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Blue Rose

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第十二話 真の友人その九

「無神論者で天皇制反対で」
「そうした人もういるわね」
「けれど北朝鮮の世襲制の共産主義は賛成だって」
「そういう人は姉さんも知ってるわ」
「そうなんだ」
「頭はいいとは思えないけれどね」
「僕もそう思ったよ」
 そうした人物についてはというのだ。
「原発も基地も何でも反対で活動もしているらしいけれど」
「運動家ね」
「北朝鮮って神様いるよね」
「あの将軍様ね」
 それも代々のだ。
「無神論者が神権政治を支持しているのよ」
「変な人達だね」
「そうした人達は無神論者じゃないわよ」
「じゃあ何かな」
「頭が悪い人達よ」 
 優子ははっきりと言い切った。
「気にしてはいけないわ」
「そうした人達のことは」
「じゃあ僕は」
「ええ、自分が信じているものを信じてね」
「いけばいいんだね」
「そういうことよ」
「信じるべき人、信じるべきものを信じるんだね」
 優花はその目をはっきりとさせたものにさせて言った。
「僕の」
「そうすればいいのよ」
「けれど信じてはいけない人やものもいてあるんだね」
「嘘を言う人、間違っている人はね」
「そうしたものもだね」
「信じないでしょ、誰も」
「うん」
 その言葉はわかった、だから優花も頷いたのだ。
「そうだね」
「だからね」
「信じるべき人やものを信じて」
「進んでいきましょう」
「そうするよ」
 優花は気付けば自分の為に用意されていた料理を全て食べた、そしてその後でワインも心ゆくまで飲んでだった。
 その日は寝た、そして。
 朝起きてだ、朝食を用意してだった。
 後で起きてきた優子にだ、満面の笑顔で言った。
「おはよう、姉さん」
「いい顔ね」
「ぐっすり寝られたから」
「そうなのね」
「だからね」
 それで、というのだ。
「久しぶりにだったから」
「そう、よかったわね」
「うん、あと外だけれど」
「晴れね」
 優子は窓の外を見た、見れば雲一つない青空である。
「昨日かなり降って荒れたけれど」
「それが終わったね」
「それでなのね」
「奇麗だよ」 
 優花もその青空を見つつ言う。
「こんなお空も久しぶりだよ」
「そうよね」
「それじゃあ」
「ええ、学校でもね」
「元気でいるよ」
「そうしてね」
「龍馬はもう起きてるかな」
 優花はここで彼のことにも言及した。
「そうなってるから」
「そうね、もうね」
「起きてるんだね、龍馬も」
「あの子陸上部でしょ」
 優子はこのことから優花に話した。 
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