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とある普通のRランク武偵

作者:裕輔
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依頼主

そして当日。

公安零課は指定されたとあるショッピングモールにいた。

今日は陸上幕僚長がお忍びで大阪武偵庁のトップと会談することになっている。

そして11時30分対象者が入るのを確認すると別の護衛班に任せ俺たちは2武偵が待つ喫茶店に向かった。

向かう途中元警察官の勘かは分からんが誰かに見張られている気がした。一度立ち止まり五感を駆使し検索する。俺の特技というか俺にも遠山キンジと同じ(HSS)を持っている。奴は、性的興奮だが俺はいつでも発動させることができる。ちなみに公安零課の人間はほとんど持っている。

五感を研ぎ澄まし周囲に武偵が5人いることに気がついた。俺を疑っているみたいだが、依頼は必ず遂行する理念を持っているから安心しな。と思いながら店に入る。

そこにいたのは3人、うち2人は知っている。俺の嫁と大塚の嫁蘭豹だ。残りは昨日調べた人間で間違いないようだ。

さっと席に座ると嫁が硝煙の匂いがすると言ってきた。それは硝煙じゃなくてタバコの匂いだと言いたいが反論する意識はなくっていうか反論できん!と思いながらタバコに火を付ける。

契約書にサインをし、では…と言い始めたとき

『おぅ、こいつらが公安や。公安』と蘭豹が連呼し始めた。

大塚が青ざめた表情をみせながら連呼は止めてくださいと言っていた。

そういう俺は『大丈夫だ。ここには俺たちしかいない。』と言ってなんとか場をおさめた。

『さすが、あたしのだん…』と言い始めたがすぐに顔を赤らめ『元生徒は違うなぁ』と言い換えた。二人して赤らめるもんだから不思議そうに見ていた。

その後は、肩にカメラを付けながらとケタケタ笑う嫁と蘭豹…。

その後数分で話が終わり遠山、不知火を残し帰って行った。



遠山、不知火に今日の対象者について話す。

猿渡陣(サルワタリジン)1988年7月31日産まれ、大阪府出身。武偵高校に通いながら防衛省自衛隊と両立しながら学業を学ぶ。その後、武偵と自衛隊を協力し合う『武装自衛法』を成立させる。また犯罪、テロ対策に力をいれている。また武偵高校に通っていたとき、警視庁公安部外事4課住本班に情報提供者(任務についていた。)として報酬を貰うなど生計をたてていた。息子は猿渡渉(サルワタリリョウ)、大阪武偵庁公安零課に所属している。今日の警護で俺たちはバックアップだと説明した頃には対象者は緊急で帰ってしまった。

-あっけなかった…。


 
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