混沌の魔術師と天空の巫女
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第7章 大魔闘演武編
想いを1つに
「「「「ルーシィ(さん)ーーーーーーッ!!!!」」」」
俺達はルーシィさんの元へ駆け寄る。
ルーシィさんが落ちてきた!!
ガシィ!!
ナツさんが何とかキャッチした。
「なんて事するんだコノヤロウ!!」
「大丈夫ですか!?」
「しっかりしろ!!」
「今すぐルーシィ様を医務室へ!!」
「いいえ!!まずは私が応急処置をします!!」
ウェンディが急いで治癒魔法をかける。
「手伝うよ!!」
「ルーシィ、しっかりして!!」
シェリアとジュビアさんもルーシィさんの元に駆け付けてくる。
「これで、何とか大丈夫!!」
「お兄ちゃん!ルーシィさんを!!」
「任せろ!!」
俺は妖精の球でルーシィさんを囲み、
光速の速さで医務室まで行った。
「ポーリュシカさん!!!!」
「わかってるわ!ベットに!!!」
俺は急いで、でも降ろすときはゆっくりで、
ルーシィさんをベットに寝かせた。
「後は任せな。」
「はい。」
少しして・・・
「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」
医務室には俺達Aチームとポーリュシカさん、
それとハッピー、シャルル、ミントが
ルーシィさんを囲むようにして静かに目覚めるのを待っている。
ガチャッ!
「ルーシィは無事ですか!?」
「ルーシィ!!」
ドアが開き、Bチームの人達がやってきた。
「Bチーム!」
「お前ら。」
ミントとグレイさんが1番に反応した。
「チームは違っても同じギルドでしょ。」
「そうそう!」
カナさんとシャンディーがそう言う。
「ウェンディのおかげで命に別状はないよ。」
「だね。」
「いいえ、シェリアの応急処置がよかったんです。」
ポーリュシカさんと俺の言葉に、ウェンディがそう言う。
「傷なども残らんようで安心している。」
「よかった。」
エルザさんの言葉にミラさんは安心する。
「あいつら・・・」
「言いてぇことはわかってる。」
ナツさんの表情を見て、ラクサスさんがそう言う。
「ん・・・」
「ルーシィ!!」
ルーシィさんが目を覚ました。
「みんな・・・ゴメン・・・また・・・やっちゃった。」
ルーシィさんは目覚めて早々、そう言うのだった。
「何言ってんだ、2位だぞ。8Pだ。」
「ああ、よくやった。」
グレイさんとエルザさんがそう言う。
「か・・・鍵・・・」
「ここにあるよ。」
奪われた鍵をハッピーが持っており、ルーシィさんに渡した。
「よかった・・・ありがとう。」
ルーシィさんは鍵を胸元に抱きしめ、眠った。
「眠っちゃったみたいね。」
「なんかこう・・・モヤッとするね、アイツら!!」
「剣咬の虎・・・」
「気に入らねぇな。」
「借りは返さないと・・・・・・」
「AチームBチーム全員集まっとったか。丁度よかった。」
「マスター!」
俺達が話をしていたら、いつの間にかマスターが部屋に入っていた。
用事があるみたいだが・・・・・・
「これが吉と出るか凶と出るか・・・
たった今AB両チームの統合命令が運営側から言い渡された。」
「何!?」
「ABチーム統合だと!?」
マスターの言葉に俺達全員、驚いた。
「大鴉の尻尾の失格により、参加チームが7つとなり、
バトルパートの組み合わせが奇数では困るとの事じゃ。
なので両チームを1つにし新規6人でチームを再編成しろとな・・・。」
マスターはそう説明をした。
「点数はどうなるの?」
「低い方に準じるらしい。つまりAチームの35Pじゃ。」
「ひどいねそれ(汗)」
つまり、1Pの損になったという訳か・・・。
「しかし運営側の判断では仕方ないな・・・。」
エルザさんはそれに納得する。
「まぁ考えようによっては、さらに強いチームが作れる訳だしね。」
カナさんの言う通りかもしれません。
「けど、今から6人決めても残る種目は
これからやるタッグバトルだけなんだろ?」
「いや、明日の休みを挟はさんで最終日6人全員参加の戦いがあるハズ。
慎重に選んだ方がいいよ。」
グレイさんの言葉にポーリュシカさんがそう言う。
「俺は絶対にルーシィの敵を取る!!!!
仲間を笑われた!!!!俺は奴等を許さねえ!!!!」
ナツさんは怒るようにそう言う。
「ナツさんは確実として、残りは・・・」
俺達は誰にするかを相談した。
闘技場にて・・・
『妖精の尻尾のチーム再編成も終了し、
いよいよ4日目バトルパートに突入します!!』
『3日目に続き、タッグマッチかね。』
『はい!さらに今回はすでに対戦カードも公表されています。』
魔水晶ビジョンにそれは映し出された。
第一試合
青い天馬VS四つ首の仔犬
第二試合
人魚の踵VS蛇姫の鱗
第三試合
剣咬の虎VS妖精の尻尾
「「「「「「「「オオ~!!」」」」」」」」
観客達はこれを見て驚く。
『やはり注目は一触即発の
妖精の尻尾対剣咬の虎でしょうか?』
『さっきはどうなるかと思ったよ。』
『熱かったです!ありがとうございます!!』
『さあ・・・その新・妖精の尻尾が
姿を現したーーーーーーーーーーーーっ!!』
その言葉に観客も盛り上がる。入場口から6人の選手が姿を現した。
「頑張ってね、みんな。」
「頼んだぜ。」
ルーシィとエルフマンは医務室のベットから声援を送り、
「応援してるね!」
「頑張りなさいよ!」
「頼んだよ~!!」
ウェンディとシャルルとミントがルーシィと
エルフマンの看病をしながら声援を送る。
「本当の意味での最強チームね。」
「これはすごいチームだよ。」
「負ける姿が想像できないメンツです。」
「最強チームだ!!!」
ミラ、カナ、ジュビア、シャンディーが応援席からそう言う。
「我らギルドの想いは1つとなった。この想い、主らに託すぞ。」
「今こそ見せる時です。私達の絆の力を・・・!!」
マカロフ、メイビスが彼らに向かってそう託す。
『会場が震えるーーーーーーーーー!!!!
今ここに・・・
妖精の尻尾参上ォォォォォ!!!!!』
選ばれた6人の魔導士達。
右サイドから、ラクサス、ガジル、ナツ、コージ、エルザ、グレイ。
『1日目のブーイングが嘘のような大歓声!!!!
たった4日で、かつての人気を取り戻してきたー!!』
「「「「「「・・・・・・。」」」」」」
俺達は剣咬の虎のメンバーを見る。
「燃えてきたぞ・・・!!」
ナツさんがそう言う。
ある場所にて・・・
「星霊魔導士がいない!!」
そう言ったのは、国防大臣のダートンであった。
「医務室にいるようですな。」
そう言ったのは、アルカディオスであった。
「貴様・・・!!
また前回のように手荒なマネを・・・・・・!!」
「いえいえ、確かにあれは失策でした。
次はもう少し確実な方法を取りますよ。
今は祭りを楽しみましょう。計画は3日後に発動します。」
「エクリプス・・・」
「世界を変えるのです。」
「もはや止める術は無しか。」
「ゼレフ卿が待っておられるのでね。」
不安であるダートンに対し、アルカディオスじ¥は不敵な笑みを浮かべている。
「・・・少し歩いてくる。」
「どうぞ。」
ダートンはその場から去り、ある場所へ行った。
「祭り・・・か。」
ダートンはその場所についた。そこには絵の描かれた壁があった。
「大魔闘演舞、かつては別の呼ばれ方をしていた。」
そう言い、絵の描かれた壁に手を当てる。
「竜王祭・・・“竜”と“人”と“魔”の宴。」
そこに描かれているのは、火を吐くドラゴンとそのドラゴンと戦う1人の男。
後書き
どうも、白鋼です!
今回は短めでしたが、いかがでしょうか?
次回の青い天馬VS四つ首の仔犬では、
青い天馬のオリキャラを1人出します。ニチヤは出ません。
オリキャラの活躍を出させようと思います。次回もお楽しみに!!
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