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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生  【リメイク】

作者:stk
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原作編
  ぶつかる思い

あのあと私は車庫内にてみほに呼び止められてしまいました。まともに話すことになると思うと、いつ以来だかわかりませんね。まぁ、私としても話してみたいという思いもあります。でも今、話すべきか迷うところでもあります。

「梨華」

「なにかな、みほ」

少しくらいはいいよね。私だってこの学校の生徒になったことだしね。それに戦車道をするというなら隊長の話くらい聞いてあげないとね。

「明日はプラウダが相手なんだけどどう戦えばいいかな?」

「う~ん。プラウダのやり口から考える包囲殲滅してくるだろうから、そのまえに誘導作戦をしてくるはず」

あの学校はそういうの好きだからね。とくに隊長のカチューシャはそういうところがよくみられるからね。仕方ないここは私もちゃんと協力しないとね。

「なるほど。ねえ、梨華。今日泊りに行ってもいいかな」

「えっ。うんいいけど・・・生徒会長から私たちのことは聞いてなかったよね?」

試合の前の日にお泊りか。それとも作戦で漏れるのかな?作戦は早めに考えておいて練習を行っておいたほうがよかったよ思おうけどね。でも私たち白河からの転校のことを知らなかったなら仕方がないけどね。私なら何通りかの作戦を考えておくけどね。
まぁこの学校のこんな状況だ考えるのも困難なものなのかもね。

「何も聞いてなっかたよ」

「そう。とりあえず移動しましょうか」

結構北のほうだから寒いよね。まあ、私は東北の出身だからある程度離れているけど。みほはそういうわけでもないからね。早くしないとね。私とみほは速足で歩き私の部屋に向かいました。
と言いましても私はみほの部屋の近くなので、着いてから驚くんじゃないかな?
それはそれで見てみたいかもね・

私たちは昔話をしながら歩くこと数分。私が行く利用するコンビニがあったのでちょっと寄り道させてもらいました。するとそこには週刊戦車道という雑誌があったので買ってみることにしました。なぜ買ったかといいますと、表紙に私の母が載っていたのです。

「やっぱりやるのですか」

私の母は社会人チームの責任者になっていたのです。私たち大狩流もそこそこ知られている流派である以上は仕方がないのかもしれませんね。それに大学選抜の責任者をやっている家元もいるわけですしね。

「長く待たせるわけにもいきませんね」

私が買い物をしている間待ってくれていたみほのためにも早く戻らないとね。明日も早いのにこんなことしている暇ないといわれるのは嫌だしね。
まぁみほがそんなこと言わないというのは知っているけどね。
それでも急ごう、私は待たせれるのが嫌な人間だから。逆に待たせすぎるとものすごい罪悪感に駆られてしまう気がする。

「お待たせしました。それでは案内しますね」

「うん。お願い」

それから私たちは歩きながら幼少の頃の思い出を話していました。私もみほも小さいころから戦車に乗っていたためか話に出てくるのは基本的に洗車の話でしたけど、私はそれでも懐かしく感じました。たまにはこういう時間もいいもんなんだと思うことができました。
そして歩いているうちに学生寮に到着しました。

「梨華の部屋此処だったんだ。私の部屋から近いね」

そう、私の部屋はみほの部屋からたったの二部屋開けただけだったのです。なんか運命を感じる配置だよね。ほかの階になってもおかしくなかったのにね。

「そうね。知らなかったわ」

もちろん私は知っていたけど、ここで知っていたなんて言えないのであえてうそをついておきますね。悪い意味でうそをついているわけではないので許してくださいね。

「じゃあ、あとでいくから。よろしくね」

部屋が近いということからいったん部屋に戻り身支度なりしてくるということなので私もいろいろ準備をしないとね。なんか一年前のこの時期とは全然違うな~。一年前は戦いあっていたのに。今日は同じ部屋に寝泊まりしようとしているなんてね。私の母やしほ様がみられたらびっくりなされるかな?

そして小一時間くらいたった頃。私もちょうどお風呂をあがったころに、私の部屋のインターホンがなりました。そろそろ来る頃だと思っていたので、ちょうどよかったといえばちょうどいいのですけどね。

「はーい」

「梨華、入るよ」

私の予想通りみほだったよ。まぁ、ほかの人がこの時間に来れるとそれはそれで怖いけどね・・・でもやりそうな面子もいるから何とも言えないかもしれない。

「どうぞ」

鍵はかかっていなかった。まぁ普段はかけているよ。でも今日はみほが来ると聞いていたから開けてあっただけなんだよ。言い訳のように聞こえるかもしれないけど本当だよ。

そして入ってきたみほは私服だった。そりゃ~、そうだよね。時間的にも学校の制服というのはおかしいだろうし。私に至っては部屋着と化したジャケットを着ていたよ。着慣れていることもあってか、この格好がとても楽なんだよね。

「こうして会うのは何年ぶりかな」

「小学校以来だよ。あの頃は両家の間柄も良かったから」

そう私たちが小学生だったころはよく練習試合や強化合宿とかやっていたんだけど。中学戦車道大会や高校戦車道大会などでは自分たちの流派を一に考え合同で練習する機会は減ってしまったのです。

「そうだね。梨華はなんで転校してきたの?」

「私もみほと同じだよ。戦車道に向き合えなくなっちゃって。」

どちらも似た者同士だから話が進んだ。私は黒森峰戦で、みほはプラウダ戦で自分の戦車道を見失ってしまっていた。戦いの中で自分の戦いを見失うのは変なことと思うかもしれないが、それは当然のことなのである。たぶん誰もが一度は思ったことのある事なのだが、それを私とみほは去年の大会の最中だったという話である。
そして話しているうちに時計の針は11時を指していた。明日は試合というのにより遅くまで起きてしまっていたのである。

「もうこんな時間だね。」

「うん。楽しい時間はあっという間だったね」

そう。楽しい時間はあっという間に終わってしまう。逆に言うと嫌なことだとすごく長く感じる。それはなんでだろうね?でも今考えることではないよね。

「それじゃあ、寝ようか」

「そうだね、おやすみ梨華」

「うん。おやすみ、みほ」

こうして二人は眠りについた。
明日はプラウダ戦。決して楽ではない戦いだけど勝たないとね。 


 
 

 
後書き
いやー遅くって言い訳もできないくらい遅くなってますね。
まさかの約一年ぶりという。
リメイクだから
早いと思っていたのに、ここまでかかるとは・・・
次は頑張ります。 
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