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艦隊これくしょん【転移した青年の奮闘記】

作者:Bloo-D
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北方作戦
  第9話 北方作戦の序章

 
前書き
北方海域への艦隊派遣…というより、第二次北方作戦への序章。 

 
……主人公サイド……



長期休暇が終わった6月上旬



休暇中に話してた通り、戦艦,重巡の高角砲を高射装置付きの長10cm高角砲に変更して海外艦と空母にも搭載し、対空・対水上電探に対空機銃,更に駆逐艦にもそれらに加え、ソナーに爆雷投射機を搭載。っと言った感じに艦体の武装を更に充実させるべく、妖精達に頼んでの突貫工事に掛かってもらった。
これら全てを終わらせるのに随分時間と資材が掛かったけど、上層部からの支援と艦娘達の頑張り、そして高射装置付きの12.7cm高角砲を解体しての遣り繰りで完了。艦娘のみならず、上層部からも満足だと感謝された。
これで艦体の主な武装は……

【戦艦】
大口径主砲(大半が41cm砲)
小口径主砲(高射装置付きの長10cm高角砲)
副砲(1部を除いて15.2cm単装砲)
大型の対空・対水上電探
水上偵察機(航空戦艦は水上爆撃機も搭載)
対空機銃(全員が25mm三連装機銃)
*ビスマルクは61cm五連装(酸素)魚雷も搭載

【空母】
戦闘機(1部を除いて皆烈風。)
爆撃機(1部を除いて皆彗星一二型甲。)
攻撃機(1部を除いて皆流星改。)
偵察機{装甲空母は試製景雲(艦偵型)を搭載、他は皆彩雲。}
大型の対空・対水上電探
小口径主砲(高射装置付きの長10cm高角砲)
対空機銃(全員が25mm三連装機銃)

【重巡洋艦】
中口径主砲(20.3cm砲)
小口径主砲(高射装置付きの長10cm高角砲)
魚雷{全員が61cm四連装(酸素)魚雷}
大型の対空・対水上電探
大型のソナー
水上偵察機(航空巡洋艦は水上爆撃機も搭載)
対空機銃(戦艦と同じ)

【軽巡洋艦】
中口径主砲(15.5cm三連装砲)
小口径主砲(高射装置付きの長10cm高角砲)
魚雷{全員が61cm四連装(酸素)魚雷}
小型の対空・対水上電探
水上偵察機
ソナー
爆雷
対空機銃(全員が25mm三連装機銃)
*雷巡や練習巡も同じ装備

【駆逐艦】
小口径主砲(高射装置付きの長10cm高角砲)
魚雷
小型の対空・対水上電探
ソナー
爆雷
対空機銃(全員が25mm三連装機銃)

【潜水艦】
魚雷{全員が潜水艦53cm艦首魚雷(8門)}
*潜水空母は水上爆撃機と偵察機を搭載

っと言った感じになった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

座蒲郎「さて、艦娘達の艦体の武装の充実も終わったし、予定通り北方海域に艦隊を派遣しよう」

長門「ここ暫く放ったらかしだったからな。編成はどうするんだ?」

座蒲郎「まずは状況偵察を兼ねて、第三水雷戦隊に出てもらおう。
その報告次第で方針を決めよう」

長門「そうだな、それが一番適切だろうな」

次にかかるは北方海域。歓迎会での約束通りに第三水雷戦隊を派遣し、報告次第では主力艦隊を出すか決めなければならない。

ーーーー

≪コンコンコンッ≫

大淀「提督、居ますか?」

すると作戦立案の最中に、執務室の外から大淀の声がした。

座蒲郎「空いてるよ、入って」

≪ガチャッ≫

大淀「失礼します」

大淀を部屋に通したはいいけど、当の本人はどこか慌ててるように見える。

座蒲郎「どうかしたの?」

大淀「それが……あっ、チョット__!」

「Hey , you are here Admiral ?(ねえ、あなたがここの提督?)」

大淀が何か話そうとするのをそっちのけに、突然執務室に入って来たのは、今だ会合してない戦艦アイオワだった。

座蒲郎「It 's so , who are you?(そうだけど、君は誰?)」

アイオワ「I I did not himself yet , this is rude .(まだ名乗ってなかったわね、これは失礼。)
I Iowa -class battleship lead ship , Iowa . Best regards .(私はアイオワ級戦艦ネームシップ、アイオワよ。宜しく)」

座蒲郎「Or Iowa , I'm admiral of the Yokosuka Naval District . Click here for best regards what .(アイオワか、俺はこの横須賀鎮守府の提督だ。こちらこそ宜しく)」

けれど向こうでの癖で、俺は英語で返してしまい……

座蒲郎「〜〜」

アイオワ「〜〜」

陸奥「提督、英語はそこまでにしてくださいね」

座蒲郎「あっ、ゴメン」

アイオワ「これは失礼したわね」

陸奥に止められるまで英語で話してしまった。


座蒲郎「ところで大淀、なんでアイオワがここに居るの?」

大淀「それはですね。今朝鎮守府内をジョギングをしていた吹雪さんが、“水平線に何かいる。”っとの報告を受けて単独で見に行った結果がアイオワさんで、なんでも彼女はここに居たいそうなんです」

アイオワ「Yes.私のheart(心)がここに居たいとI have murmured(呟いている)のよ。だから、MeをここにDo not you put(置いてくれない)かしら?勿論働くわよ」

なんでもアイオワがここに居たいとの事だった。

座蒲郎「そうだな、そう言うのならいいよ」

アイオワ「Really?(本当?)ヤッター!」

座蒲郎「けれど、英語は出来るだけ控えてくれない?話せるには話せるけど、時々忘れそうになるからさ」

アイオワ「うん、I understood.(分かった)」

英語は控えることを条件に、アイオワをここに置くことで決めた。


長門「いいのか提督、彼女をここに置いても?」

座蒲郎「もう一つ艦隊を編成しておきたかったからね、いい機会だよ」

長門「成る程、それでか」

アイオワを置くことについて聞かれたけど、俺としては保険の為にもう一つ艦隊を編成したかったから、アイオワの加入は好都合な事だ。それを長門に説明して、本人は納得してくれた。

ーーーー

座蒲郎「それじゃあアイオワ、君に頼みたい事がある。」
アイオワ「いいわよ。何?」

座蒲郎「丁度もう一つ艦隊を編成したかったから、君をその艦隊の旗艦に任命するよ」

アイオワ「本当?ありがとう提督♪」

もう一つ艦隊を編成したかった俺には願っても無いチャンスだから、早速アイオワをその艦隊の旗艦に任せることにする。

座蒲郎「ただ……君はここに来たばかりだし、君の下に置く艦娘は皆鎮守府に待機して来た者達ばかりだ。そこで暫くは演習を行って練度を上げてくれ。装備は充実させておくから」

アイオワ「Of course .(勿論よ。)やってあげるわ」

座蒲郎「長門、君がアイオワに色々教えてやって欲しいんだ。大和や武蔵にも協力させるからさ」

長門「了解した、提督」

座蒲郎「それでいいね?」

アイオワ「No problem .(問題無いわ。)アイオワの実力、見せてあげるわ!」

けれど練度が問題だから、暫くは長門達に指導してもらうとする。

ーーーーーーーーーー

そして……

香取「提督、言われた通り来ましたが、一体なんですか?」

「「「「……」」」」

大淀に、練習巡の香取と鹿島、揚陸艦のあきつ丸、駆逐艦の神風と春風(全員改仕様)を執務室へ呼び出した。

座蒲郎「今回君らには、新しく編成した第八艦隊の艦娘として遠征に出てもらいたい」

『!』

神風「それは本当ですか⁉︎」

座蒲郎「勿論だ」

春風「ヤッター!もう長い事遠征に出てないから参ってたところだったんだよ」

座蒲郎「あきつ丸、君の航空戦力が遺憾無く発揮される時が来た。しっかりやってくれ」

あきつ丸「勿論です」

座蒲郎「それと、香取と鹿島を呼んだのは、遠征に出て無い以外に理由がある」

香取「……っと、言いますと?」

座蒲郎「実は、第八艦隊の旗艦に、たった今ここに来たばかりのアイオワに務めてもらうことになった。そのために遠征に出る前に練度を上げねばならない。指導は長門達にも任せてはいるけど、練習巡の香取と鹿島にも、アイオワの練度を上げる事を兼ねて参加してもらいたいんだよ」

香取「分かりました」

鹿島「提督がそう仰るのなら、その頼み受けます」

早速話を本題に移し、神風と春風は喜び、あきつ丸に自慢の種を植えつけて自信を持たせた。それ以外に、練習巡の香取と鹿島を呼んだのは、遠征に出してない以外にあった。それはアイオワの事だった。長門達にも任せてはいる。けれど保険をかけておきたいから、香取と鹿島にも協力を兼ねて艦隊に入って欲しいのが最大の理由。それを説明して2人は承認、これで決まった。


座蒲郎「それじゃあ、頼むよみんな!」

『了解!』

みんなに期待し、その場で解散させた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

座蒲郎「……っと言った感じかな?」

陸奥「でも……も良いと思うけど……」

それから執務室。秘書艦の長門にはアイオワの指導で出払っているから、補助の陸奥と作戦立案を行っていた。


そこへ……

大淀「提督、大本営から手紙です」

座蒲郎「ん?どうも……」

大本営からの手紙が届いた。
今度はなんだ?
内容を見てみると……
“君に大仕事を頼みたいから、至急大本営に来てくれ。
無論、艦娘の同伴を許可する。”
っとあった。

陸奥「この時期に大仕事なんて何かしら?」

座蒲郎「行って見なきゃ分からんよ。陸奥、今回は君が随伴してくれ」

陸奥「分かったわ」

座蒲郎「大淀、悪いが留守とアイオワの歓迎会の準備を頼む」

大淀「畏まりました」

何があったのか分からないが、命令である以上は仕方が無い。
前回とは違い陸奥を連れ、大淀に留守とアイオワの歓迎会準備を任せて大本営へと向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大本営に到着し、以前と同様に警備の兵士に案内されて海軍部の会議室に着いた。
ドアをノックして中に入ると、そこには以前も会った海軍大臣と参謀総長,そして連合艦隊司令長官。そして陸軍の軍服を来た男性が一人いた。

海相「見て分かるとは思うが、今回君を呼んだのは、そっちの陸軍少将の事だ」

陸軍少将「沢小路提督、我が戦友を救えるのはあなたしかおりません。どうか、あなたの力を貸して頂きませんか?」

座蒲郎「別に構いませんが、まずは状況を話して頂けませんか?」

陸軍少将「分かりました。実は……」

海相からの紹介で陸軍少将は俺に“戦友を救って欲しい。”と頼み、状況を話して欲しいと頼むと陸軍少将は答えてくれた。


何でも彼は北方海域にある島、キスカ島の守備隊の参謀で、1時はキスカ島から撤退していたが、かなり前に俺が北方海域を解放してから再び島に戻ったらしい。
けれど俺が北方海域を放置している間に、キスカ島の隣接するアムチトカ島に深海棲艦が飛行場を建設して、更に連中の艦隊が周囲に沸き出たらしく、キスカ島は今孤立しているらしい。海軍上層部も撤退に尽力したそうだけど深海棲艦に返り討ちに遭い、結果は目の前に立つ陸軍少将を含めてたった数十名しか救助出来ずに失敗したらしく、深海棲艦と戦っている俺が抜擢されたとの事だった。

座蒲郎「成る程、よく分かりました。丁度北方海域に艦隊を派遣する予定でしたし、お引き受け致します」

陸軍少将「ありがとうございます」

海相「済まないな。
本音を言うなら、君に頼みたくはなかったのだがな」

座蒲郎「構いません、これが自分の仕事ですから」

話を聞いた俺は北方海域に艦隊派遣を行う予定でいたから、ついでと思えば楽に進みそうだと思って承諾することにした。

海相「そうか、なら今回の件は君に一任しよう。
何が必要な物があれば用意してやる。欲しい物はあるかね?」

座蒲郎「そうですね……出来れば情報が欲しいですね。キスカ島に居る方々の数,飛行場に居る敵機の数,そして深海棲艦側の艦隊規模、これくらいの情報はまず欲しいですね。後、往復の際の燃料も」

海相「分かった、なら全部こちらで用意しよう。情報はそちらの陸軍少将からも聞くと良い」

その直後に欲しい物を聞かれて、情報とキスカ島までの往復の燃料を頼み、全部用意してくれると言ってくれた。

座蒲郎「分かりました。後もう一つ、そちらの陸軍少将を暫く自分の鎮守府に置いても構いませんか?」

陸軍少将「えっ、宜しいのですか?」

座蒲郎「情報を聞くなら鎮守府で聞いた方が楽ですし、陸軍少将に我が鎮守府の皆さんの頑張り様を見て頂きたいのです。無論、客人待遇で」

海相「ならば構わん、存分に見学すると良い」

陸軍少将「ありがとうございます、一度でいいから見て見たかったのです」

そして陸軍少将に詳しい話を聞くとして、客人待遇でウチの鎮守府に招くことを了解してくれた。


海相「では話は以上だ。だがくれぐれも無茶はするなよ?」

座蒲郎「承知の上です」

海相「うむ、では話は以上だ。もうあがって良いぞ」

座蒲郎「はっ、では失礼します」

陸奥「失礼します」

陸軍少将「失礼します」

以上で話は終わり、俺と陸奥は陸軍少将とを伴ってその場を後にし、鎮守府へと家路を急いだ。

ーーーーーーーーーーーーーーー

……アナザーサイド……



参謀総長「それにしても、本当に宜しかったのですか?」

海相「不本意ではあるがな、彼がやると言うんだ」

参謀総長「それはそうですが……」

座蒲郎等が部屋を出た後、海相達は話し始めた。実は彼らは、座蒲郎をこの任務に出すのにはかなり抵抗してたのだ。

司令長官「ですが、こちらが行った撤退作戦は失敗。この作戦に名乗り出る者が居なかったのです。自分も反対ではありますが、彼の行く道を変える権利は幾ら我が上層部にもありません」

参謀総長「全くその通りだ。情けない話だが、今は沢小路提督に任せる他は無い」

海相「うむ……その通りだな……」

彼らとしては不本意な話だったが、彼らに出来る事はただ無事を祈るだけだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

……主人公サイド……



俺らの方は多少追いかけられはしたものの、無事鎮守府に戻って来れた。

陸軍少将「噂にはお聞きしましたが、中々の人気っぷりですね」

座蒲郎「こちらも知らない話でしたがね」

鎮守府に着いて、執務室で陸軍少将と雑談を始めた。


陸軍少将「しかしあの沢小路提督の事ですから、立派な部下ばかりが揃っているのではありませんか?」

座蒲郎「いや、実を言うと__」

≪バタンッ!≫

金剛「へーいテートク!ティータイムを忘れるなんて、ジェントルマンのすることじゃないネー‼︎」

座蒲郎「これでも優秀な部下が揃ってると言えますか?」

陸軍少将「自分でしたら、口が裂けても言えませんね……」

部下の話にて、突然の金剛の登場に陸軍少将に聞き返し、本人は否定せざるを得なかった。

金剛「って、テートク!そっちの陸軍の人はダレネー⁈」

座蒲郎「こっちはキスカ島守備隊の参謀の陸軍少将だ。第二次北方作戦における情報面で、暫くここに置くことになったんだ。言って置くけど客人扱いだから、丁重にね」

金剛「オウッ、I see!ワーカリましたデース‼︎」

座蒲郎「っと言う訳で金剛。アイオワの歓迎会の前に、お客様に金剛自慢の紅茶をご馳走してあげて」

金剛「Yes!ならすぐ用意するから、少し待ってるデース‼︎」

金剛から陸軍少将の事を聞かれて説明し、紅茶をご馳走することを言って準備に取り掛かった。

ーーーーーーーーーーーーーーー

それから紅茶をご馳走になった俺は、陸軍少将をアイオワの歓迎会に招待。本人はとても喜んでくれて、他の艦娘達とも仲良くなり、陸軍少将には客人専用の部屋で寝泊まりしてもらう事で決まってその日は終わった。


(続く) 
 

 
後書き
これ以上書くとキリが無いので、今回はここで区切ります。

次回は陸軍少将の情報の元の作戦立案。 
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