サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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カツラ:「生命とは神が与えた
授かりもの。人間が己の欲で操作するなど、
断じて許される事ではない、、、。
それを身をもって知ったフジは
自身の犯した罪と向き合うため、シオンタウンの
ポケモンボランティアハウスへと
行った訳じゃ。」
三人:「、、、」
フジ老人の過去を聞き、三人の間では
暫くの間、沈黙が続いた。
カツラ:「ところで、君たちが私を
探していた理由は、ポケモン消滅事件の
事だろう?」
ヒロシ:「、、あっ、はいっ」
サトシ:「カツラさん!教えて下さい!
ポケモンたちはあの事件の後、
どうなったんですか!?」
ヒカリ:「あたしたち、どうしても
知りたいんです!」
カツラ:「ポケモンたちの事は、
正直私も分からんよ、、、。この資料に
記載されている通り、全ては私の
立てた仮説にすぎん。真実は、誰にも
分からんのだ、、。」
サトシ:「えっ、、、」
ヒカリ:「そんな、、、」
ヒロシ:「、、、」
今まで仮説を信じてきた三人は、
カツラの発言に肩を落とした。
カツラ:「、、だが、もしあの仮説が本当なら、
ポケモンたちは今もどこかにおり、
待っておるのかも知れんな、、、。
再びトレーナーの元へ戻る事を。」
サトシ:「えっ!」
ヒカリ:「じゃあっ、、、」
カツラ:「うむ。、、私も信じておる、、。
ポケモンたちは今も、きっとどこかに
いるという事を。、、君たちが本気なら、
探してみようではないか。
我々が共に生きてきた、あのポケモンたちを。」
サトシ:「カツラさん!」
ヒロシ:「カツラさん、、」(笑顔)
ヒカリ:「やったぁ!」
カツラの意思表示に、三人は
再び希望を胸にした。
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