春の歩道
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1部分:第一章
第一章
1.内緒のこと
いつも文句ばかり言う僕の彼女
ああして欲しいこれを買って欲しい
勝手気ままに振舞っていつも僕を困らせてばかり
そんな彼女に一度辟易して
怒ったらその場で泣き叫んでしまったよ
涙も流して声もあげて
まるで子供みたいに泣き叫んだ
そんな我侭で愛されたい彼女の気持ち
それは子猫のようなもの
我侭な心を抑えられないで僕の側にいたい
実はそれが心から嬉しい 内緒のことだけれど
何かと我侭なのが僕の彼女
ドライブも好きだし旅行も好き
何かと僕に注文をつけては一緒にいようとする
そんな彼女に一度聞いたよ
好きなのかどうか聞いたらその返事は
顔を真っ赤にさせて黙った
そこから何も言えなくなった返事
実は照れ屋で恥ずかしがりで素直じゃない
まるで小兎みたいに
寂しくていとおしい彼女の心を知って
何かとても温かくなった 彼女に言うことはないけど
そんな我侭で愛されたい彼女の気持ち
それは子猫のようなもの
我侭な心を抑えられないで僕の側にいたい
実はそれが心から嬉しい 内緒のことだけれど
2.甘い罠
お菓子を食べに来ないかと
誘うあの人は年上で 僕の憧れの人
その誘いに断れず
家に入るとそこに待っていたのは
妖しい笑みを浮かべるあの人
何があるのか何を考えているのか
そこがとても気になる お菓子よりも
甘い罠はどうやらとんでもないものがあって
僕を誘い込むものだったみたいだ
帰ることはもうできない 妖しい笑みを前にして
今憧れの人の家にあがった 全てははじまった
お菓子よりも甘いものは
あの人の唇と胸だった 憧れの人のもの
その身体はお菓子よりも
まだ甘くて離れらないものだった
憧れの人が今僕を抱いてくれて
何もかもを僕に教えてくれた
これからは二人なの そうも言ったし
甘い罠はそのまま僕達を一緒にさせた
僕はそれがわかっていたけれど
誘いに乗ったんだ この人が好きだから
憧れの人の誘いは甘い罠 お菓子より甘い
甘い罠はどうやらとんでもないものがあって
僕を誘い込むものだったみたいだ
帰ることはもうできない 妖しい笑みを前にして
今憧れの人の家にあがった 全てははじまった
3.大雨
何か久し振りに雨が降って
嬉しいような楽しいような
鬱陶しい雨も長く見ないと寂しくなるもの
激しい雨もたまにはないと不安になる
ここまで降らないと大丈夫なものかと
けれど今降ってくれた長い間激しく降ってくれる
そんな雨を見てほっと落ち着く気持ちになる
鬱陶しいと思う気持ちはそこにはなくて
ただ雨が嬉しい 銀色の雨が嬉しい
そのまま暫く降り続けて 僕達に潤いを与えて欲しい
暫く見なかった雨が降って
心が嬉しくなってきた
恵みの雨と言うべきかやっと降った
奇麗な雨が街にも山にも降ってくれて
乾いていた世界を潤してくれている
静かではなくかなり激しく降り注いでくれて
それを見ている僕の心まで潤してくれる
穏やかな気持ちにさせてくれる雨に
感謝して今は 銀色のワインを出して
降り続ける雨に乾杯 雨を見ながら酔うことにした
鬱陶しいと思う気持ちはそこにはなくて
ただ雨が嬉しい 銀色の雨が嬉しい
そのまま暫く降り続けて 僕達に潤いを与えて欲しい
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