戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第五十二話 井上大佐!バイオリン重いぞ!!その十八
「蠍やばいからな」
「しかも毒も強いぜ」
「蝮より怖いからな」
「頭刺されたら覚悟しろよ」
「ちなみに作者は頭も三箇所は刺されたぜ」
「それで救急車で担ぎ込まれたんだよ」
勿論病院にだ。
「血清打たれて死線彷徨ったぜ」
「そうなるから読者も注意しろよ」
「街でも人家の下とかに巣を作るからな」
「本当に怖いからな」
「その蜂が今日帝衆に襲い掛かる!」
「二人の運命や如何に!」
「無駄なことを」
井上で二人にこう返してだ、そして。
バイオリンの曲を奏でた、その曲はというと。
「これはブラームスか」
「ブラームスの子守唄か」
「その歌で鉢を眠らせるか」
「つまりラリホーだな」
ラリホー、しかも全体にラリホーマの威力でかかる。
「これは強いな」
「スズメバチ共がどんどん寝ていくぜ」
「俺達の作戦は失敗か」
「そうなるか」
「蜂なぞ恐ることはない」
井上はバイオリンを奏でつつ二人に言った。
「この曲でどれだけでも防げる」
「それも平和的にか」
「軍人たるもの戦いはすれど無益な戦いは避ける」
「そうしてくるか」
「流石だな日帝衆」
「俺達のライバルだけはあるぜ」
勝手なライバル認定まできた、だが。
二人は作戦が失敗したと世界の誰もが喜びかけた中でだ、こんなことを言い出した。
「それで終わりと思うなよ!」
「これはもう読んでたんだよ!」
「俺達の策は今回は二段だ!」
「蜂は陽動だぜ!」
高らかに言う、ジョジョポーズで。
そしてだった、そのポーズから言ったのだった。
「次はこれだ!」
「喰らえ今回の星二号作戦の真の仕掛け!」
「オペレーションスターセカンド!」
「適当に英語でも言ってみたぜ!」
「さあ、これはどうだ!」
「防げるか!」
こう言ってだ、二人は。
その手にマジックハンドを出した、その手には。
スプレーがあった、そのスプレーを井上のバイオリンにかけて言った。
「ははは、バイオリンの弦湿らせてやったぜ!」
「これで演奏に影響出るな!」
「バイオリンは精密機械だからな」
「最低限の湿気も影響受けるな」
「スプレーの中は只の水だ!」
「しかしそれでも湿気だ!」
それでバイオリンを濡らしたというのだ。
「その分だけ演奏が落ちるな」
「これは効くぜ」
「乾燥させてもその分影響は出る!」
「この演奏の間だけでもその影響は大きいぜ!」
「そして俺達の勝利だ!」
「これで決まったぜ!」
高笑いする二人だった、そして実際に。
井上の演奏はその湿気の分だけ、だが百点が九十九・九九九九九九九点になった。ほんの僅かの失点だが。
二人はそれぞれ百点だ、その僅かな点差がものを言った。
「勝者、ジャスティスカイザー」
「ちっ」
池田さんの忌々しげな判定に全世界が舌打ちした。
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