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英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)

作者:sorano
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第159話

~グランアリーナ~



「コォォォ……ハアッ!!」

「オォォォォ……ハアッ!!」

「秘技―――裏疾風!!」

戦闘開始早々ラウラとアンゼリカが気功で自身の身体能力を高めた瞬間、リシャールは電光石火の速さでオリヴァルト皇子達に次々と斬撃を叩き込み

「斬!!」

更に離れた場所から斬撃波を放ってオリヴァルト皇子達にダメージを与えた!



「……っ!みんな、今助けるね!エナジーレイン!!」

「愛と真心を君たちに!!」

ダメージを受けた仲間達にトワは魔導銃から回復弾を空に向けて放って回復エネルギーのシャワーを降り注がせるクラフト―――エナジーレインで、オリヴァルト皇子は薔薇の花束を空高くへと放り投げて銃で花束を撃ち、花びらを舞わせて仲間達の傷を回復する謎のクラフト―――ハッピートリガーで仲間達の傷を回復した。



「月よ、災厄を退けよ――――クレシェントシェル!!」

「地を駆ける疾風の力よ、我らに力を与えたまえ―――ハイダッシュ!!」

エマは特殊魔法(クラフト)で、ゲルドは魔法で仲間や自分達の様々な能力上昇を付与させ

「ミッションスタート。」

フィーは戦場から気配を完全に消して奇襲の機会を探り始めた。



「でやぁッ!!」

ラウラは反撃にクラフト―――地裂斬を放ったが

「下がれ!」

リシャールはクラフト―――光輪斬で襲い掛かってくる衝撃波を相殺した。

「フフッ、これはどうかな!?」

「!!」

その時アンゼリカが溜めの構えてリシャールに詰め寄り

「フッ!!」

闘気を込めた拳をリシャールの腹目掛けて放った。

「甘い!」

しかしリシャールはアンゼリカの零頸(ゼロ・インパクト)をギリギリで回避して、高速の連撃を放った!

「うおぉぉぉ~!」

「クッ……!?」

至近距離で放たれた高速の連続抜刀攻撃をアンゼリカは武具を付けた拳でガードしていたが、全ては防げずダメージを受け

「せいやっ!!」

「うあっ!?」

高速の連撃を終えた後に自身の背後へと駆け抜けると同時に抜刀攻撃を受けてしまい、リシャールのクラフト―――光連斬を受けたアンゼリカは怯んだ。



「そこっ!!」

そして気配を完全に消していたフィーがリシャールの背後から奇襲したが

「はぁぁっ!!」

「っ!?」

リシャールが一瞬で振り向くと同時に放ったクラフト―――光鬼斬を受けて吹っ飛ばされた!

「フィー!?ハァァァァ……!砕け散れっ!!」

「甘い!」

その時フィーと戦術リンクを結んでいたラウラがリンクアビリティ―――激昂で闘志を高めた後クラフト―――鉄砕刃でリシャールに襲い掛かったが、リシャールはラウラの一撃を回避し、居合い斬りを叩きつけた!



「ふっ、見切れるかな?……斬!!」

「あ――――」

リシャールの神速の居合い斬りを受けたラウラは呆け

「散りたまえ………」

「カハッ!?皆、すまぬ……」

リシャールが太刀を鞘に納めた瞬間、全身に強烈な一撃が叩きこまれ、リシャールのSクラフト―――残光破砕剣によるダメージに耐えられなくなったラウラは地面に膝をついた!



「ラウラは私が回復するわ!エマ達は攻撃やみんなの補助に専念して!…………」

「はい、お願いします!幻の力よ、かの者に大地に恩恵を思い知らせ……!」

「ムッ……!?」

ゲルドの言葉に頷いたエマは魔導杖を構えて詠唱をした。するとリシャールの動きが封じられて空へと舞い上がり

「トラクタービーム!!」

「んっ!?」

空へと舞い上がった瞬間、突如重力が襲い掛かり、リシャールを地面に叩きつけた!



「ポイっと。」

「!!」

そこにフィーがFグレネードを投擲したがグレネードが爆発する瞬間、すぐに起き上がったリシャールは爆発の範囲外へと跳躍して攻撃を回避し

「行くよ……!シュート!!」

「ふんっ!」

その瞬間を狙ったトワが放った魔導銃に溜め込んだエネルギー弾を放つクラフト―――流星撃を抜刀の一振りで切り捨てた。

「ハァァァァ……セイッ!!」

「クッ!?」

しかしそこにアンゼリカのクラフト―――レイザーバレットが命中し、それを受けたリシャールは怯んだ。

「フッ、重力の檻に囚われたまえ!」

「クッ……!?」

そこにオリヴァルト皇子が導力銃で撃った力のエネルギーを凝縮した弾丸――――グラビティ・ビュレットが命中し、重力エネルギーの弾丸を受けたリシャールは動きが制限された。



「白き慈悲よ、生命の息吹を今ここに――――テレシア!!」

その時詠唱を終えたゲルドが自身が扱える究極の回復魔法で戦闘不能になったラウラを復活させると共に気力を完全回復させ

「助かった、ゲルド!受けてみよ、我が全霊の奥義!」

完全回復して立ち上がったラウラは全身に闘気を溜め込んだ後大技をリシャールに叩きつけた!

「せぃ!やぁ!とう!おおお………!吼えろ、獅子洸翔斬!!」

「グッ!?」

獅子の闘気を纏ったラウラの強烈な一撃を受けたリシャールは吹っ飛ばされ

「!!(母なる海の慈悲の唄………!)―――――――♪」

予知能力で未来の自分達の光景がわかったゲルドは突如歌い始めた。



「ガッ!?フフッ、中々やるな……だが、まだ”その程度”では私は越えられないぞ!オォォォォ……セイッ!!」

壁に叩きつけられた後口元に笑みを浮かべながら立ち上がったリシャールは気功――――麒麟功で自身の身体能力を上昇させ

「見せてやろう!剣聖を乗り越えし絶技!ハァァァァァァ…………!!」

抜刀の構えをして凄まじい闘気を全身に纏い、さらに自分の分身をいくつも作り、そして!

「斬!白皇!!」

分身達と共に抜刀をすると共にオリヴァルト皇子達の背後を駆け抜けた!するとオリヴァルト皇子達の中心地に斬撃による滅多斬りや闘気による連鎖の大爆発が刻み込まれた!



「す、すみません、私はもう……」

「ミッション失敗……ごめん……」

リシャールのSクラフト―――終ノ太刀・白皇によるダメージに耐えきれなかったエマとフィーは地面に膝をつき

「ハハ……久々にキツイのを貰ってしまったね……」

「フフ……後継者でこれ程なのだから、本物の”剣聖”は一体どれほどの”化物”なのだか……!」

「さすがはカシウス卿の後継者……!」

「まだ……倒れる訳にはいかない……!」

オリヴァルト皇子達は大ダメージを受けたが地面には膝をつかず、表情を歪めながらも未だ闘志を見せていた。



「――――――♪」

一方その身に強烈なダメージを受けたにも関わらずゲルドは怯む事無く歌い続けていた。

「何をするか知らないが、先に無力化させてもらう……!」

ゲルドの行動を見て直感で危機を感じ取っていたリシャールはゲルドに攻撃を仕掛けようとしたが

「フッ、そうはさせないよ!」

「!!」

オリヴァルト皇子のクラフト―――クイックドロウによって牽制された。

「逃さぬ……セイヤッ!!」

「十六夜――――”光鬼”!!」

「グッ!?クッ…………」

更にラウラのクラフト―――洸閃牙によってラウラへと吸い寄せられたリシャールは強烈な抜刀の一撃でラウラに叩きこんでラウラを再び戦闘不能にし

「ハァァァァ……セイッ!!」

「!!散り逝くは叢雲………咲き乱れるは桜花……今宵、散華する武士が為、せめてもの手向けをさせてもらおう!」

アンゼリカが放ったクラフト―――レイザーバレットを回避して抜刀の構えをして一瞬でアンゼリカに詰め寄ってSクラフトを叩き込んだ!

「はぁぁっ………!せいやっ!秘技!桜花残月!!」

「うあっ!?フフッ、私もここまでか…………だが、時間は稼がせてもらったよ……」

リシャールの神速の剣技を受けたアンゼリカは戦闘不能になり、地面に膝をついた。



「何……っ!?」

「アークス駆動――――ダークマター!!」

「クッ……うおおおおおっ!?」

アンゼリカの言葉にリシャールが眉を顰めたその時オーブメントの駆動を終えたトワのアーツが発動してリシャールの動きを封じ込め

「フッ、もう一つオマケだ!―――ダークマター!!」

そこにオリヴァルト皇子が続くようにトワと同じアーツを放ってリシャールの動きを封じ込め続けていた。



「――――――♪」

そしてゲルドが歌い終えたその時、ゲルドを含めた仲間達の体力や闘気、魔力が完全に回復し、戦闘不能になっていた者達は次々と立ち上がった!



「な……っ!?なるほど……これが傷ついたケルディックの民達を癒した”聖女の唄”か……!」

傷つき、倒れし者達の傷を完全に癒す究極の共鳴魔法にしてゲルドのSクラフト―――海の檻歌によってオリヴァルト皇子達が完全回復と復活を遂げた事に驚いたリシャールは厳しい表情で呟いた。



「今度はこっちの番……!アクセル………!」

その時復活したフィーが分け身達と共にリシャールに襲い掛かり

「うぉぉ~っ!」

リシャールは全方位から襲い掛かったフィー達の攻撃を捌いたが

「シャドウ――――ブリゲイド!!」

「グッ!?」

自身を包囲して一斉に襲い掛かったて無数の斬撃を叩き込んだ後に起こった爆発は防げず怯んだ。



「この曲は君に捧げるレクイエムさっ!」

その時オリヴァルト皇子が常に持っているリュートに仕込んである仕掛けを素早く操作しすると、リュートを持つ場所が銃口に変わり、それをリシャールに向け

「ふっ、これは避けられまい!」

「ハァァァァ……ッ!!」

怒涛に放たれた銃弾をリシャールは高速の抜刀で次々と撃ち落していた。



「四属性、上位三属性セット!オーバルドライバー、ロード完了!」

その間にトワは魔導銃から魔法陣を展開し終え

「レインボ―ショット!!」

「そぉれ、おまけだっ!!」

魔法陣から虹色の球体を放ち、銃撃を終えたオリヴァルト皇子はグレネード弾を放った!



「十六夜――――”光輪”!!クッ……!?」

リシャールは自分の周囲に刀気の輪を放って襲い掛かる球体をグレネード弾を相殺したが、相殺した瞬間に起こった爆発の余波を受けて怯んだ。

「フフッ、とっておきを見せてあげるよ!セイッ、ハァッ!!」

「くっ!?」

その時アンゼリカが足を2度振るって衝撃波の刃をリシャールに命中させ

「ハァァァァ……!秘技――――ドラゴニックブロ――――ッ!!」

「グアッ!?」

リシャールに一気に詰め寄ってアッパーを叩きつけると共に空高くへと昇る竜の闘気を発生させた!



「天道を司りし、大いなる星々よ!その神秘なる輝きを以って我が声に応えよ!ゾディアックレイン!!」

「んっ……!?」

そこに詠唱を終えて放ったエマの魔法によって空より降り注いだ七色の流星爆撃をリシャールはまともに喰らってしまい

「その御名の下、地を這う穢れし魂に、裁きの光を雨と降らせん。安息に眠れ、罪深き者よ――――ディヴァイン・ジャッジメント!!」

「うおおおおおおっ!?」

エマに続くように詠唱を終えて放ったゲルドの究極の白魔法――――ディヴァイン・ジャッジメントによって空より降り注いだ無数の光の雨を受けて大ダメージを受けた!

「これで決める!受けてみよ、我が全霊の奥義!せぃ!やぁ!とう!おおお………!吼えろ、獅子洸翔斬!」

「ぐぅっ!?見事…………」

そしてラウラのSクラフトがリシャールに叩きつけられた後、ダメージに耐えきれなくなったリシャールは地面に膝をついた! 
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