を聞いたエステルはパテル=マテルの片手に、ケビンはドラギオンの背中に飛び乗り、それを見た2人は2体に指示をして飛行し、空中の足場の近くまで上昇し、ケビン達はそれぞれ飛び降りた後

「これでも喰らえやっ!!」

「はあっ!円舞剣!!」

「死んじゃえ!死線!!」

「空を断つ!!」

クラフトや魔術で遠距離攻撃をし

「「……………」」

4人に続くようにパテル=マテルとドラギオンはそれぞれ巨体を生かした重い一撃を放った!



「――――!!」

しかし敵は4本の内の2本の手で2体の攻撃を受け止め

「…………」

さらにもう2本の手でケビン達に薙ぎ払いの攻撃を放った!

「おっと!」

「やっ!」

「うふふ♪」

「フッ!」

しかし4人全員跳躍した後それぞれ自分達のを攻撃した手に乗り

「そこやっ!はぁっ!そらっ!これでもくらえやっ!!もう、しまいにしよか…………滅!!」

「さあ、行くわよ!まだまだまだまだまだまだぁっ!とどめっ!!弧武!身妖舞!!」

「やぁ~っ!!うふふ、死んじゃえ!!」

「行くぞ―――エクスヴェングス!!夢幻!!」

自分達を攻撃した手に激しい攻撃を放った!

「「……………」」

一方自分達の攻撃を防がれた2体の人形兵器達は一端離れ

「―――――」

ドラギオンはクラフト―――AAキャンセラーを

「――――」

パテル=マテルは異空間召喚システムにより導力、魔導の両方のエネルギーを圧縮し、両手に持った大型の銃ですざましいエネルギーを放つクラフト―――ハイメガキャノンを敵の頭部に放った!



「!!!!???」

ケビン達の攻撃によって大ダメージを受けた敵は悲鳴を上げた後足場を崩した!

「わわっ!?」

「ど、どないすればいいんやっ!?」

足場が破壊された事で落下して行ったエステルは驚き、ケビンが慌てたその時

「パテル=マテル!」

「ドラギオン!」

レンとレーヴェが落下しながら叫んだ!すると操り手の言葉に応えるかのように2体は4人の元に飛行し、パテル=マテルはレンとエステルを、ドラギオンはケビンとレーヴェを回収して地面に着地した。

「――――――」

一方敵は蠍のような格好になって、突進して来た!

「おっと!?」

「フッ!」

「き、気持ち悪いわね~!!」

「同感ね。あんなのさっさと殲滅しましょう。」

敵の攻撃をケビンとレーヴェは回避し、エステルとレンは回避しながら文句を言った。

「………………」

その時、敵は地面を強く踏みつけて衝撃波を発生させ、さらに尻尾の部分から複数のレーザーを放った!

「あいたぁっ!?」

「きゃっ!?」

「いたっ!?」

逃げ場のない激しい攻撃にケビン達はダメージを受け

「獅子………衝撃波!!」

レーヴェはクラフトによって全身に闘気を纏いながら突進して、敵の攻撃を防御しながら敵の足に近づき

「ハァァァァァァ………!破砕剣!!」

クラフトを放った!



「…………」

しかし敵は一切怯まず、巨大な尻尾をレーヴェに突き刺して来た!

「…………ただ闇雲に斬るだけでは滅せんな………急所のみを攻めるべきか…………」

敵の攻撃を回避しながらレーヴェは目を細めて敵の身体を見回し、弱点らしき部分を探していた。

「ほれっ!ホワイトヘゲナ!!」

「えいっ!ダイヤもドンダスト!!」

「うふふ………さっきはよくもやってくれたわね♪シャドーアボクリフ!!」

その時ケビン達が後方からさまざまなアーツで攻撃した!

「………………」

ケビン達のアーツが全て命中した敵だったがダメージを受けている様子はなく、再び逃げ場のない激しい攻撃を仕掛けて来た!

「パテル=マテル!パトリオットフィールド展開!!」

「―――――!」

しかしその時レンの指示によってケビン達の前に立ちはだかったパテル=マテルがクラフトを使って自分とケビン達を護った!

「―――――」

さらにドラギオンはクラフト―――ブランスマッシュで敵の尻尾の部分を攻撃した!

「―――!?」

すると今まで怯まなかった敵は悲鳴を上げて暴れ回った!

「―――急所は尾だ。そこを攻めるぞ。」

「オッケー!」

それを見たレーヴェは冷静に言い、エステルは頷き

「これでも喰らえやっ!!」

ケビンはクラフト―――ゴルゴンアローを尾の部分に向かって放った!

「……………」

しかし敵は尻尾を振り回してケビンの攻撃を回避したが

「パテル=マテル!側面からダブルクラッシャーパンチ!!」

「ドラギオン。お前もパテル=マテルと共に側面から攻撃しろ。」

「「――――」」

「!?」

レンとレーヴェの指示による2体の人形兵器達の強烈な攻撃を受けて横に倒れた!



「うふふ♪逃げられないんだからっ!そ~れっ!レ・ラナンデス!!」

「受けてみろ………風鎌の奥義!ハートヴェイル!!」

それを見たレンとレーヴェはそれぞれSクラフトで敵の尾の部分を攻撃し

「我に眠りし命の炎よ……我が前へ!!」

その間にエステルは剣に聖炎を宿らせた後

「これが!受け継がれし奥義よ!燃えろ~っ!炎覇!鳳翼翔!!」

拠点でリンに習い、受け継いだ奥義にしてSクラフト―――炎覇鳳翼翔を放った!

「!!!!!?????」

弱点部分に立て続けに強烈な攻撃を受けた敵は悲鳴を上げながらその場でジタバタした!

「これで終わりにしよか…………おぉぉぉぉぉぉ!!」

一方ケビンは冷徹な表情で呟いた後”聖痕”を顕した後

「罪深き深淵の杭を持ってその身に絶望を刻み、塩となって地に還るがいい………」

なんと”想念”の力によって、背後にかつてワイスマンを抹殺する為に使ったアーティファクト―――”塩の杭”を無数に現させ、さらにボウガンにも”塩の杭”を装着し

「蝕め!塩の呪槍!!」

装着した”塩の杭”と共に無数の”塩の杭”を放った!

「!?…………………」

”想念”と”聖痕”の力によって無数の”塩の杭”を具現化させ、仇名す者全てを塩と化する恐るべきSクラフト―――塩の呪槍イクリプスをその身に受けた敵は身体全体塩になった後、砕け散った!

「すまんな………往生せぇや。」



砕け散っていく敵を見守ったケビンは武器を仕舞って静かに呟いた…………







 
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