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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五十三話 野村大佐!将棋は実は種類が多い!!その二

「マフィアだよ、しかもね」
「ドンだよな」
「間違いなく」
「その人と賭けチェスやったんだ」
「ああ、イカサマ仕込んでな」
「そしてやってたんだよ」
 実際にというのだ。
「若しイカサマばれてたらな」
「危なかったな」
「間違いなく二人共今ここにはいないよ」
 それこそというのだ。
「確か手塚治虫先生の漫画だと線路で両手切断させられてたね」
「ファミリー内での制裁でな」
「知らずにやってもそれだったな」
「知らないでそれだからな」
「イカサマなんてしたのばれたらな」
「うん、豚の餌かもね」
 実際にあった処刑である。
「二人共」
「シチリアンマフィア容赦ねえな」
「鬼だな」
 二人もその辺りのことを知って頷いた。
「アル=カポネだな」
「あの人はナポリ出身だけれどな」
 しかしマフィアのドンになった、兄貴分の引き立てでそこまで至ったのだ。
「それクラスだな」
「シチリアってやっぱりぱねえな」
「それで君達勝ったんだね」
「ああ、イカサマばれずにな」
「見事勝ったぜ」
 そのマフィアのドンにだ。
「そして金ちゃんとゲットしたぜ」
「三千万な」
「凄い貰ったね」
「何でも三千万なんてな」
「どうってことなかったらしいぜ」 
 ドンにとってはだ。
「色々なお仕事で儲けてるらしくてな」
「それで神戸まで観光に来ていたんだよ」
「そこで街角でばったり会ってな」
「勝負したんだよ」
 どうしてそうなったかは知らないがだ。
「で、イカサマ使って勝った」
「そうなったんだよ」
「よくそんなことしたね」
 猪木君は二人の言葉を聞いてかなり引いたうえで返した。
「マフィアのドン相手にイカサマやったんだ」
「絶対にばれないっていう自信あったからな
「やったんだよ」
 そのイカサマをというのだ。
「で、勝った」
「そうなったんだよ」
「そうなんだね、ただね」
 ここまで聞いてだ、猪木君は二人にあらためて言った。
「若しもばれていたら」
「だからばれる筈ないんだよ」
「俺達のイカサマは天才的だからな」
 根拠なく自信満々に言う二人だった。
「一度もばれたことないんだぜ」
「だから平気でやったぜ」
「本当にばれていたら死んでたよ」
 確実にとだ、猪木君は二人に言った。
「豚の餌だったよ」
「生きながらか」
「そうなってたか」
「あの人達はガチだからね」
 それも悪い意味でだ。
「日本のヤクザ屋さんなんかめじゃないよ」
「あっちはそうらしいな」
「ヤクザ屋さんなんか甘い位なんだよな」
「もうその時はな」
「相手に容赦しないんだったな」
「そうだよ、ちなみにマフィアはあれだよね」 
 ここで話題が変わった、そのマフィアの話題ではあっても中身が変わったのだ。 
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