| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

SwordArtOnline~The Wroght Wizard~

作者:村雲恭夜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

始まり

 
前書き
修正&手を加えました 

 
投影(トレース)開始(オン)

家の蔵の中、俺はその呪文を口にする。
途端、魔力回路が働き、次第に活性化し始める。そしてそれは次第に形を造り____二本の夫婦剣が手の内に握られていた。
父さん、そしてその未来の父さんが使っていたとする双剣『干将・莫耶』。

「よっし、上手く出来た」

蔵の中で優しく微笑み、その剣を置く。回りには今までに何本もの投影した剣が置かれているが、大体は父さんがやったものだ。何でも、英雄王とやりあったときに投影したらしい。
父さんも大概チートだと思う。その血を受けている俺もチートだが。

「さてと、次はこれだな」

近くにあったソレを見て、呟く。
でかい大剣の様な物、それは英雄ヘラクレスが用いた物だ。父さんから聞いたことがある。
丁度良いと思い、そこに近付いて手を置く。

「投影____」

開始と言おうとしたとき、蔵の扉が開いた。

「ん?何だ、居たのか佑人」

入ってきたのは父さん____衛宮士郎だった。

「あ、父さんおはよう」

「ったく、投影の練習も良いけど、時間を蔑ろにし過ぎだぞ」

「え?」

俺は腕時計を見ると、既に八時を回っていた。

「……げっ、マジか」

「凛にばれる前に行った方が良いぞ?ほら、お弁当」

「ありがとう父さん!」

父さんから弁当を受け取り、支度だけはしてあった荷物を持つと、急いで蔵から出る。

「付いてない、マジで付いてない!」

全速力で走るが、間に合わないかも知れない。
ならば____奥の手を使うまでだ。

「おいドラゴン!魔力回せ!!」

その声に応じたのか、身の中に潜む竜が、魔力を回し身体を強化する。その上で、自身の魔力を回して言う。

固有時制御(タイムアルター)____二倍速(ダブルアクセル)!」

緊急時以外ある人からは使うなと厳命されていた力『固有時制御(タイムアルター)』。緊急時ってのは今だから大丈夫だよな!?

「はーしーれぇえええええええ!!!」

常人の倍の速度で走る俺は、急いで学校まで叫びながら走った。








「セーフ!」

何とか学校に来た俺は固有時制御の副作用で血管が切れたが、取り合えず指輪の方で無理矢理回復させて、教室にいく。
チャイムがなる前に席に付けた俺は、安心していると、クラスの男子が寄ってきた。

「おい衛宮ー?また遅刻ギリギリかよ」

「しょうがねぇだろ、時間を見てなかったんだから」

多少拗ねた声で異議を唱えると、ごめんと言って男子は謝る。

「所でさ、遂に今日だろ?例のゲーム」

「あー、そう言えばそうだな」

ゲーム____世界初のVRMMORPG『ソードアート・オンライン』。
世界初のフルダイブ技術を使ったそれは、VRの最先端と言うに相応しいゲームだ。俺と俺の回りに居る男子達は、千人しか当たってないクローズドβテストに当選したベータテスターだ。
……まぁ、半ば運要素が必要だったのだが。

「ゲームデータどうするよ?皆使い回すのか?」

「俺は一から使いたいなぁ」

「俺もだな」

男子達がそれぞれ言う中で、俺はこう返した。

「ベータテストのデータは繰り越すよ。レベルは戻るだろうけど、装備とか勿体ないし」

ソレを聞いた男子達は「出たな、衛宮の勿体ない」と言う。
勿体ないと思うのは、そりゃまだ強化すれば使えるし、自分で直せるなら直した方が金の使い方を間違えないだろ?
と言うか、それこそ投影すれば良いんじゃない?って言うのが在るのさ。

「ま、そんな衛宮だから良いんだけどさ」

「回りが変わってもお前だけは変わるなよ衛宮ー?」

「何でさ!」

そんな話をしているうちに時間のチャイムが鳴り、授業が始まった。





放課後ーーーー

「ただいまー」

玄関から入ると、俺は思わずゲッ、と声を上げそうになった。

「佑人ー?アンタまた魔術の特訓で時間忘れていたって聞いたわよー?」

母さん____衛宮凛。旧名遠坂凛、嘗て聖杯戦争を始めた由緒あるご三家の一つ、遠坂家の元令嬢だ。
それに加え、アベレージ・ワンと呼ばれる五大元素使いであり、現役の魔術師の一人でもある。
尚、父さんも魔術師だが、その稀少な力のせいで周りからは『贋作の魔術師』等と呼ばれているらしい。
らしい、と言うのはこの他にも呼ばれている名が在るそうだが、俺は教えてもらってはいない。

「い、いやー。まぁ、ギリギリで間に合いましたよ?」

「間に合えば良いって問題じゃ無いの!」

ビシィ!と指を向け、そして言う。

「遠坂の家にはね、『どんな時でも余裕を持って優雅たれ』が家訓なの!私の血を継いでる貴方もそれを守る義務がある!」

「それは遠坂家の話じゃん」

「それはそれ!これはこれ!」

なんと理不尽な母親だ。
だけどコレが最強って呼ばれてるんだから魔術師界も世の末らしい。何?前世は「あかいあくま」だったのか?赤い服着てるし。

「聞いてるの!?」

「聞いてない」

「聞きなさいよ!!何この子、士郎にそっくりじゃない!」

「父さんの方の血が濃いからじゃない?」

とまぁ、そんな問答をやっていると、時計を見る。
時間はゲーム開始三分前。

「……まずっ」

「って、また聞いてないの!?」

「え、何?」

「こんのバカ息子は~!!」

すると、母さんはキレてガンドをぶっぱなしてきた。
それを紙一重で避けると、二発目が来る。
それも避けると、次々とガンドが飛んできた。

「ちょっ!これ本気のガンドだろ!?」

「ええい!大人しく当たりなさい!そして倒れなさい!!」

「いや何でさ!!」

やはり理不尽な母親だ。何でこの様な人と結婚したの、父さん!?



結局、三分間ガンドの連続攻撃を凌ぎきり、最後は焼き付け刃のガンド三点バーストを直撃させて、それは終わった。
やれやれ、俺の幸運値は何処まで低いんだ。 
 

 
後書き
と言うことで始まりましたTWW。
佑人「所で何故に始めた?」
鯖データ集めと、我が嫁清姫が夏に水着ランサーとなるらしいからお祝いを兼ねてだ。
清姫「まぁ!それは嬉しゅうございます!」
……時おりこうやって会話成り立つから、清姫は狂化EXってマジで何なんですか?って思うのだが。
佑人「うん、まぁそれは俺も思う」
清姫「え、でも最近は安珍様の身の回りの警備を近くでしてますよ?」
……。コレだから俺はこの子の事を好きになったのさ(白目)。
佑人「いや、恭夜!まだ〆には速い!戻ってこい!!」
はっ!俺は何を……。
佑人「全く……。で、俺から質問なんだが良いか?」
どうぞ?
佑人「……父さん、母さんの技が使えるのは分かった。ウィザードラゴンも内部にいるのも分かる」
うん。
清姫「そう言えばそうですねぇ」
佑人「でさ、固有結界はさ、流石に特訓してどうにかなる物じゃ無いじゃん?まぁ、アステリオスとダイダロスの様に宝具は同じになると言う事例は、在るわけじゃん。そこのところどうなの?」
今のところ、佑人の固有結界は未定。まぁ、冒頭見る限りはブレイドワークス持ちだと思うだろ?
佑人「うん」
清姫「はい」
でも、ブレイドワークスじゃない。
別の奴を考え中。アステとダイダロスの宝具一緒なの作り手と主ってレベルだし。
佑人「ほう」
ぶっちゃけつまり佑人の鯖としての宝具もそれ。
佑人「……え?」
と言うか、固有時制御が何故か使えるのもその宝具のお陰であったり。
清姫「……はい?」
つまり、チートだ。
佑人「やっぱかっ!」
清姫「チート好きですねマスター」
現実じゃ、ゲームでチートは好きじゃないよ。ゲームはゲーム本来の楽しさが良いからね。二次だからこそできるチート!グッドスマイル!
佑人「……別の鯖が出てるぞ」
清姫「やっぱりマスターはマスターです」
まぁ、嘘を付いたらごめんね?
清姫「嘘付いたら焼き殺しますよ?」
清姫に焼かれて死ぬならマジ本望。
では次回もお楽しみに! 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧